島根県技術士会

島根県技術士会 平成21年度新年例会

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2009年4月から島根県技術士会に入会し、活動に参加させて頂いています。

島根県技術士会 http://peshimane.s3.zmx.jp/

(そもそも“技術士”とは?といった説明は割愛します。詳しくは上記ホームページでご確認下さい。)

平成22年1月16(土)に、平成21年度島根県技術士会新年例会が開催されました。「新年例会」というと、一般には単なる懇親会がイメージされますが、島根県技術士会は違います。午後一番から研究発表会が4時間行われ、その後、懇親会を開催するという非常にマジメな行事が粛々と行われます。事務局発表では、例会(研究発表会)が101名、懇親会が76名という参加者数だったようです。(会員総数235名)

研究発表会の様子

研究発表会の様子

研究発表は、共同研究と個人研究に分かれており、様々な会社・組織に所属する会員のみなさんが、共同或いは個人で、純粋なボランティアとして研究活動を行い、成果を取りまとめられています。印刷物として、しっかりとした研究報告書まで作られます。

このことは、実はすごいことです。

私は初めて研究発表を聴講しましたが、こういった研究発表会があるだけで凄いけど、どういった内容で、どのレベルまで掘り下げた活動をされているのか、興味がありました。

そして発表を聞いて本当に驚きました。純粋な技術的興味や、地域活性化に対する熱意だけでここまでやるのか、という印象です。今の私にはとてもできそうにありません。様々な研究活動に携わられた会員のみなさんには本当に頭が下がります。

ところで「○○県技術士会」という名前の組織は、日本全国各県に概ね存在します。私は、昨年の3月末まで広島で仕事をしていましたが、広島にも同様の組織があります。私も入会し、会費は払っていました。その広島の組織も、事業内容はよく似ています。総会があり、講演会やセミナーが企画されます。

しかし、会員自らが自主的に実施した研究成果を発表する場はありません。なぜなら、それはものすごく大変で、面倒なことだからです。

技術士の資格を持った方(特に現役世代の方)の仕事はそんなに暇ではありません。その中で、自らの時間を使ってこれだけの活動をする。それは、金銭的な動機では中々ありえません。

では何かと言えば、「所属する会社・組織の枠を超え、島根県をよりよくしていくために技術者が果たすべきことがあると考え、行動されている。」ということだと思います。そして、この島根県技術士会に参画され、積極的に活動されているみなさんに共通するものだと感じました。その理由の一つに、島根県技術士会の会員のみなさんは、建設関連産業に従事する方が多い(私もその一人ですが)ということもあると思います。だからこそ、島根県の行く末を憂い、未来の島根県をどう描いていくのかを真剣に考えていらっしゃる方が多いのだと思います。

そんな地域への愛情にあふれたみなさんと接する機会を持つことは、私にとっても非常に刺激になります。過疎化や高齢化など、あまりいいイメージでとらえられることの少ない島根県ですが、その未来は決して暗くないと少なからず思わせてくれる組織、それが島根県技術士会だと思います。

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