温泉めぐり

社長の温泉めぐり23 斐乃上温泉(斐乃上荘) 島根県奥出雲町

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私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。

23箇所目は、島根県奥出雲町横田の斐乃上温泉 斐乃上荘です。訪問日は、2010年7月22日です。

斐乃上温泉は、協和地建コンサルタントが初めて温泉開発を手掛けた案件で、開発は昭和62年から63年にかけて行われました。温泉施設の斐乃上荘は、出雲神話ゆかりの船通山のふもとにあり、鳥取県との県境にも近い、山奥の温泉です。

斐乃上荘外観

泉質はアルカリ性単純泉ですが、ここはph値が9.9と高く、入るとすぐに、アルカリ度が高い温泉特有のぬめり感が体中に出てきます。島根県内では旭温泉もアルカリ度が高いですが、同じぐらいのぬめり感だと思います。湧出量は毎分800㍑と豊富ですが、泉温は26。3℃と低めです。

利用料金は、大人400円です。同じ奥出雲町の亀嵩温泉玉峰山荘は、日帰り入浴500円ですので、少し安い値段設定です。

この斐乃上温泉は、「日本三大美肌の湯」と銘打ってPRされています。ホームページによれば、栃木県「喜連川温泉」、佐賀県「嬉野温泉」、とともに、“中央温泉研究所(東京)と温泉旅行認定藤田聡博士によって認定された”ということです。選定のポイントは特に示されていませんが、アルカリ性単純泉という入りやすさ(肌へのやさしさ)、高いアルカリ度、豊富な湧出量(常に新しいお湯に入浴可(ただし、ここは一部循環式))といったところでしょうか。

島根県内では、斐川町の湯の川温泉が、「三大美人の湯」とされていますが、この三大温泉というのは結構種類があるようです。根拠の妥当性は色々でしょうが、温泉地のPRには有効な手段の一つなのでしょう。

浴室内の様子(誰もいなかったので撮影)

お風呂ですが、浴室はこじんまりとしていますが、天井が高めで広々とした印象です。浴槽の前面が大型のガラス張りなのが特徴で、すぐ外の川と緑の景色が目に飛び込んできます。初夏の青々とした木々の緑が心地よい雰囲気を醸し出していました。秋になればまた違う景色が見られるのでしょう。風呂は大浴槽のみのシンプルなつくりです。大きさも大人7~8人で一杯というサイズですが、山奥にたたずむこの温泉にはちょうどいい大きさだと思います。

洗い場は6箇所で仕切りなどはありませんが、一人あたりのスペースは比較的広めにとってありました。ただし、うち2箇所は前面がサッシ窓で鏡が付いていませんでした。ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けてあります。

脱衣場のロッカーは、鍵付きと鍵無しがあわせて20個程度、貴重品専用のボックスも20程度ありました。洗面台は2箇所、それぞれドライヤーが付いています。なぜか、椅子が1つしかありませんでした。この建物自体は古いのですが、比較的きれいに整備されているという印象でした。

斐乃上荘の施設ですが、温泉のほか、大広間や会議室、食堂などがあります。宿泊も可能です。建物が本館と新館に分かれており、今回入浴したのは新館の風呂でした。旧館の風呂は、日・祝のみ利用できるようです。

ところで、この施設自体かなり山奥に位置していますが、さらに上流に向かうと「わくわくプール」という施設があります。斐乃上荘の入口付近に大きな看板が出ており、どんなプールがあるのかと思い、行ってみたところ川沿いに温泉水を使って子供が遊べるようにした浅い屋外プール(というか水浴び場)がありました。

斐乃上荘上流にある「わくわくプール」

どうやら、このプールは斐乃上温泉の温泉水を利用しているようです。豊富な湯量(しかも低温)ならではという施設でしょうか。隣接して温泉スタンドもあります。さらにここは河川(斐伊川源流の清流)の河川敷なのですが、河川の中もこれも安全に遊べるように整備されていました。平日の午前中でしたが、子供連れが水浴びをするなど、雰囲気の良いスペースでした。

夏は温泉よりもこっちかもしれません。

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