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平成21年度 社長の個人総括~悔しい思い・暇・一喜一憂

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平成21年度が終わりました。

そして、私の社長就任から1年が経過しました。毎年のことながら1年間は過ぎ去ってみれば早いものです。

この1年は、それまでのサラリーマン生活から経営者へと、立場が大きく変わりました。私の人生でも非常に大きな変化を経験した年でした。このブログでは、1年を振り返って、私にとっての総括として率直な感想を記しておきたいと思います。

1.悔しい思い

これまでになく「悔しい思い」をした1年だったと思います。

県外に出ていた私がUターンしてきて急に社長になっているのですから当然ですが、正直分からないことばかりでした。そして、そんな中で色々な局面に出くわしますし、色々なことを言われます。励まし、応援、助言、進言、指導、苦言、苦情など多岐にわたります。

色々言われるのはいいのですが、それが何を意味しているのかを理解することができないという悔しさ。そして、問いかけに対して答えることができない、言われるがままにしかならない、という悔しさがありました。

それは、昨年までは自分がやってきた仕事の領域であれば自信を持って答えることができたのに、全く環境が違った今はそれができない。そのもどかしさだろうと思います。

そして、それはすなわち、社長として本来備わっていなければならない能力・経験が無いということに他ならず、それに対する“悔しさ”あるいは“情けなさ”でもあります。

いずれにしても、1年を通じてこんなに度々“悔しい”という気持ちになったのは、記憶にありません。

2.暇(ひま)

率直に言って暇でした。

といっても相対的なもので、遊んでいた訳ではありません。昨年度、前の会社が特に忙しかったこともあり、その時の生活と比べると大きなギャップがあります。連日深夜までの残業が年間を通じて続いた翌年に、夕方には退社して家に帰って家族で夕食、という生活に変わったので、これはやはり“暇になった”と感じざるを得ません。

問題なのは、時間があるのに「何をしていいか分からない」ことが多々あったことです。経営者の仕事は多岐にわたるし、本来やることはいくらでもあるのでしょうが、ふと時間が空いたときに何をしていいか分からない訳です。

「何かしなければならないことは分かるけど、どうしていいか分からない」という焦燥感を度々感じました。“悔しい思い”の一つとも言えます。

3.一喜一憂

とにかく、ちょっとしたことで一喜一憂しました。

良いこと(喜)は少なかったので、実際には、一喜三憂ぐらいですが。

公共事業を中心にしている会社は、“公共投資の縮減”という市場環境の悪化に伴い、近年は常に先行き不透明感があります。昨年の8月の政権交代はそれをさらに加速させました。そんな中、当社は財務体質に不安があり、なおさら暗い気持ちになります。いくら貯えがあっても心配なものは心配だそうですが、仕事のトラブルや予定していた仕事の失注などがあると「もう駄目だ」的な発想が先に立って落ち込み、ちょっといい仕事の話が来ると「何とかなるかも」とまた思い直す。その繰り返しで1年が過ぎたように思います。

そういったことではいけないと都度思うのですが、中々気持ちが落ち着かないし、何かあるとやっぱり一喜一憂してしまう、という情けなさも思い起こされます。

以上、振り返るといかに自分がしっかりしていないかということを痛感します。

しかし、丸1年が経ち、前述の3つの状態が少しずつ改善されてきている、そういった精神状態になることが少なくなったとも感じます。

会社の実態も理解できてきましたし、やるべきことも見えてきました。次年度は、平成21年度中から着手してきたコストダウンや業務改善・経費削減策など様々な取り組みの結果を出していく1年になります。

そういった中、社長業2年目に向けては、会社の経営改善だけでなく、私自身の心を改善し、仕事ぶりも内面も、社内外から社長として認められる存在に早くなれるよう、そういった心構えで日々取り組みたいと考えています。

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