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新卒採用スタートから3年~「新卒採用が会社を変える!」の実現に向けて~

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協和地建コンサルタントが新卒採用に取り組み始めて3年。これまで計4名(高卒2名、大卒2名)の新卒者が入社しました。そして、次年度は高卒の採用を予定しています。平成27年度採用に向けて、いよいよ高卒者の求人がスタートするのに伴い、これまでの3年間を振り返り、何を当社にもたらしたのか、社内がどう変化してきたのか、振り返ってみました。「新卒採用が会社を変える」ことは間違いない事実だと考えています。勇気を持って新卒を採用する、それを継続する、そのことに向けた新たな決意にもしたいと考えています。

1.新しい出会いから長く付き合うことでお互いを理解する

新卒採用3年目の今年度に入ってから、社内の雰囲気がさらに変化してきたと感じます。

毎年毎年の変化はもちろんありますが、一段と平均年齢が下がり、職場に活気が出てきたように感じます。この2年で採用したのがいずれも女性だということも大いに影響があります。では、その“活気”とは何なのか。言うまでもなく、若い社員が入ることで、先輩社員は若手を指導し、教えながら仕事を進めなければならなくなります。だから自然と会話も増えてくる。長く固定的なメンバーで仕事をしてきた当社では、これまでは、あまり話をしなくてもいわば阿吽の呼吸と経験で仕事を進めることが出来た面があります。それが、新人の加入によって“話”をしなければ仕事が進められなくなる。そのことで社内に新しい情報交換や交流が起こり、その中から新しい気づきや発見が生まれる。一つ一つは大げさなことではなく、些細なことだと思いますが、日々の繰り返しと積み重ねが、“活気”というものとして見えてくるのではないでしょうか。

もっとも、会社の雰囲気と会社の実力が比例しているかどうかはわかりません。新人が増えた分、非効率になっている部分もあるでしょう。しかし、新人の失敗も含めて会社の力に変え、フォローしながら仕事をつくり上げていく。そういう雰囲気が出始めているのではないかと感じています。そして、いい雰囲気がさらにいい雰囲気を呼び込む、という面もあります。因果応報。気持よく接すれば気持よく返される。そのよい循環が途絶えないよう、気を付けて行きたいと考えています。もっとも、全体とすれば良好な雰囲気に感じられても、個々には“合う・合わない、苦手・話しにくい”、など色々あるかもしれません。この点については、短期的なものの見方ではなく、長く付き合うことでお互いの良いところ・悪いところを知り、その上で付きあっていく、ということが必要ではないかと考えています。

というのも、島根県内の新卒者の3年離職率が高い、ということが問題になっています。私もこの会社に来てから6年目ですが、社員との人間関係のことで言えば、まだまだ理解できていないことだらけです。もっと努力が必要です。3年では何も分かりません。だが、その3年が我慢できない。その理由に人間関係があるのも事実です。その3年の壁をクリアし、5年、10年、20年、そして定年までしっかりと働き、いい人生だったと振り返ることのできる社会人生活を送れる会社になれるよう、努力していきたいと考えています。そういうことが考えられるようになったものも、新卒採用に取り組み、いい社員が入社してくれたからこそだと感謝しています。

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2.先輩社員の自覚と教えることによる成長

新卒者の入社によって得られたものとして、先輩社員の自覚と“教える”ことによる自分自身の成長、が大きいと考えています。

長らく新卒採用から離れていた当社には、新卒者を教育する仕組みがありませんでした。仕組みはもちろん、先輩社員も指導するという経験もない。社長である私自身もそうです。大手企業や中堅企業であれば、いわゆる“キャリアプラン”のようなものがあり、どの程度の経験でどのような職能や技術を身に付ける、といった育成の目安もがあるでしょう。当社の場合も、資格の取得や任せられる仕事の難易度などの面での目安はあります。しかし、それは漠然としたもので、では、どういうステップを踏んでその段階をクリアしていくのか、といったことを明示したものはありません。

それでも、新人が入ってくれば仕事を教えなければならないし、新人の仕事も含めて会社の成果を生み出していかなければなりません。そして、教えるためには自分自身が本当に理解していなければならない。よく言われることですが、教える自分が一番勉強になる。むしろ、新人が入る事によって、一番成長したのは私も含めた先輩社員たちではないかと考えています。面倒くさがらずに、分からないなりにもそれぞれのやり方でしっかりと新人を指導、教育してくれた社員のみなさんに本当に感謝しています。

後輩が入ってくることによる期待、会社が今後も伸びていくのではないかという展望、それを何となくでも感じてくれているからこそ、しっかりと指導に取り組んでくれているのだと考えています。今後は、それを継続していくことが必要です。今の新人もあと数年すれば中堅社員となります。その時に、指導していく後輩がいなければならない。だからこそ、新卒採用とは継続していかなければならないと実感しています。

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3.社長が前面に立ち、社員とともに採用していく

平成27年度の新卒採用は、ボーリング現場を担当する高卒者2名を募集します。次代の当社を支えるオペレーターとして育ってくれることを期待しています。平成28年度以降も、毎年1名以上の採用を予定しています。これまで技術系の職員を採用してきましたが、今後は、営業など事務系の職員の採用にも取り組みたいと考えています。

現在決めているのは、毎年1名以上の新卒採用を行う、ということだけです。日々変化する状況と当社が目指すべき方向性の整合を図りながら、中途採用者も含めた人財確保を進めていく、というスタンスでもうしばらく進みたいと考えています。中長期的な採用計画が詳細に決まっている訳ではありませんが、そう遠くないうちに、組織構成についてある程度の見通しを立てながら採用計画を立案できるようにしていきたいと考えています。

また、現在は、社長である私が採用活動の全てを担っています。それはそれで重要なことであるし、今後とも人任せにする考えはありませんが、いずれは、社内に“採用チーム”のようなグループをつくり、エントリーの受付から事前の見学やフォローアップなどに社員が係わりながら採用を進めていくような形を取りたいと考えています。

そしてもう一つは、インターンシップの活用です。インターネットを通じた社内情報の発信には心がけていますし、このブログもその一環です。しかし、実際に社内や現場を訪れてその仕事を体感することに勝るものはありません。百聞は一見にしかず。その会社が持つ“空気感”のようなものは、実際に来てもらって感じてもらい、それが自分に合いそうだという手ごたえを感じて、実際の試験に臨んでもらう。そういった形がとれるように、各種の対応体制を整えていきたいと考えています。

H26年度新卒採用…2年連続の大卒採用

当社の新卒採用、今のところ順調に思えます。その理由として、受け入れる側・指導する側の先輩社員たちが、しっかりと面倒を見てくれていることがあります。それがなければ、新人たちも続かないでしょう。その背景には、“待望の新人”が入って来たという盛り上がりがあります。必要性は理解しつつも、長年新しい社員を採用することが出来ない時期が続いてきました。だからこそ、という想いは誰もが持ってくれています。そして、若い社員がその先輩の期待に苦労して応えながら、少しずつ、しかし着実に成長してくれている、ということもその気持ちを更に高めてくれています。そういう素晴らしい社員に恵まれたことに感謝し、その良い循環を継続できるよう、経営の判断としての新卒採用を継続していきたいと考えています。

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