2014
09.03

2014年9月、島根県中小企業団体中央会が幹事団体として実施している「しごとディスカバーinしまね インターンシッププログラム」による島根大学学生のインターンシップを受け入れています。このプログラムは、一般の職場体験型インターンシップとは一線を画し、学生が自分で内容を企画、コーディネーター等のサポート付、実習前後の研修実施、実習先の課題解決にチャレンジ、といった特徴を有しており、当社も実施先として紹介を受けてお話を伺い、興味深いと取り組みと思いましたので、受け入れを決めた経緯があります。今週からスタートした現在実施中のプログラムですが、その概要と実施状況、会社としてのねらい等をまとめてみます。

現場で説明を受ける堀井くん

1.県内就職を支援し、地元中小企業の底上げにつなげる

このプログラムの趣旨は、「県内中小企業への地元就職を支援する」という点にあります。

中小企業である当社としても大いに賛同しますし、こういった活動や理解が進むことを期待します。本プログラムの説明資料では、優れた人材の地元就職を阻害する要因の一つとして、県内中小企業に対する学生の理解不足があり、一方で、学生自身も就職に際して企業の目的や価値観が自分に合致するかどうかを見極める機会に乏しい、という認識が示されています。そのミスマッチを未然に防ぎ、県内就職を支援するのが趣旨だということです。企業側からみると、新卒者の採用活動に際して地元の中小企業の知名度が圧倒的に低い、ということはつくづく感じます。多くの学生は地元の企業を知りません。これほどインターネットが普及した時代ですが、むしろ普及しているからこそ、資金力と情報発信力に劣る中小企業は劣勢に立たされます。だからこそ、中小企業の採用活動はターゲットを絞っていくべきでしょうし、直接的な人的つながりを重視する方向に向かうべきと考えます。

今回のインターンシップの募集先は島根大学です。私も島根大学の出身ですし、昨年度及び今年度、島根大学から新卒採用を実施しています。島根大学のOBとして、インターンシップを受ける学生が、地元就職に目を向ける機会の一つになればと考えていますし、当社としても、今後、島根大学からの採用充実につなげていくことを視野に入れています。この取り組みは、今年度の単発的な企画ではなく、次年度以降も継続されるものと思います。一朝一夕に効果は出ないかもしれませんが、継続することで認知度が深まり、成果につながるだろうし、こういった取り組みに協力する中小企業が増えることも、島根の地元企業の底上げにつながっていくだろうと考えています。

2.「就活生向けPRビデオ制作」インターンシップ

当社における今回のインターンシップのテーマは「就活生向け会社PRビデオの制作」としています。

いわゆる「インターンシップ」から想像される内容とは少し離れますが、実施主体の担当者の方との打合せで意見交換を行ううちに出てきたアイデアです。実施主体としても、企業に負担をかけるインターンシップではなく、受け入れた企業にとってもメリットのあるインターンシップにしたい、という説明があり、それならば、単に仕事を体験してもらうのではなく、一部体験をしてもらうとしてもそれを主目的とはしない企画を考えていきました。そこで行きついたのが、インターンシップ期間中、学生目線で当社のあらゆるところを視てもらい、どのように感じたのか、どんな会社なのかをこれから当社と出会う学生に対してPRしてもらえれば、会社にとっても大いにメリットがあるのではないかと考えた訳です。

とは言っても、実際に実現しようと思えば中々ハードルの高い取り組みです。公募型のプログラムだったので応募してくれる学生が居るだろうかとも思っていましたが、今回、島根大学法文学部4回生、堀井敬行くんが応募してくれました。難しいテーマにも関わらず、チャレンジしてくれることが大変うれしいですし、そういった意欲ある学生が会社を訪れ、社員と触れ合うことで、そこに与えてくれる刺激にも期待しています。

PRビデオは10分程度を想定しています。その中で紹介できることは限られます。だからこそ、堀井くんが、どういう視点で当社を見てくれるのか、どの部分を中心に据えてくれるのか、注目したいし、とても関心があるところです。そして、その着目点には、当社の今後に向けた飛躍のヒントが潜んでいると考えています。

3.自らの仕事を説明し、質問に回答することで気づくもの

今回、会社の紹介と取材を兼ねて、現在稼働中の現場や完成した現場(温泉井等)を堀井くんと廻っています。また、社内では倉庫内で次の仕事の準備中の状況をみてもらったり、若い社員と雑談してもらったりしながら会社を視てもらっています。各現場では、担当者に仕事の概要や、今何をしているところなのかを説明してもらいます。また、その場では堀井くんから色々な質問をしてもらっています。質問を積極的にしてもらうことは、特に意義があると考えています。

自分の仕事を専門ではない人に説明すること、専門性の無い人からの質問に答えること、簡単そうで難しいことです。だからこそ、社員の訓練になるし、きちんと説明できたかどうか、自分自身を見つめ直す機会にもなります。そして、若い社員には、「自分の仕事を自信を持って説明できることの楽しさ」を体感して欲しいと考えています。自分の仕事を自信を持って説明できる社員が集う会社。そんな会社が、当社の経営理念で目指すべき姿の一つではないかと考えています。

そういう考え方の元、当社では、インターンシップは積極的に受け入れたいと考え、実践してきています。今回はビデオ制作という趣向でしたが、松江高専、松江工業高等学校からは、毎年、職場体験としてのインターンシップを受け入れています。当社及び当業界のことをほとんど知らない学生たちに対し、担当者が仕事を説明し、教えていきます。そういう経験の積み重ねは、必ず社員の成長につながり、ひいては会社の成長、そして地元中小企業の発展につながってくると信じています。

ボーリングツールについての説明を撮影

今回のインターンシップの成果は、9月末に10分程度のPRビデオとして出来上がってきます。前述のとおり、どのような仕上がりになるのか、非常に楽しみにしています。学生目線で、就活生向けを意識してつくられた映像がどのようなものになるのか。そして、そのビデオで描かれる当社はどんな風に映るのか。それが現在の当社を表しているだろうし、そこで足りないものが、今後の当社に必要なものだろうと考えています。堀井くんには是非頑張って頂き、いいPRビデオをつくってもらいたいと願っています。

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