まつえ南商工会

まつえ南商工会 第12回やくもまつり“おいでな祭”~やめてはならない大切な地域交流の場~

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2011年8月14日(日)に、松江市八雲町の夏祭り「やくもまつり おいでな祭」が開催されました。このまつりは、まつえ南商工会八雲支部の青年部メンバー(OBも含めて10数名)が中心になって、企画・立案し、毎年開催しているものです。今年で12回目になります。運営側で参加するのは昨年に続いて2回目でしたが、今回の気づきをまとめておきます。(昨年の第11回の様子はこちら

1.八雲の人と人をつなぐ場の提供~頑張れる限りはガンバル~

やくもまつりは、松江市八雲町(旧八雲村)のまつりです。八雲町は現在人口7,000人ぐらいだと思いますが、小学校・中学校とも1校のみで、同級生は結構な期間を一緒に過ごすことになり、結びつきも強い方だと思います。それでも、高校、大学進学又は就職などで町を離れればだんだんと会う機会が少なくなります。一方、お盆の8月14日はいわば定例の「まつりの日」として定着しており、この日に必ず「やくものまつりがある」から、そこが集いの場になる。これはとても大事なことであり、積み上げてきた財産だと思います。

昨年もそうでしたが、久々に顔を合わせたと思われる若者たちの集団があちこちにみられ、盛り上がっている様子が見られます。また、日頃八雲町内に住んでいる者どうしであっても、日々顔を合わせる訳ではありませんから、この祭りの場で顔を合わせてお互いの近況を確認し合う。家族連れでいらっしゃることも多いので、子どもの成長やお互いの家族の様子を垣間見る場となるなど、まつりの場があることによって、地域の多様な交流が生まれていることは間違いありません。あるメンバーがまつりの人出を見ながら「これをみると(まつりを)やめる訳にはいかんと思うよなぁ」とつぶやいたのが記憶に残っています。

まつえ南商工会青年部も若いメンバーは少なく、私と同世代の人間がほとんどです。本来であれば、20代、30代のメンバーがもっと在席して活躍できるような環境が望ましいのでしょうが、八雲町(旧八雲村)自体がそもそも事業活動の活発なところではありませんので、致し方ない面はあります。それでも、今頑張っているメンバーが続けられるうちは、何らかの形でこのまつりを続けていこうという気にさせられます。「後は若い世代に任せて」という状況にない、やくものまつりは、我々が頑張れる限りガンバルというスタイルで続けていければと、改めて感じたところでした。

常連参加者もいるケーキ早食いコンテスト

2.それぞれのリベンジ~失敗に学び、改善・効率化する~

私は、昨年と同様に寄付集めの準備や集計、結果報告などが役割でした。

昨年は初めて参加したこともあり、良くわからないままで過去の資料に基づいて準備をしたため、内容の不整合があったり、寄付の依頼状を一部出し損ねたり、失敗もいくつかありました。そのため、今回はリベンジしたいと思って改善できる部分は改善を試みました。が、実際のところ、そんなに難しいことをしている訳ではないこともあり、また、商工会事務局の方の絶大なご協力もありあまり気負うこともなくスムーズに対応出来ました。一回やっておくとこれだけ違うものかと改めて感じました。来年もまつりを開催することになると思いますが、定型的に出来る仕事はより効率的にこなせるよう改善し、もっと祭りそのものの企画内容であったり、まつりに来て頂く人を一人でも増やしてより良い交流の場となるような工夫に時間をかけたいと考えています。

もう一つ、リベンジと言えば「花火」です。昨年お願いした業者さんの花火は正直今一つに感じました。実際、不発が結構あったようで、支払いの際に値引きで精算してもらいました。今年も実は同じ業者さんにお願いしたのですが、これがかなり頑張って頂いたようで、値段は同じながらかなりの内容でした。昨年度比べてずいぶんグレードアップしたので、むしろ去年は何だったんだろうと気もするぐらいでした。

一つ残念だったのは風がほとんど無かったせいか花火の煙が中々消えず、消えないうちに次の花火があがって煙の中に花火が埋もれてしまうという状況が少し続きました。後日、そういう場合は勇気を持って打ち上げを一旦止める(煙が消えるのを待つ)ことも必要だという話を聞きました。せっかく頑張ってもらった花火だっただけに、残念なところでした。風向きまではコントロールできませんが、これも来年リベンジを期待したいところです。

花火は中々上手く撮れません

3.“ごみ”・・・まつりのもう一つのバロメーター

こういったイベントを行うと、必ず出るのが「ごみ」です。

ビール、ソフトドリンク、かき氷、やきそば、ポテトフライ、...様々な商品が出店に並び、買い求める人々でにぎわいます。そして飲んだり食べたりした後のごみ。持って帰る人はほとんど居ませんから、こういったイベントの際にはごみ捨て場の準備が必須です。最近では、ごみの回収を引き受けて下さる業者さんがいらっしゃいますから大変助かります。ところで、今年の水郷祭では、ごみの持ち帰りを推奨されており、家庭用の燃やせるごみ袋を配布するなどの取組みを実施されていましたが、全員が持って帰ることは無いにしても、こういった活動は結構なことではないかと思います。

さて、ごみが出るのは致し方ないとして、問題になるのが「分別」です。今回、「もやせるごみ」と「もやせないごみ」に分けてコンテナを用意していましたが、そのとおり分別して捨てて下さる人ばかりではありません。結果。コンテナはぐちゃぐちゃのごみの山と化します。これについては、翌日早朝から商工会青年部とボランティアの方々とで分別作業を行っています。

ところで、今年“ごみ”ですが、去年に比べてコンテナに捨ててある量が少なかったです。前述の分別作業も昨年より早く終わりました。量が少なかったのは参加者のみなさんの環境意識が高まった…、のであればよいのですが、恐らく昨年に比べて出店の商品があまり売れていなかったのではないかと推察しています。最後の花火の時間の人出は昨年以上の感触でしたが、当日17時頃に雨が降って最初の出足が鈍ったのと、会場の片づけを早くスタートしたので会場閉鎖までの間、余韻を楽しみたむろする来場者が少なかったこと等が原因ではないかと考えています。

いずれにしても、ごみが少ないのはいいことですが、一方でこのまつりに出店して頂いたかたの収益という面では、人出の割には伸び悩んだのかもしれません。ごみというのも、経済活動の結果とみれば色々な捉え方ができるものだなと、もっともらしい納得をしたところです。

ごみコンテナ内(翌日分別け作業)

やくものまつり、準備は中々大変ですが、“まつりの火を絶やしてはならない”と頑張る、先輩方の熱意でこれまで継続してきています。準備に際してはかなり手間と時間を取られるのも事実ですが、それでも、その熱意に触れれば今後も出来る限り協力はしていきたいと感じざるを得ません。来年以降も、自分自身がまつりを楽しみ、盛り上げていきたいと考えています。

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