温泉めぐり

社長の温泉めぐり15 頓原ラムネ温泉(頓原温泉リフレッシュセンター) 島根県飯南町頓原

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私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。

今回15箇所目は、島根県飯南町頓原の「頓原ラムネ温泉」です。訪問日は、2010年2月24日です。

頓原ラムネ温泉は、“ラムネ”というネーミングが特徴的ですが、その意味合いは大量の炭酸ガスを含む「炭酸泉」ということです。泉質名は、「含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」となっています。“日本有数の炭酸ガス含有量を誇る”のが特徴で、源泉は温度の低い冷泉(源泉14.5℃)です。島根県川本町のゆだに温泉と同じ種類の温泉になります。炭酸泉の効能についてはゆだに温泉で触れたのでここでは省略しますが、非常に体にいい泉質であることが知られてます。

この泉源は明治時代から湯治場として活用されていたそうです。ラムネ温泉にあるパンフレットに詳しい説明がありますので、お越しの際はぜひ読んで頂くといいと思います。こういった古くからある温泉は、活用されてきた歴史がその効能を証明しているとも言え、健康増進などの目的では安心して利用できると思います。

頓原リフレッシュセンター 外観

頓原温泉リフレッシュセンター 外観

このラムネ温泉は、“頓原温泉リフレッシュセンター”という名称で、以前は「琴引荘」という施設だったようですが、数年前にリニューアルして現在の施設になったようです。入浴料は大人400円です。以前見かけた資料では300円となっていた記憶がありましたが、値上げしたのかもしれません。

浴室は、こじんまりとしており、浴槽と洗い場だけというシンプルなつくりです。浴槽は5~6人ぐらいまでで一杯になりそうなサイズ、地元の手軽な温泉施設という印象です。なお、お湯がかなり濁っているので、風呂の中の段差が見えにくくなっています。気付かずに入るとちょっと危ないので、入口にも注意書きがしてあります。

なお、炭酸泉はあまり高温にするとガスが抜けてしまうので、比較的低温で利用するのだそうですが、ここでもややぬるめ(40℃弱ぐらい?)に感じました。

洗い場は3箇所のみ、ボディソープ、リンスインシャンプー、が備わっています。洗面台は2箇所でドライヤーが備えてあります。ロッカーも鍵付きで、小さな施設ですが、最近リニューアルしただけあり、設備は整っていました。

浴室内の様子(この日のお湯は琥珀色)

浴室内の様子(この日のお湯は琥珀色)

温泉入口には“今日のお湯の色”が掲示されています。聞けば、源泉は無色透明だそうですが、空気に触れるとだんだん色が変わってくるそうです。パンフレットによると2週間程度かけて、グリーン→黄色→オレンジ→コハク色となるようで、日ごとに変わった色合いのお風呂に入れるという点も特徴の一つのようです。

この温泉は「源泉かけ流し」なのですが、泉源は間欠泉のようで、時に間欠泉が止まることがあるようです。受付で聞たところ、その場合には施設脇にあるタンクから供給するようになっているとのことでした。それでも足りない場合は、ごく稀に休館になる旨がパンフレット等には記載されていました。遠方からわざわざ来湯される方は、注意された方がいいかもしれません。

施設内の様子

施設内の様子

こじんまりとした施設ですが、「ラムネ温泉食堂」と「ラムネの宿」を併設しており、食事や宿泊もできるようになっています。宿泊は炭酸泉の特性を活かした湯治用という位置づけのようで、素泊まり3,600円と低価格になっています。温泉食堂では健康志向・田舎風の美味しそうなメニューがあったので、お昼の時間帯ではなかったのが残念でした。

歴史ある炭酸泉、炭酸ガスだけみると、ゆだに温泉を上回る含有量を誇ります。こじんまりとした素朴な施設は好感が持てます。国道54号からも近い立地なので、松江~広島間を行き来される方が、プチ湯治気分で訪れるのもいいと思います。

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