地中熱とは
地中熱とは、浅い地盤中に存在する低温の熱エネルギーです。
大気の温度に対して、地中の温度は地下10~15mの深さになると、年間を通して温度の変化が見られなくなります。
夏場は外気温度よりも地中温度が低く、冬場は外気温度よりも地中温度が高いことから、この温度差を利用して効率的な冷暖房や融雪等に利用されます。
地中熱のメリット
1.利用場所を選びません
地中熱は、年間を通じて約15℃の安定した熱源です。夏涼しく、冬暖かいため、場所を選ばず安定的に熱エネルギーを取得することが可能です。
2.エネルギーコストの削減につながります
安定した熱源である地中熱を利用することにより、高効率な運転が可能となります。
ピークカット対応も可能で、大きな節電効果が期待できます。
3.地球温暖化に貢献します
従来のシステムに比べてCO2排出量を削減し、地球温暖化の防止に貢献します。
冷房時の排熱を空気中に放出しないので、ヒートアイランド現象を抑制します。
協和地建コンサルタント地中熱ヒートポンプ空調システム
弊社では、島根県内においていち早く地中熱に着目し、本社社屋へ地中熱ヒートポンプ空調システムを導入しました。
島根県内初の地中熱ヒートポンプを活用した事務所全体の空調システム
地中熱交換井2本と温冷水配管による空調システム全体を自動制御
ヒートクラスター(井水活用型)熱交換井は最大で従来型の約10倍の性能を発揮
空調面積438㎡を100m×2本の熱交換井でカバー
年間消費電力26%削減の見通し(計画値)
1日のシステムCOP4.36を達成(2012.8.25の実測データより)
改修前約90kW空気熱源のヒートポンプ(計5台の室外機)を30kWの地中熱ヒートポンプ1台に置き換え
施工風景
制御盤
機械室
熱交換井
道路・駐車場融雪
道路、駐車場の融雪にも地中熱が注目されています。
地中熱を活用し、いわば「床暖房」のように路面の凍結や着氷を防ぎます。融雪剤や水を撒かないので、地球環境への負荷が少ないだけでなく、歩行者や車両にとってもやさしい融雪方式です。
弊社では、道路・駐車場における地中熱融雪設備の設計から、地中熱交換井の施工まで、幅広く対応していきます。
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