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2013(平成25)年度のスタートにあたって ~経営指針に基づく新しい会社づくり第二ステージ!さらなる飛躍に向けて~

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新年度、2013(平成25)年度がスタートしました。2013年3月16日(土)に開催した「平成25年度経営指針発表会」にて発表した、今期の経営計画に基づいて事業運営を進めていきます。今回の経営指針発表会の最後に、「来期に向けて」と題して参加者(当社の社員)に対する私からのメッセージを話しました。実は全部先輩経営者の方々からの受け売りなのですが、大変素晴らしい言葉で、私自身の考え方や行動に大きな影響を与えて頂きました。そのメッセージとそこに秘めた今後に向けた想いをここで改めて整理し、今期の活動のスタートの決意にかえたいと思います。

経営指針発表会で語る社長

1.「ちょっとずつ」ハードルを超えていく

この言葉は、昨年度、私の記憶に残っている最も印象的な言葉の一つです。平成25年1月に開催された鳥取同友会米子支部例会で報告された㈱クニヨシ 代表取締役 早間雄大さんの言葉です。

中小企業は、普段はその中小企業の身の丈にあった仕事をしています。しかし、その中で、「ちょっとだけ」ハードルの高い仕事に出会うことがあります。これに対して逃げずに真正面から立ち向かう、ことが重要だという話と理解しています。レベルの高い仕事、経験の無い仕事であっても、少しハードルが高いだけなら、頑張ればなんとかなる。そこに挑戦することで、社員が成長し、会社が成長する。そして、それは結果的に将来の仕事への種まきになる。まさにその通りだと思います。

私自身、この3年ぐらいの仕事を振り返って、腑に落ちるところがありました。当社も、この数年、少しずつハードル高い仕事に取り組んできた経験があります。例としては、平成22年度、平成23年度と続いた大深度(1000m級)の温泉掘削工事の受注と成功、平成24年度に実施した小規模地熱発電及び地熱資源開発に関する調査、があります。これらの経験は、今年度(平成25年度)、島根県内初の地熱発電(バイナリー発電)を目的とした大深度掘削を伴う地熱資源開発調査の実施として具体化しようとしています。この調査も、いきなり話が来れば対応できませんでした。しかし、数年の時間をかけて少しずつハードルを越えて来ていたからこそ、「今なら出来る」という自信を持って臨めます。企業の発展とは、そういうことの繰り返しなのだと実感します。

今までどおりの仕事を、今まで通りにやっているだけ(もちろん、それも大事だし必要だが)では、会社の発展がないし、一人一人の成長が無い。そして、将来につながらない。そのことの重要性を自らの経験として再認識し、新年度訪れるであろう新しい“ハードル”に立ち向かっていきたいと考えています。

2.忙しいのに慣れる~暇に慣れた会社は潰れる~

この言葉は、(有)オーリーの代表取締役 太田利昭さんが話されたものです。太田さんには、平成24年8月に島根同友会松江支部例会において報告をして頂いています。

人間は“慣れる”生き物です。環境が変わっても徐々に適応し、慣れていきます。だから、忙しいのにも慣れるし、暇なのにも慣れる。それならば、忙しいのに慣れなければならない。元気な会社、いい会社は、忙しいのが普通です。お客さまから支持されているから忙しい。忙しいから活気がある。忙しいから社員が成長する。そして、それが業績につながる。考えてみれば当たり前です。だから、社員は忙しいのに慣れなければならない。その環境をつくるのは、もちろん経営者の仕事です。

一方、暇に慣れたらどうなるか。言うまでもなく、そんな会社の先行きは明るくありません。しかも、社員が暇に慣れてしまっているから、新しい行動もできない、動きが鈍い、で、ますます暇になる。そう考えると、“忙しい”ことはありがたいことです。感謝しなければなりません。念の為確認しておくと、このことは、当然ながら長時間労働や深夜残業を推奨する意味ではありません(むろん、時にはそういうこともあるでしょうが)。お客様に対応するその会社の本来的な仕事・業務に加え、改善活動、勉強・学び、コミュニケーション、やらなければならないことはたくさんあります。それが積み重なって会社組織が運営されている。それを全て含めて忙しく、しっかりと取り組んでいく。それが“忙しさ慣れる”ということだと理解しています。

そして、この“忙しさに慣れる”というのは、単に、「忙しさが日常になれば、それに慣れて麻痺してしまう」ということではありません。盛和塾の稲盛和夫塾長の言葉に「能力を未来進行形で捉える」という考え方があります。人間の能力は、未来に向かって伸びていく前提で将来を考える。そう考えれば、「忙しさに慣れる」とは、忙しさに“慣れることができる”、忙しさに“対応できるようになる”、という趣旨で捉えることができます。今期、当社はとても忙しくなると確信しています。その時に、ここに記したように捉えて、忙しい日々を充実して過ごしていきたいと考えています。

3.学びとは“実践して成果が上がってこそ学び”~経営者の仕事は当事者意識の強い社員の育成~

この言葉は、盛和塾山陰の代表世話人の一人、㈱寿スピリッツ 代表取締役社長 河越誠剛さんから2012年2月の盛和塾山陰塾生交流会で伺いました。

「学びとは本で読んだり人から聞いたことではない、実践して成果が上がってこそ学びだ。」と、初めて聴いた時は衝撃を受けました。まさにそのとおり。中小企業家同友会、盛和塾、経営品質研究会など、経営の学びの場に出かけるようになって、様々な先輩経営者の話を聞くうちに、何となく学んだ気になっていた自分にハッとさせられました。自分は徹底して実践できているのか、実践しても成果があがっているのか。「結果を出す」ということに対して、甘えを持っていた自分自身を恥ずかしく感じたことをよく覚えています。

また、その時に、「経営トップは戦略の実践家でなければならない。経営に関する学びを実践し、会社をレベルアップしていく。その具体的方策は、社内に“当事者意識の強い人”をたくさん造ることだ。」というお話も伺いました。すなわち、「経営者の仕事は、成果を上げることのできる当事者の育成にある」ということになります。どの会社もそうですが、経営者ほどその会社のことを考えている人はいないはずです。その当事者意識を、社員一人一人まで揃えることは容易ではありません。しかし、それをやらならければ企業が成長できないのも確かです。

経営指針に基づく経営の実践も、社員の当事者意識の向上につながります。理念に基づいた方針・戦略、そしてそれを具体化するための計画を立てる。後は、その“やる”と決めた計画を一つ一つ着実に実践していくだけです。そして、その実践には経営者が担当する“戦略の実践”に加えて、共通の目的に向って“社員一人一人が果たすべき役割の実践”が加わる。それを通じて、当事者意識を強く持つ社員たちが活躍する、活き活きとした、そして、強くて強靭な組織が出来上がって行くのではないかと考えています。

交流会集合写真(別パターン)

成功に近道はありません。地道な仕事、地道な努力を積み重ねる、あきらめずに続けていく、それが本当に大事なことだと、あらためて感じます。挑戦を続けていけば少しずつ変わってくる。少しずつ変化を感じられるようになる。変化を感じることで、また次の挑戦意欲が湧いてくる。そのようないい循環を社内につくり出すことを目指し、さらなる飛躍を実感できるよう、新年度のスタートを切ります。平成25年度も協和地建コンサルタントをよろしくお願いします!

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