地域貢献活動

しまね企業参加の森づくり “記念式典及び第1回活動”から森林整備活動のスタートを切る

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島根県森林土木技術協会(協和地建コンサルタントも協会員として活動しています。)では、平成22年度から「しまね企業参加の森づくり」制度による森林ボランティアに取り組んでおり、2010年9月21日(火)に森林保全活動に関する協定を締結しています。

そして、2010年11月27日(土)、第1回目の活動及び記念式典を開催する運びとなりました。私も協会役員の方々の手伝いとして、この活動の準備に携わっていますので、報告します。

1.記念式典で今後の活動に向けたPR

第1回目の活動に先立ち、この事業を実施する島根県、松江市、松江八束森林組合、地権者など関係者の方々をお招きし、記念式典を開催しました。当協会は、島根県内で9番目の実施団体だそうで、先行して取り組まれている団体も同様の式典を実施されているようです。森林保全活動に取り組むだけであれば式典は特に必要無いわけですが、企業側とすればこういった活動を行っていることを内外にアピールする場にもなりますし、事業を推進する行政側にとっても、森林保全にかかる取り組みを情報発信する場になります。参加者からしても、今後10年間にわたり、森林を借りて森林整備に取り組む訳ですから、気運を高めるためにもセレモニー的な行事があってもいいと思います。

式典の準備は中々大変でしたが、幸い、対象としている森林のすぐ前面に適当な平地があり、会場として使うことができました。また、その地権者の方が、今回、山林をお借りする地権者(共同所有者)の方という偶然もあり、快く、土地を貸して頂きました。こういった地元地域のみなさんにも協力頂きながら事業を進めるというのも、重要なことだと思います。

現地での記念式典の様子

2.第1回の活動は植林のみとなり短時間で終了

第1回目の活動には、協会員各社からの参加者、島根県、松江市、森林組合からの指導員の方々など、総勢100名近い参加者に集まって頂きました。前日があいにくの雨模様で心配しましたが、当日は秋晴れのすがすがしい天気で、活動日和となりました。

当初、植林と竹の伐採を予定していましたが、前日の雨で足元がぬかるんでおり、竹の伐採はけがの可能性もあるということで、植林のみを実施することにしました。

植林ですが、地権者の方のご要望も踏まえ、山ザクラを植えました。今回、参加者を6班に分け、合計400本を植えましたが、予想以上の100名近い人数が集まったこともあり、作業は数十分で終了してしまいました。思いのほか短時間となり、若干物足りない感じを持たれた方もいたと思いますが、家族連れでの参加もあり、楽しみながらの作業にもなったようです。また、初回の行事が怪我もなく、無事終了できたので主催者側としては安心したところです。

植林作業の様子

3.今後の竹林伐採、下刈・タケノコ伐採などが本番かつ重労働

植林は作業風景としては見栄えもよく、限られた本数であれば作業も軽易で、活動のアピールには打ってつけです。しかし、10年間にわたる森林整備活動としてはこれからが本番です。当然ながら植えた山ザクラは放っておいても育つわけではなく、来年度以降は、植林の下刈や、タケノコ伐採などの作業が発生してきます。これらの地道な作業こそが重要で、面倒かつ重労働だと思っています。

また、今回は見合わせた竹林伐採も来年度以降、少しずつ実施していくことになります。初年度は、島根県からの補助金なども使い、森林組合に委託して竹林伐採と地ごしらえ(植林のための準備作業)をしてもらっていますが、対象地の全ての竹林を伐採できた訳ではありません。今後は、出来る限り協会員で実施していく必要があります。もちろん森林組合の指導を受けながらですが、これも結構な作業だと思っています。

今回、ひとまずこの事業のスタートを切れましたが、次年度以降、どのように作業を進めていくのかの検討も早速スタートする必要があると考えています。

植林後の山林の様子

今回、協会員の参加者のみなさんのうち希望者に対して、八雲温泉「ゆうあい熊野館」の入浴券を配布し、労働の汗を流してもらえるようにしました。現地から約8kmほどです。もっとも、わずかな作業時間でしたので、温泉で癒すほどの疲れはなかったかもしれませんが、私の地元の八雲町の温泉でもあり、また、協和地建コンサルタントが携わった温泉を利用してもらえるのは大変ありがたいことでした。今回初めて八雲温泉を利用された方もいると思いますので、「ボランティア活動に合わせた地域資源の有効活用策」としてみても、いい試みだったのではないかと考えています。

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