BUSINESS中四国エリア初!地熱発電所(温泉熱バイナリ―発電)

協和地建コンサルタント 湯梨浜地熱発電所

地熱発電(温泉熱発電)とは

従来から実施されている地熱発電は、地下から取り出した水蒸気・熱水で直接タービン発電機を作動させ発電します。
これに対し、温泉熱発電は、100℃以下の熱水を利用し、熱交換によって沸点の低い媒体(不活性ガス)を蒸発させてタービン発電機を作動させます。
蒸気の取得できない地域でも、一定温度以上の熱水(一般には70℃以上)があれば発電することが可能であり、地熱エネルギーの活用範囲を広げる新たな技術です。

協和地建コンサルタント湯梨浜地熱発電所

弊社では、2015年10月、鳥取県湯梨浜町の東郷温泉において、中四国エリア初の地熱発電所(温泉熱バイナリー発電所)を開設しました。
本施設は、東郷温泉の温泉水から熱のみを取得し、バイナリー発電機により発電を行っています。
FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)により全量を電力会社へ売電する発電事業です。
弊社では本発電事業で得られたノウハウを活用し、山陰地域を中心に、温泉熱を活用した発電事業等への参入及び発電の実施に向けたコンサルティング事業等を実施していきます。

発電施設の特徴~温泉熱を利用して発電する、環境負荷の少ない発電施設です

  1. 約85℃の温泉水を利用し、熱交換により沸点の低い媒体(不活性ガス)を蒸発させてタービン発電機を作動させます。
  2. 東郷温泉の既存泉源(2号泉、4号泉)から汲み上げられた温泉水の熱のみを熱交換器によって取得し、温泉水は、2次利用後に温泉管理協同組合の集湯タンクへ投入されます。
  3. 発電した電気は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、電力会社へ全量売電しています。(2015年10月5日売電開始)

発電所諸元

発電装置(小型バイナリー発電装置)

形式 ヒートリカバリーHR20W-20A
製造メーカー 株式会社IHI
最大送電端発電出力 20kW
システム方式 オーガニックランキンサイクル
作動媒体 HFC-245fa(不活性ガス)

主要発電設備

熱交換器 1基(温泉/温水用)
冷却塔 1基
温水ポンプ 1台
冷却水ポンプ 1台
膨張タンク 1基
付帯設備動力制御盤 1式
計測器 流量計、温度計、圧力計等一式

その他設備

  • 発電装置屋外カバー
  • センサーネットサービスシステム(緊急通報、データ管理等)
  • 水没防止用架台

IHI プレスリリース「中四国地方初の温泉熱利用の小型バイナリー発電装置を納入」はこちら

視察について

湯梨浜地熱発電所では、視察の受け入れを行っております。
視察を希望される場合は、0852-21-0411までお問い合わせください。

湯梨浜町熱水2次利用システム

鳥取県湯梨浜町では、湯梨浜地熱発電所の発電後熱水の2次利用を行っています。
発電後の熱水(熱交換後の熱水)は、熱水2次利用システムは送られ、2つの町有施設において2次利用されたのち、需要家(温泉管理組合の組合員)へ配湯されます。
2次利用は、国民宿舎水明荘による熱交換(ボイラー代替)、温浴施設龍鳳閣での温浴利用が行われています。
2次利用システムは、湯梨浜地熱発電所と同じ敷地に設置されており、弊社は、本システムの設計を担当しています。

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