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2012(平成24)年度のスタートにあたって ~経営指針に基づく、新しい会社づくり元年~

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新年度、2012(平成24)年度が始まりました。今年度は、2012年3月17日(土)の「経営指針発表会」にて発表した、当社の新しい経営指針に基づいて事業運営を進める最初の年となります。当社が、新しい会社づくりをスタートする元年といってもいいでしょう。新年度スタートにあたり、経営指針に定めた、経営理念、企業スローガン、行動指針、をどのような想いや考え方で策定したのかをまとめておきます。

経営理念と行動指針をさっそく見える化

1.経営理念に込める事業の目的と目指すべき会社の姿

(経営理念1)私たちは、「地質」、「地下水」、「地熱・地中熱」にかかる技術・技能を極め、お客様と地域社会のために役立てます。

当社の事業の目的を定めたものです。当社のこれまので事業活動の基軸となって来た、「地質」(いわゆる地質調査や、それに基づいた地すべり対策などの領域)、「地下水」(水源開発、温泉開発の領域)、そして今後新たに取り組む「地熱・地中熱」、という3つの領域を中核に置くことを定めました。そしてそれらの領域において、我々が技術・機能を極め、お客さまと地域社会のために役立てる。それが我々の企業の存在意義である。このことをまず明確にするため、経営理念の最初に謳っています。

(経営理念2)私たちは、ご縁を大切にし、お互いを尊重し合い、感謝の気持ちを持ち、謙虚に学び成長する仲間であり続けます。

当社の経営においてこれまで最も欠けていたものをまとめたものです。長く経営的に低迷が続いた当社には、会社と社員の間に、長年にわたって蓄積され続けた不満、不信感が存在します。その不満、不信感に対して経営がきちんと向き合いたいと考えています。そのために、まず経営が襟を正し、この理念に示されるような会社経営を実現する。そして社員も未来へ向う気持を持つ。そんな職場を実現しすべく2番目の理念として定めたものです。

(経営理念3)私たちは、安定した経営の継続と、やりがいある仕事の創出に全員で取り組み、社員とその家族の幸せを創出していきます。

安定した経営をベースとしたやりがいのある仕事の存在。それが社員、そしてその家族の幸せにつながる、という共通認識を持つために定めたものです。その背景には、特にこの10年ぐらいは経営が安定せず社員の処遇も厳しかったこと、さらに、会社が進む方向を指し示せなかったことと重なって、社員の仕事に対するモチベーションが低迷していたこと、などがあります。そのマイナスのスパイラルを断ち切り、将来に向かって前向きな共通認識を持つべく、3番目の理念として定めています。

2.企業スローガンによって端的に示される事業目的

この度、企業スローガンを定めました。

「地質から地域を見渡し、水資源で地域を興す」

一番最初の経営理念に定める“当社の事業目的”がイメージできるものを、端的で美しい言葉で表現したいと考え、つくったものです。

「地質から地域を見渡し」とは、長年の事業運営の成果として地質データ、地下水データなどの膨大な蓄積があるという当社の特性、そして、そのことで島根県を中心とした山陰地域の地質調査や地下水開発においてスピーディに様々な所見をまとめ、正確でより確度の高い仕事ができるという当社の立ち位置を謳ったものです。

「水資源で地域を興す」とは、まさに当社の中核である、温泉・水源開発を指しています。“地下水”という貴重な地下資源を活用し、温泉開発による地域の活性化や温泉ビジネスの展開、水源(井戸)開発による民間事業活動や水道事業などへの貢献、といった様々な形でお客さまや地域社会のお役立ちを実現する、当社の姿を謳ったものです。

この企業スローガンを定着させ、またこのスローガンどおりの仕事が一つでも多く実現できるよう、これからの事業運営に努めていきたいと考えています。

3.行動指針 ~“習慣化”で一人ひとりが変わり、会社を変える~

経営指針に加えて、「行動指針」を策定しました。社員全員が日々の仕事、行動において徹底すべきことを5つにまとめました。そしてその定着に向けたキーワードは「習慣化」。習慣化すれば、意識しなくても、頭で考えなくてもできるようになります。そしてそれが企業文化、企業風土と呼ばれるものとなり、組織に根付いていく。そういう想いを込めて、以下は、この行動指針をどのように実践してもらいたいのか、社内に向けて私の想いを整理して、社内の全体会議で提示したものです。

(1)早く行動すること・・・「すぐやる、まずやってみる」ことを習慣化

お客さんはもとより、職員同士、協力会社さん、業者さん、誰であっても“すぐ対応”、“すぐにやる”ことを心がけましょう。「すぐやる」というのは習慣です。優先順位などは考えない。いったん保留しない。手に取った時に直ぐにやりましょう。すぐに連絡、すぐに確認、すぐに指示、すぐに作業、すぐに提出。当たり前になれば、習慣化すれば、すべて普通にできます。

(2)お互いに助け合うこと・・・「相談、手伝い、分担、“お互いさまの総力戦”」を習慣化

困っている人がいれば、直ぐに声をかけてみましょう。困ったらすぐに回りに助けを求めましょう。役職、所属は関係ありません。お互いが手伝い、みんなで作業することで、早く終わればそれでいい。自分の仕事でなくても気にしない。手伝ってばかりでも気にしない。手伝わない人が居ても気にしない。「なんで自分ばっかりが」とは思わない。出来る人が、出来る時に、出来ることをする。わずか20名の会社、常に総力戦で仕事に立ち向かいましょう。

(3)職場環境を良好に保つこと・・・「職場・現場を美しく保つこと(整理・整頓・清掃)」を習慣化

職場を、現場を、身の回りを、きれいな環境に保ちましょう。ごみは拾う、汚れは落とす、埃は拭く、使ったものは元に戻す。気が付いたらすぐにできるようになりましょう。掃除の時間だけが環境整備の時間ではありません。日々・毎時、いらないもの、使わないものは捨てましょう。捨てるべきでないものは、所定の保管場所を決めてそこにしまいましょう。ものを大切にしないということではありません。モノを探す時間は仕事では無いということ。だから職場をきれいにし、整理整頓を徹底しましょう。モノ探しの時間ゼロを目指しましょう。

(4)明るく、元気に過ごすこと・・・「お礼、笑顔、挨拶、声かけ」を習慣化

毎日を明るく、元気に過ごしましょう。まずはみんなが声を出すことからはじめましょう。そして、感謝の気持ちを持って、笑顔で、ありがとう。笑顔で、おはようございます。笑顔で、お疲れさまでした。なにげないことでも声をかけましょう。明るい気持ち、感謝の気持ちを持つことでみんなが気持ちよくなります。それが会社全体をよい方向に動かして行きます。それを信じて、みんなで明るく、元気に過ごしましょう。

(5)素直に受け止めること・・・「善意に捉える、勘ぐらない」ことの習慣化

世の中には色々な人がいます。お客さまからのお問合せ、ご意見、ご要望、お叱り、クレームは、全て素直に受け止めましょう。善意に捉えて、勘ぐらない。悪意を持ったお客さま、同業者、取引先があるかもしれません。しかし、それに対して悪意で返すのはやめましょう。我々は、常に善意に捉え、誠意ある対応に努める会社、社員であり続けましょう。因果応報。よきことを思い、よきことを行って行けば、必ずよきことが起こります。それを信じて、日々の仕事に取り組みましょう。

全部、誰でもやろうと思えばできることです。でも意外と出来ないことです。だからやりましょう。習慣化で一人ひとりが変わり、会社を、そしてあなたの人生を変えましょう。

以上の、経営理念、企業スローガン、行動指針は、つくって終わりではありません。これからがスタートであり、はやく浸透化させ、定着させてこそ意味があります。これが全社員に根付いたとき、素晴らしい会社が実現することを信じ、まずこの1年、取り組んでいきたいと考えています。

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