島根県技術士会

島根県技術士会 平成23年度総会 志を持って多様に活動する島根の技術士パワー

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平成23年5月21(土)、平成23年度島根県技術士会総会が開催されました。

今年度も新たに資格取得された方を中心に新入会員を迎え、会員総数は261名。昨年度から10名以上の会員増となりました。このうち、総会141名、懇親会106名の参加者があり、大変な盛会となりました。

私は、今年から青年部担当(青年部副会長)として理事の一員となり、運営の一端を担わせて頂くことになりました。講演会、懇親会、そして総会前の理事会において感じたことを簡単にまとめてみます。

平成23年度総会 講演会の様子

1.講演会~地元コンサルタントが地域の歴史に基づいた災害対策を担う

毎年、総会に引き続いて講演会が開催されます。今回は、「自然災害の軽減に向けた社会の構築」と題し、島根大学総合理工学部 横田修一郎教授から講演を頂きました。今“災害”と言えば、東日本大震災のことを避けて通れない訳ですが、今回の講演では巨大地震への対応も含め、社会の発展と自然災害の発生の関係、地域の歴史からみた自然災害など、公共事業に携わるものとして“自然災害”というものをどのように認識し、対応していかなければならないかについて、幅広く話を聞くことが出来ました。

この中で、災害と地域の歴史に関する話がありました。この“地域の歴史”という視点、地域に根差すコンサルタントとして今まで以上に重視すべきではないかという印象を持ちました。地域の地形・地質特性に基づけば、将来、その地域で起こる可能性のある突発的自然現象(自然ハザード)の発生場所、影響範囲などが予測され、そして自然災害の発生を抑制するための軽減策の立案に大いに役立つと言う話です。言われてみればそのとおりですが、こういった情報を細かく把握し、適切な対策を立案できるのはやはり地域に根差したコンサルタントではないかということです。そして、そのコンサルタントが長期的なスパンで地域の防災対策に携わっていく。極端に言えば、100年、200年と続く企業となり、会社の中で、そして地域へ、そこで起こりうる自然現象やその特性をきちんと伝えていく。そのためにも、会社を継続させ、人材を育成し、地域にとって役に立つ企業として認知されるようにしていく必要があると感じたところです。

2.懇親会~出雲そばりえの会 会長自ら手打ちそばを披露

総会の後は懇親会です。所属(官と民、各企業)、役職の隔てなく、一技術者の立場で様々な方々と交流し、率直に話をすることが出来る機会として大変貴重な場です。ところで、今回の懇親会では、島根県技術士会の会員で、かつ「出雲そばりえの会」会長の小村晃一さんが自ら打たれた“そば”が振舞われるという趣向がありました。予め聞いていましたので大変楽しみにしていました。懇親会出席者100名分のそばを打つというのはすごいことで、本当にありがたいことです。

このことで私が感じたのは、島根で仕事をされている方は本当に色々なことに携わられている、ということです。小村さんも技術士で、当然技術者としては一流です。地元コンサルタントにお勤めですから日々忙しく仕事もされていることでしょう。その一方で、そば打ちの趣味(プロに近い?)を持たれて、出雲そばりえの会の会長も務められています。蕎麦好きのみなさんが趣味で活動されているとはいえ、様々なイベントの企画など、出雲そばの普及活動、まちづくり、交流、観光活性化など地域への貢献は多大だと思います。とかく“技術者”というと、自分の専門分野だけに固執するような印象もありますが、様々なことに好奇心を持ち、こだわりもって取り組むという姿勢に本当に感心します。仕事でも一流、それ以外でも一流という方が多いように感じ、これまでの自分がいかに仕事一辺倒な生き方をしてきたのかなという気にさせられます。技術者として、会社の経営者として、今後自分自身人間力を高めていくためのヒントでもあると感じたところです。

3.理事会~特に事務局のみなさんには頭が下がります

今回から理事一員に加わらせて頂いたので、総会前に初めて理事会に出席させて頂きました。今回の理事会は総会前の確認事項のみでしたので、私は挨拶をさせて頂く程度でしたが、改めてこういった会の運営の大変さ、役員のみなさんの仕事を垣間見て、改めて感心したところです。役員(理事・監事)は合計20名です。民間の方、行政の方様々な立場の方がいらっしゃいますが、みなさんボランティアで会の運営に関する様々な検討、準備、折衝・調整、を担当されています。特に、事務局を担当されている㈱エイト日本技術開発松江支店の方々には特に頭が下がります。

公共事業に携わる者とすれば、民間であれ行政であり、地域がよくなることが自らの仕事につながる訳ですから、それを技術的な側面から支援していくということはひいては自分のためでもあります。しかし、それを自分が自ら進んでやろうという方がこんなに沢山いらっしゃるということは、島根県にとって大変素晴らしいことです。私も末席に加わらせて頂いたので、微力ではありますが、出来る限りの力添えができればと考えています。

島根県技術士会に入会し、活動に携わるようになって3年目に入ります。理事へのお誘いも頂き、大変ありがたいことでした。現在の私の役目は会社の経営であり、技術的な検討を行ったりする場面は少ないのですが、せっかく持っている技術士の資格ですので、こういった交流の場をはじめ、何らかの形で活かし、それが島根のためになり、協和地建コンサルタントのためになり、ひいては当社で働く役職員のためになればと考えています。

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