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新年のご挨拶 経営指針の深化に向けて~全員経営、ベストミックス、ダイバーシティ~

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新年あけましておめでとうございます。旧年中はたいへんお世話になりました。

このブログも毎月1000人の方に閲覧して頂けるまでになりました。2012年の訪問者数は、2011年の1.5倍に増えました。たくさんのみなさんに読んで頂いており、本当に感謝いたします。引き続きのご愛顧をよろしくお願い致します。

さて、平成24年は、協和地建コンサルタントにとって大きな変革の年となりました。平成25年度はその変革をさらに進め、大きな飛躍の年にしたいと考えています。昨年に引き続き、この年末年始に頭に描いた今年やるべきことについて整理し、ご挨拶とします。

1.経営指針の深化とさらなる実践~全員で創り上げる経営指針への第一歩~

平成25年は、経営指針を深化させる年とし、全員経営に向けた第一歩とします。

当社は、平成24年度から、経営指針(経営理念、経営方針、経営計画)を新たに定め、経営指針に則った経営の実践を進めてきました。社員のみなさんをはじめ、協力会社、金融機関、その他関係者のみなさまにご理解頂き、平成24年度の事業運営は順調に進んでいます。あと3カ月で今年度の決算を迎えますが、経営指針元年をいい決算で締めくくれるよう、さらなる努力を積み重ねて行きたいと考えています。現在、平成25年度の経営指針の策定に向けて準備を進めており、平成25年3月に、当社にとって第2回目の経営指針発表会を予定しています。主には、“経営計画”の部分を25年度計画として提示することになりますが、より上位の経営方針についても、この1年の実践結果を踏まえて、より精査していきたいと考えています。

さらに、今回の経営指針発表会は、“全社員でつくり上げる経営指針”の実践に向けた第一歩にしたいと考えています。昨年度の策定した経営指針は、基本的に社長である私が一人で創りました。最初はそれでよかったと思います。しかし、ずっとそれではいけません。当社も、小さいながらも組織で事業運営を進めています。その組織としてどういう方向を描くのか、どのような目標を立て、どう具体的に実践していくの、これは、その組織のレベルで自ら考え、立案し、実践に移せることが大事だと考えるからです。次回の経営指針ではその第一歩として、各部計画の策定から発表までをそれぞれの部署単位で実施することを予定しています。

目指すは“全員経営”とでもいうべき状態ですが、一朝一夕には出来あがりません。しかし、第一歩を踏み出さなければ、その先もない。だから、当社の経営指針と経営指針発表会は、毎年少しずつ“深化”させる。その行き着く先を展望しながら、取組んでいきたいと考えています。

昨年の経営指針発表会の様子

2.地中熱活用の付加価値向上~再生可能エネルギー・省エネ技術のベストミックス~

平成24年8月より、本社屋に地中熱ヒートポンプ空調システムを導入し、5カ月が経過しました。この間、細かなトラブルは色々ありましたが、システムは順調に稼働しています。システムの普及に向けて重要なのは運転データの計測と分析だと認識しています。当社のシステムがその仕様と与えられた条件下でどの程度の能力を発揮するのか、また、実際の運用上の課題としてどういったことがあるのか、まだまだ把握すべき点が多々あります。その部分を徹底して把握していく努力を今後とも継続していきます。

そしてもう一つ大事なこととして、多様な再生可能エネルギーの同時活用と省エネ技術とのベストミックスの追求が必要と考えています。当初、私はこの地中熱というエネルギーを、「地中熱だけ」で売り込むことを想定していました。もちろんそれもいいのですが、この地中熱は、それ自体で電気エネルギーを発生させるものではありません(この部分、「地熱発電」とよく誤解されます。)。ヒートポンプを使うことによってより効果率を高めることが出来る省エネ技術であるため、太陽光発電などのその他の再生可能エネルギーとの親和性が高い、という特徴があります。さらに、地中熱システム導入を通じて改めて感じたのは、建物の断熱性能が空調のエネルギーに大きく影響するということです。つまり、「空調」の効率化は、エネルギー源の効率化だけでは不十分である、ということです。

いずれも、知っている人にとっては当たり前のことなのですが、それも含めてエネルギー全体の有効活用を提案できる、或いは助言できるノウハウを有した企業は必ずしも多くありません。自分の得意とするエネルギーのことだけに特化しても、本当の意味でのお客様の問題解決につながらない可能性があります。当社にとっては、地中熱を基軸としながら、その他の再生可能エネルギーや省エネ技術のベストミックスまで提案できる技術力、提案力を身に付けることが今後の課題であり、次年度の経営指針に示すべき方向の一つと認識しています。

地中熱ヒートポンプ空調システム(機械室)

3.継続した人財登用によるダイバーシティ~来たるべきイノベーションに向けて~

当社では、昨年の4月から2名の高校新卒の新入職員を迎えました。入社から9カ月が経過しましたが、元気に頑張ってくれています。この9カ月を通じて感じるのは、新しい人財が入ることによる組織への影響とはかくも大きなものなのか、ということです。

当社の要員計画は、長らく縮小或いは現状維持が基本となっていました。そのことは、単に“要員が少ない”ということだけでなく、当社にとって大きな弱点になっていたのではないかと感じてます。それは、長期間にわたりほぼ同じメンバーで仕事をする環境が続いたことで、その間に「同質化」が進んだ、ということです。同質が悪いわけではありません。しかし、同質化することによる弊害が強くなりつつあったと考えています。一番は、新しいことへの挑戦、新たな価値の創出といったことへの関心や意欲の低下、そして実行力の欠如です。現状に対して何とかしなければならないという気持が有りはするものの、どうしていいか分からない、という状況です。

その状況を打破する一つの方策が、新しい人財の活用です。これまで当社に居なかった多様な人財がもたらす価値観や能力、さらには積極性、熱意によって当社の新しい価値が生み出される。一般の企業が普通に続けていることを、遅ればせながらでも実行するということです。幸いにも、当社には目指すべき方向を定めた経営指針がある。これを実践し続ければ、いわゆる“イノベーション”にもつながるかもしれません。今、私がやるべきは、その可能性を信じ、勇気を持って新しい人財を登用し、その活躍の場を準備することだと考えています。そのために新卒採用を続けること。また、いいご縁がなければ、例えば最初は正社員でなくても登用してみる、といった対応など、継続した人財登用によるダイバーシティがもたらす可能性を追求していく姿勢は必ず持ち続けたいと考えています。

平成24年度入社式の様子

以上、経営者として今年やるべきことと来年度に向けた方向性(の一部)をまとめ、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。お客さまに、共に働く仲間に、我々を取り巻く全ての方々に対して感謝し、明るく元気に、一年を乗り切って行きたいと思います。

平成25年、そしてその先も、協和地建コンサルタントをよろしくお願い致します。

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