2014
05.30

2014年5月16日(金)~18日(日)、協和地建コンサルタントの社員旅行を開催しました。旅行先は沖縄です。社員旅行の開催は、実に14年ぶりとなりました。この間、会社の業績が思わしくなかったこともあり、社員旅行の企画が提案されたり、実現することもありませんでした。そんな中、昨年度はおかげさまで一定の業績を得られたこともあり、開催に至ったものです。社員旅行に行こう!という機運が出てくること自体、会社がよくなりつつあることの表れであり、なにより私自身の気持が前向きになって来ている証ではないかと考えています。私自身、この会社に来て以来初めての旅行です。そのまとめをしてみます。

沖縄美ら海水族館で集合写真

1.「旅行」という共通の時間を過ごすことの意義~一体化に向けた貴重な一ページ~

私が社員旅行を実施しようと考えたのは、「旅行」という一つのイベントで「同じ時間を共有する」ことで社内の一体性を高め、会社が掲げる目標に向って進むチームづくりに役立つと考えたからです。そして、一定の業績を確保したことによる社員への還元、という観点もあります。このため、今回の社員旅行は、全額会社経費で実施する旅行で、個人の積み立てなどは実施していません。

残念ながら一部都合が付かず参加できない社員もいましたが、ほぼ全員に近い社員が参加し、一緒に旅行に行くことを通じて、さらに会社として一体感を醸成することができたと考えています。そして、実に14年ぶりという期間を経て実施された企画だからこそ、社員も楽しみにしており、旅行に向けて社内が盛り上がったのも間違いありません。

旅行が終了し、およそ2週間が経とうとしていますが、旅行の成果はどうだったのか。実際のところ、「社内の一体感の醸成」を定量的に測定するのは中々難しいですし、旅行終了後、目に見えて社内が変わる、ということもありません。しかし、これは様々な積み重ねの中の一つであり、社内の一体感醸成に向けた貴重な一ページになったことは間違いないと考えています。

3年前からスタートした経営指針発表会、昨年の全社あげての災害対応、今年の社員旅行、さまざまな取り組みの積み重ねが、協和地建コンサルタントの社風・風土として積み重なり、社員一丸となってあらゆることに取り組める企業文化として定着するのではないかと考えています。社員一人一人がすごくても、同じ方向を向かなければ本当の力を発揮できない。その礎の一つなる、貴重な機会だったと考えています。

2.社員が自主的に計画し運営する旅行

今回、旅行の行程や内容については、社内の「懇親・レクリエーションチーム」のメンバーで計画してもらいました。沖縄という旅先の特性も踏まえ、2泊3日の行程内を、全体で行動する部分と、個別のチームで好きな訪問先を訪れる部分とに分けるというスタイルで構成しました。社員旅行の目的である社員の懇親を深める部分と、純粋な旅行として興味ある訪問先を訪れ日頃の疲れを癒したり、レクリエーションを楽しんだり、見聞を広めたりする、という部分とを上手く組み合わせることができたのではないかと思います。

その一方で、現地の状況や土地勘が十分に無い中で設定した行程や計画でしたので、当初予定していたものが変更になったりするケースもありました。しかし、そういった経験も自分達で経験したからこそ具体的な反省点として認識できるし、次につながると考えています。

この点については、私は当初、基本的に社員全員で移動するスタイルの旅行を想定していました。みんなで同じ場所を回ることが、同じ時間を過ごすことであり、共通の場に居たという仲間意識につながるのではないかと考えたからです。しかし、社員からの提案は、前述のとおり、希望者によるグループに分かれての旅行というスタイルでした。結局、一部のメインスポットと夕食は全員が揃うようにすることとし、後はグループ行動、というスタイルに落ち着きました。

2日目のホテルで3日目の出発に向けて準備していたところ、ホテルの従業員さんから、どういう旅行なのかと聴かれました。グループの少人数で待機していたので、家族連れかと思われたそうです。しかし、会社の旅行で、グループに分かれて好きなところを巡っているのだと答えると「素晴らしい会社ですね!」と感心して頂きました。団体行動にこだわり過ぎず、適度な自主性を持った旅行のあり方が、珍しかったそうです。改めて、今回のスタイルを提案してくれた社員に感謝したいなと感じました。

3.アンケートで旅行を振り返る~来たるべき次の旅行に向けて~

今回、旅行終了後に社員旅行に関するアンケートを実施しました。アンケートの結果は、旅行に参加した全ての社員が「旅行に行って楽しかった」と回答してくれました。

よかった点については、前述のとおりグループ分けにより個々の希望に沿った行程づくりや、ホテルや料理が美味しかったこと、全員で楽しむことが出来たことなどが共通した評価として上がってきました。一方、気づき、反省点、改善点については、旅行中の変更連絡の不徹底が見られた点(班別行動であったため)、また、旅行先である沖縄のことをもっと調べた上で旅行に望めば良かったという声もありました。また、旅行に行くことが決まって以降、社内に浮ついた雰囲気が続き仕事に差し支えた、という意見もありました。

アンケートを実施してみて、何事においても、やりっぱなしではなく、その結果を総括することの必要性は改めて感じたところです。また、よかった点、反省点・改善点、共に共通した気づきが得られていたことも発見ですし、“よかった、よかった”で終わりそうなところへ、勇気を持って手厳しい意見を出してくれた社員が居たこともありがたいことです。今回のアンケートは全社員で共有し、また来たるべき次の旅行における貴重な資料として活用していきたいと考えています。

初日の宿泊先ホテルでの懇親会

2014年4月から米子空港よりスカイマークの新路線が開設されたこともあり、山陰エリアからの空の旅の選択肢が各段に増えることになりました。そして、その価格も大きな魅力です。スカイマークの就航がなければ、今回の沖縄旅行という選択肢は無かったことでしょう。そのような良いタイミングで、社員旅行につながる業績をあげることができたのも、社員が一丸となって取り組んだ成果であり、これまでの取り組み一つ一つがいい流れにつながっていることの表れではないかと考えています。次回、遠くない時期に、次の社員旅行が開催できるよう、全社一丸となって経営を伸ばし、いい業績をあげられるよう、取り組んでいきたいと考えています。

2014
05.22

2014年5月21日、島根経営品質研究会の「ベンチマーキング」が開催されました。この取り組みは、研究会会員メンバーが会員企業に出向き、会社の説明、社内見学、職員との意見交換、等を行うものです。2012年4月には当社にも来て頂きました。今回は、研究会会員である美保テクノス株式会社(鳥取県米子市)さんにお伺いしました。同社は、鳥取県西部エリアを代表する建設会社で、個人及び法人向けの建築、不動産、エネルギー事業、公共土木・建築事業など、主要事業である建設業のほか、福祉事業をはじめとする様々なグループ企業で構成される、一大企業群を形成しています。常に新しい事業領域に挑戦する社風と決断力を持つ会社という印象があります。同じ建設産業に従事するものとして、地域のトップランナーである同社から、大いに学ばせて頂きました。その中でも、ベンチマーキングの最後に実施された社員の方々との意見交換での気づきを中心にまとめています。

社内での会社概要の説明

1.ここ5年で形になってきた~やらされ感からの脱却~

実は、島根経営品質研究会が美保テクノスさんのベンチマーキングに伺うのは2回目になります。平成21年度に最初の訪問がありました。私は未だ入会していなかったのですが、当時の参加者の印象は、必ずしも良好なものではなかったそうです。それから5年。今回、私が受けた印象は、それとはまったく異なるものでした。社内を見学させて頂いた時の、社員さんの挨拶、社内隅々まで行きわたった清掃。社内の改善、改革の取り組みを感じさせる様々な掲示。よく、「いい会社にはいいオーラがある」等と言いますが、そのオーラとでも言うべき、明るく、さわやかな印象を感じました。

そして、最後の社員のみなさんとの意見交換会で、5年前と現在との会社の違いをどのように受け止めていらっしゃるか聴く機会がありました。そこで「ここ5年で形になってきた」というコメントがありました。現在、美保テクノスでは様々な取り組みが実施されています。会社方針を社内に展開していくための経営方針発表会とそのレビュー、理念共有のためのフィロソフィ手帳の作成、社内に横串を通すための委員会活動、人財育成のための研修計画、など、体系的に試行錯誤しながら進められています。経営方針発表会も、以前は新年会という懇親の場があっただけだったのが、方針の発表の場として年度当初に位置付けられるなど、全社員が足並みをそろえていくための仕組みが整い、実践が継続されています。

そういった様々な施策を社員がどう受け止めるのか。その回答として「会社が自分達を育てようとしてくれているのを感じる。会社と一緒に育っていく機会を与えてもらっている。」というコメントがありました。以前は“やらされ感”のあった取り組みも、継続していくことで、管理型から参加型へ会社の風土が変わって来ていると社員のみなさんも感じているようです。「変わって来ている」と感じることが、その次の変化を生みだす。確実に会社が変わりつつある、まさにその現場を見せて頂いたと感じます。

2.経営ノウハウを設計に活かす~運営・マネジメントを強みとする~

今回のベンチマーキングの中で一番印象に残ったのは、「経営ノウハウを設計に活かす」という話です。美保テクノスは、公共土木工事だけでなく、民間の建築工事も多数手がけており、特に福祉系施設について設計・施工の受注実績を多数有しており、同社の強みとなっています。

そのきっかけとなったのが、新分野進出として手掛けた介護事業です。事業そのものはグループ会社によって運営されていますが、そこで得られた経営ノウハウを自社の設計部門にフィードバックし、より顧客ニーズに適した設計サービスを提供する。また、介護事業運営を通じて得られた医療関係のネットワークを通じて営業活動を展開するなど、自ら事業に取り組むことで得られたノウハウを自社の本業に活かしています。もっとも、そのための先行投資も実施されています。自社に設計部門を抱えること自体も実際には大変なことですし、さらに、BIMと呼ばれる3次元CADを活用した設計手法を早くから採用し、常に完成形をイメージしながら設計を進め、お客さまへの提案力を高めていく。そういったさまざまな取り組みの総合力として、現在の実績・確固たる地位を築いているのだと感じます。

当社も、新規事業展開の一つとして「地中熱ヒートポンプ空調」を社内に導入し、その運用を続けながら仕事の受注を目指しています。残念ながら、美保テクノスさんのような成果は出ていませんが、実際に運用しているからこそ分かることは多々あります。その方向性が間違っていないことを確認するとともに、一方でまだまだ頑張りが足りないと感じさせてもらえる良い機会となりました。

3.課題は若手社員の離職率~会社のよさを教えられるか~

意見交換においては、今後の課題や直面している問題等について率直に教えて頂きました。その中の一つが、「若手社員の早期離職」です。いまや全国的な課題でもありますが、美保テクノスさんにおいても、入社3年以内の若手社員の離職が目立つ状況があるようです。もちろん、一人一人に様々な事情があるでしょうが、それでもせっかく入社した会社を僅かな期間で去るというのは、社員にとっても会社にとっても良いことではないでしょう。

島根県内の新卒者の3年以内離職率は、最新のデータでは大卒で37%、高卒では42%に達するそうです。美保テクノスさんは鳥取の会社ですからこのデータには含まれませんが、お話聴く限り、鳥取県でも似たような傾向があるものと推察します。

意見交換の場で、早期離職の理由について、適性もあるので一概には言えないとしながらも、「会社(美保テクノス)の良さを十分に教えてあげることができなかったのではないか」というコメントもありました。前述のように、しっかりとした取り組みを継続されている美保テクノスさんでも、若手社員の離職が発生するという現実。その意見交換で印象に残ったのは、中堅社員の方から「技術者としてだけでなく、人間としてどう成熟していくのか?が大きな課題と認識している」という言葉がありました。人間としての成熟・成長、それをしっかりと提供できる会社、それを実感できる会社になっていけば、離職問題の解決につながっていくかもしれません。当社も新卒採用を始めて3年目。今年度、最初に採用した社員が3年目を迎えています。この3年目をしっかりと乗り切り、さらに飛躍した技術者、社会人として成長して欲しいと、あらためて感じたところです。

建設工事の現場事務所での説明

美保テクノスさんは、「経営品質」に関しても、いち早く取り組みを開始され、2007年度に、中国地方経営品質賞の」チャレンジ部門『敢闘賞』を受賞されています。経営品質をはじめ、企業としての様々な取り組みを見ることができました。時間をかけて継続的に取り組みを進められた結果として、今回見せて頂いた成果をあげているのだと感じます。まさに継続は力なり。そのことを改めて実感し、自社の取り組みも継続の観点から改めて考えていく必要があると感じたところです。また数年後、再度訪問させて頂き、さらに飛躍した姿を見せて頂きたいと考えています。

2014
05.16

2014年5月15日、島根県中小企業家同友会第13回定時総会が開催されました。現在、島根同友会は会員数も順調に増加し、今期期首で215名(昨年度期首199名)に達しています。島根県内の中小企業経営者が抱える様々な課題に対応できる組織、時代が求めている組織としての位置づけが明らかになりつつあると考えています。今年の総会では、かねてより会内で検討を進めていた「島根県中小企業家同友会第一中期ビジョン(案)」が提案され、承認されました。このビジョンの策定にあたっては、私も検討委員会のメンバーとして検討に携わりましたので、その目指すところ、意図するところについて、考えていることをまとめてみます。

島根同友会第13回定時総会の様子

1.「ヒューマンシフト」で実現する島根同友会らしい将来像

今回の中期ビジョンでは、ビジョンが目指す理想像を端的に表現するものとして、「ヒューマンシフト~人を活かす経営を学び、人が幸せに働ける地域を創る」という理念を掲げました。“ヒューマンシフト”、和製英語ですが、意図するところは伝わるのではないかと思います。これを、「島根同友会理念」と位置づけました。

同友会には、同友会の歴史の中で培われた「同友会理念」があります。同友会理念は「同友会の三つの目的(よい会社をつくろう、よい経営者になろう、よい経営環境をつくろう)」、「自主・民主・連帯の精神」、「国民や地域と共に歩む中小企業」の三つです。これは、島根同友会だけでなく、各地の同友会が追求し続ける永遠の目標とでも言うべきものです。これに続くものとして、島根の地域性や抱える課題などを包含した“島根らしい同友会理念の実現像”が必要なのではないかと考え、設定したものです。

この理念の根底にあるのは同友会が掲げる“人を活かす経営”です。社員をパートナーと位置づけ、社員とともに経営の維持発展を目指そうとするもの。その経営の結果として、人が幸せに働ける地域が創られる。それを実現するためには、我々経営者が人を活かす経営を学び、各社が一つ一つそれを実践していくことが必要です。それを、島根において実現したい、という志がこの理念に表現されています。

ビジョンが実現したとき、島根同友会はどのような存在になっているのか、についてもまとめています。それは、次のように表現しました。「“人”に軸足を置く組織として、また、島根県の経済、雇用、地域社会を支える存在として、広く県民及び県内企業家に認知され、行政・教育機関・地域コミュニティからも頼り・頼られる関係にあり、島根に良い影響を与え続ける組織として評価されている。」というものです。

島根同友会の活動が、そして島根同友会に所属する各企業が、島根を活性化し、島根に良い影響を与えている。それが実現できれば、素晴らしい地域ができるのではないかと考えています。そして、このような島根同友会の理念を明確化することにより、考え方に共感する地域の経営者をさらに結集させ、島根県という地域とともに歩む中小企業の力により、我々のふるさとを持続的に活性化させていく。その第一歩にしたいと考えています。

2.数値目標が目指すもの~70万人ショックへの処方箋~

ビジョンの目標年次は2022年としており、これは島根同友会20周年の年としています。ビジョンと共に、この目標年次において達成を目指す数値目標を掲げています。具体的には、会員数1,000社(組織率10%)、総雇用者数10,000人、年間採用人数1,000人、総売上額1,000億円、といった目標を定めています。

前述した島根同友会理念を実現するためには、一定の組織規模や経済活動に与える影響力が必要です。その中でも、総雇用者数と年間採用人数については、重点的に取り組み、実現していかなければならない、むしろ目標年次よりも早く達成することが必要だと考えています。なぜなら、先日、2014年4月1日付で、島根県の推計人口が国勢調査を始めた1920年以来、初めて70万人を下回ったという発表があり、話題となりました。最も少ないのは鳥取県で、島根県が2番目。かねてから予測されていたこととは言え、改めて強い危機感を持たなければならないと考えています。

統計的にみれば、今後とも人口減少は続くでしょう。しかし、そうだからと言って仕方がないとあきらめては未来は切り開けないし、みんながせっせと大都市に移住したところで、それが幸せにつながるとは思えません。であれば、中小企業家は、中小企業家として、予想される(暗い)未来を覆すべく、努力をすることが必要でないでしょうか。その努力こそ、経営を通じて人が幸せに働ける地域を創る、ということ。すなわち、地域を持続的に維持存続させることに他なりません。だからこそ、多様な企業が様々な形で雇用の場を確保し、島根で子どもを生み、育てられる若い人たちを島根に留まらせなければならないと考えています。

今回の数値目標は、きりのいいところで設定している面もあります。目指すべきは、地域の持続的発展。それを目指すためにどの程度の数値が必要なのか、今後精査していく中で見直しを図っていくことも大いに必要だと考えています。

3.“同友会力”を高め、ビジョン向けた一里塚を目指す

今回、ビジョンの実現に向けた「3カ年計画」についても同時に提案しています。壮大なビジョンを掲げはしましたが、現在の会勢は、前述のとおり会員数で200社を超える程度。島根県内の企業数は、およそ9,000社と言われており、まだまだ僅かな割合でしかありません。また、県西部には支部がありませんので、まだ全県にわたっての活動でもありません。まさにこれからの状況にあります。

このため、3カ年計画では、スローガンを「自社発展、施策強化、組織拡大により“同友会力”を高め、島根によい影響を与える組織へ発展しよう!」と定め、まずは、自社の発展からはじめ、同友会としての取り組み施策を充実させ、その結果として組織拡大も実現していく、という方向性を定めています。特に、前述の“雇用”について施策を強化していくため、共同求人活動による雇用拡大、起業家支援による新しい企業の輩出、教育機関との連携(地元教育機関の卒業生を地元企業で雇用)などに重点的に取り組むことが必要と考えています。そのベースとなるのは、会員企業における経営指針の成文化、それを通じた経営革新による業績の改善、そのことが新しい雇用を生む余力を生み出します。

そう考えていくと、まず大事なのは、会員企業一社一社が同友会活動を通じて業績を上げることです。利益が出なければ企業が存続できませんし、利益があればこそ新たな雇用を確保する原資になります。そのためには、経営指針の成文化が第一ステップになるでしょう。経営指針策定を担当する経営労働委員会を担当する私としても、改めてその重要性を認識するところですし、一人でも多くの会員のみなさんに、経営指針の成文化の機会を持って頂き、成文化による企業発展の輪を広げていきたいと考えています。

島根同友会第一次中期ビジョン(総会資料)

最後に、このたび2014年9月18日(木)~19日(金)にかけて開催される、第42回青年経営者全国交流会in奈良において、報告者を務めさせて頂くことになり、総会後の懇親会で挨拶をさせて頂きました。同友会の全国大会での報告はもちろん初めてですし、島根同友会内でも一度しか報告した経験がない私を報告者に選定して頂き、大変感謝しています。また、分科会の座長には、同じ島根同友会の吉岡佳紀さん(農業生産法人いづも屋 代表取締役)にお願いすることになりました。具体的な報告内容はこれからまとめあげていきますが、座長の吉岡さんと二人三脚で、島根同友会を代表して報告するという栄誉に恥じないよう、頑張っていきます。応援、よろしくお願いします!

2014
05.09

協和地建コンサルタントは、平成26年度、松江市内の中小企業5社で立ち上げた「松江3S勉強会」に参加し、社内における3S(整理・整頓・清掃)活動に取り組むこととしました。この度、同勉強会のキックオフ会合に先立ち、講師を務めて頂くMDファクトリーHS株式会社の川端代表取締役に来社して頂き、事前のヒアリングと社内の視察をして頂きました。これは、会社の実情、さらには各社で担当となる社員の考え方や会社風土なども踏まえて、今後の指導に反映して頂くためのものです。社長である私だけでなく、社内で担当するチームメンバー一人一人にもヒアリングをして頂きました。とても丁寧な対応で今後の推進が大いに期待されますし、我々自身も頑張らねばならないという気持になります。事前ヒアリングでの気づきについて簡単にまとめています。

事前のレクチャー・ヒアリング

1.全社活動として3Sに取り組む~「全員で取り組む」ということ意味~

3S活動に取り組むにあたり、事前準備として「定例の活動時間を決めて下さい」という依頼がありました。しかも、「全員で毎日活動する時間をとる、決まった時間に決まったことをする」ことが必要とのこと。現在、当社には毎日全員が同じ事をする時間はありません。全員が集まる朝礼は月曜日のみ、全員でする清掃活動は週末の就業前、といった形で実施しています。これは、現場作業が多く、早出や夜間帰着等が多い仕事の実態に配慮しながら、それでも週に一度は全員で情報共有や社内活動に従事する時間をつくろう、という考え方で実施してきたものです。

これを一気に毎日、同じ時間に活動する時間を設ける、というレベルまで引き上げなければなりません。実際問題として全員が揃って毎日作業するのが難しいのは間違いありません。しかし、大事なのは、参加できない人をどのようにフォローするか、ということだそうです。そうしないと、結局出やすい人達だけの活動、一部の人たちだけの活動、という認識になってしまい、“全員でやるんだ”という意識付けにつながらない、とのこと。

確かに、当社が実施している週末清掃も現在そのような状況にあります。どうしても内業に従事する社員が中心(現場に出ている社員は現場の事情もあって中々清掃時間までに会社に戻れない)になって清掃する状況になっています。今後は、それをそのままとせず、例えば、現場でも同じ時間に清掃する、或いは、掃除の時間帯を2つ以上設定してどこかで掃除に従事する、といった形でフォローしていくことで、「全員で取り組む」という雰囲気が出てくる、という訳です。「全員で取り組む」という言葉。なにかにつけてよく使う言葉ですが、それを実践として出来ているかどうか、それが出来ているかいないかを全員が認識出来ているかどうか、そうなるためにはどうすればいいのか、3Sの活動を通じて、見出していけるのではないかと期待しています。

2.きれいな会社と、3Sが出来ている会社は異なる

今回の事前ヒアリングで指摘されたポイントの一つとして、「きれいな会社」と「3Sが出来ている会社」は異なる、という事があります。

極端に言えば、汚くても3Sが出来ている会社もある、ということ。3Sとは、言うまでもなく、「整理・整頓・清掃」ですので、“職場をきれいにする取り組み”、という先入観を持つ方も多いようです。しかし、3Sの目的は、「安全で、快適で、効率的な職場を創ること」だと川端さんから説明があり、会社がきれいになるは3Sに取り組んだ副次的な効果ぐらいに思って欲しい、という念押しもありました。きれいにすることを目的にすると、本当にやらなければならないといけない領域に到達せず、“そこそこキレイになったしもういいや”ということで取り組みを止めてしまう事例が少なからずみられるそうです。

そういった指摘を受けた背景には、当社が結構“きれいな会社”になってきたことがあります。社内の清掃や片づけ、或いは古くなったり痛んだり箇所の補修などに数年間力を入れてきたこともあり、現在では、社外からいらっしゃったお客さまなどに、「きれいな会社ですね」と褒めて頂く事も増えました。それはそれでいいことですし、今後とも維持・継続したいですが、会社としてみれば、その次のステップに移行できる段階に来ているのではないかと考えています。「きれいの追求」から「効率の追求」への転換。会社がきれいになった今だからこそ、会社をきれいにすることを目的とせず、安全で、快適で、効率的な職場とするための3S、本来の3Sに取り組める。非常にいいタイミングでこの3S勉強会の話を頂いたのではないかと考えています。

3.目標設定は50%アップ、又は50%ダウン

社内を見て回って頂きながら、「社内の執務スペース(2F)は50%ぐらい削減できるんじゃないですか?」という助言を頂きました。

“一人に一つ机がある”という常識で考えているので今でも狭いぐらいに感じていましたが、固定席を無くすフリーアドレス制の導入等、従来の仕事のやり方にとらわれず、仕事のやり方そのものの見直しとセットで取り組めば可能性があるのかもしれません。大事なのは、固定机を無くすかどうかではなく、5%、10%という“頑張ればできそうな”改善レベルを目指すのではなく、一見不可能と思えそうな高いレベルを目指さないと、劇的な改善にはつながらない、という点だと理解しています。当社がどのような計画で、どのような目標を目指していくのかは、今後、具体的な取り組みが始まった後に定めていきますが、いずれにしても「出来そうな目標を掲げない」というだけは留意したいと考えています。

そういった成果を把握するための準備として、「定点観測」のための写真撮影、という指示もありました。社内を200箇所以上、とにかく写真に収める。ありとあらゆる場所、気になる場所、机やロッカーの中までも撮影しておく。それが1年後、それ以降と取り組みを進めた後の成果を図るための基礎情報となる訳です。振り返ると、当社も様々な改善や整理整頓を行い、会社がきれいになってきました。しかし、従前の状況を写真に収めるということは実施していませんでした。前述のとおり、きれいな会社ですね、と言って頂けるが、それがどの程度きれいになったのか、を映像で比較することはできません。どれだけ成果が上がったのかを判断する一つの材料として、記録を残しておくことの重要性を認識させて頂きました。

社内を見て頂きながらの助言

私自身、3Sについては多少聞きかじった程度の知識しかありませんが、3Sの取り組みの先には「守ることを決めて、決めたことを守る」という社風づくりがある、とよく耳にします。それが出来た時、さらに会社がレベルアップし、社員とその家族の幸せに貢献できる会社に近づくように感じます。今回、島根同友会でも一緒に勉強している樋野電機工業有限会社の松坂社長からこの勉強会にお誘いいただき、参加することになりました。いいタイミングでいいお話を頂いたと感謝しています。島根の地元中小企業として共に頑張る仲間と一緒に頑張っていきたいと思います。

2014
05.02

2014年4月4日(金)、島根同友会として初の試みである「合同入社式」が開催されました。島根同友会の会員企業12社の新入社員19名が参加し、合同で“入社式”を実施したものです。島根県商工労働部、島根大学、島根県立大学、からご来賓をお招きし、地域の宝とも言うべき新入社員に対してエールを頂きました。当社からも1名、平成26年度の新入社員が参加しました。また、当社の前年度新入社員には、同友会企業の先輩社員として、後輩へのエールを送る役目を頂きました。迎える側と、迎えられる側、それぞれの立場で社員を参加させたことで、今後への期待を膨らませるとともに、若い社員のこの一年での成長を垣間見る機会ともなりました。今回の合同入社式を経て、新卒採用の意義を改めて感じるとともに、同友会運動が地域にもたらす可能性について、感じたことをまとめてみます。

挨拶する島根同友会 小田代表理事

1.合同で“入社式”を開催することの意義とは

限られた人員で事業を営む中小企業では、一年あたりに入社する社員は限られます。中小企業と一口に言っても規模感はさまざまですが、島根同友会で言えば、数人から数十人規模ぐらいまでが中心です。当社もそうですが、毎年新卒1名を雇用するのも大きな決断であり、同期入社が複数人いる、という状況には中々辿りつけません。

一方、私自身は、学校を出て最初に就職した会社では同期が29名いました。年齢は多少違えど“同期”という括りでまとまれば、会社生活を続ける中でいいライバルとなったり、悩みを相談したりする仲間となります。中小企業の新入社員にも、そういった仲間を創ろう、というのが趣旨の一つです。その流れは、昨年度から実施している新入職員研修でスタートしています。

この“会社・業種が異なる同期”という考え方、大きな可能性を秘めていると感じています。同じ会社の同期であれば、良くも悪くもその会社が持つ価値観を中心に成長していく事になります。それはそれで悪くはない訳ですが、その閉じた世界に留まってしまう可能性も含んでいます。そうではなく、入社した当初から、業種の異なる様々な会社で働く同世代と交流を図っていく。外に出て、自社以外の価値観に触れることを当たり前として育つ。中小企業だからこそ、その効果は大きなものがあると考えています。

そして重要なのは、この同期は、同友会が目指す大きな理念を共有する会社の中の同期だと言う点です。単に異業種が集まっただけでない、同友会という組織が持つ理念や運動に共感している企業であるというメンタリティーが根底にありますし、一定の共通言語もあります。その中で、お互いに成長していく仲間を得る最初のきっかけとなる。そこに合同入社式の意義があると考えています。

集合写真

2.新入社員へのエールから一年の成長と気づきを垣間見る

今回の合同入社式では、昨年度当社に入社した新入社員に対し、入社式に参加する19名の新卒者に対するエールを送る役目を頂きました。この社員も、昨年度の島根同友会新入欲員研修に参加しており、同友会として迎え入れた新入社員の先輩、ということになります。どのような内容のエールを送るのか、すべて当人に任せて当日に臨みましたが、本当に素晴らしいエールを送ってくれました。その内容、大きく二つの話を紹介させて頂きます。

一つは、「社内に対する笑顔の大切さ」という話です。お客さまに対する笑顔はもちろんだけれども、社内の仲間に対する笑顔が大切だ、という話をしてくれました。その趣旨は、新入社員は誰しも自分が職場に対応できるのか、仕事をしっかりこなせるのか等、たくさんの不安を持って入社後の仕事にあたっている。しかし、不安なのは新入社員だけではなく、周りで見守る先輩も、その新入社員がしっかり仕事ができるのか、職場に慣れてくれるのか、不安を持っている。お互いに不安を持つ中でコミュニケーションを取っていくために大きな役割を果たすのが笑顔。多少の不安はあっても笑顔で振舞い、接する。その笑顔が先輩社員に安心感を与え、そのことを通じてお互いのコミュニケーションが図られていく。それが一年目の大きな気づきだと、後輩たちに語ってくれました。

もう一つの話は、「自分を奮い立たせる、頑張っていこう、と言う気持にさせる言葉に出会って欲しい」というものです。誰しも一人の人間です。仕事が上手くいくときもあれば、壁にぶつかる時もある。一方、いい時には調子に乗ってしまうこともあるだろうし、悪い時には必要以上に落ち込むこともある。そんな時、自分自身に対して、勇気づけ、もう一度気持ちを高めてくれる“言葉”が必要だと言う話です。私も、経営者になって以降、自分自身を勇気づけてくれるたくさんの言葉に出会いました。節目節目には、その言葉を思い起こし、自分自身を律し、次に進む気持ちを持つようにしています。そして最後に、その言葉に出会うために、様々な価値観を持った方とたくさん話をして、自分自身ものとして消化して欲しい、とも話してくれました。この多様な価値観との出会い。社員数も少なく、行動範囲も限られがちな中小企業にこそ、大いに必要とされる観点だと大いに同意したところです。

このエールの内容、当日初めて聴いたのですが、入社一年でそんな風に気づき、考えていてくれたのだと思うと、本当にうれしく思いました。私自身の学びとするとともに、参加した新入社員のみなさんのこれからの社会人生活に役立てば幸いです。

新入社員にエールを送る岡崎さん(協和地建C)

3.合同企業説明会、そして共同求人へ

この合同入社式、その次のステップは、この入社式に参加したメンバーによる、新入社員研修へと続きます。島根同友会会員企業における同期として、大いに切磋琢磨し、成長していってもらいたいと思います。

その一方、同友会の組織としての活動は、入社の前の段階、すなわち採用の段階まで同友会として合同で実施するステージへと進んでいきます。島根同友会では、平成26年度に合同企業説明会を企画し、近い将来、「共同求人」へと展開していく計画です。合同の企業説明会は今日では一般的に行われている催しではありますが、定期的に新卒採用を行わない中小企業にとっては敷居が高い印象があるのも確かです。だからこそ、一社では出来ないことを、同友会という組織で実施する。同友会が他の経済団体等と一線を画するところでもあります。新卒を採用するかどうかは一先ず置いておき、まず、自社のこと、地域に存在する中小企業のことを若者に知ってもらうために合同会社説明会に出席する。それが島根同友会及び会員企業の次のステップだと考えています。

というのも、今回の合同入社式、当社も含めて新卒者を参加させたのは12社に過ぎません。既に200社を越える会員を有する島根同友会でも、新卒採用を行っている企業はその程度しかない訳です。地域の雇用は中小企業が支えています。その中小企業が新卒を採用しなければ、地域に雇用の場は広がらないし、地域の活力も高まりません。だからこそ、できるだけ多くの島根の中小企業が新卒採用というステージに立てるよう、そのきっかけを創っていく。それも、同友会としての活動であり、運動であると認識しています。そして、その先にあるのが共同求人。同友会として共同で求人し、採用していく。その実現に向けた第一歩としても、今回の合同入社式を開催した意義は大きいと考えています。

記念撮影(左 H25年度入社岡崎さん 右 H26年度入社長谷川さん)

今回の合同入社式、私自身も当然ながら経営者として初めて参加した訳ですが、子どもの入学式に参加する親のように嬉しくもあり、また今後に向けたプレッシャーもあり、不思議な感覚を経験しました。しかし、今回新卒者の参加が無かった企業の経営者の方も何名か参加して頂きましたが、「自分の会社でも新卒を採りたくなった」という声を聴きました。私も新卒採用を始めて3年が経ちました。新卒者が入るということだけで、会社の将来に向けて希望が膨らみ、“未来がある”という感覚が育まれてきます。それが、新卒採用を実施することの大きな意義でしょう。中小企業だからこそ、新卒の人財を求めていくという取り組みを継続しなければならないのだと、改めて感じたところです。