地熱・地中熱活用事業
足元に眠る未活用の自然エネルギー、「地熱」「地中熱」の有効活用に取り組みます。
地熱・地中熱の有効活用で、地域における“エネルギーの地産池消”に貢献します。
地熱 ~温泉から地熱へ、地熱エネルギーの有効活用~
地熱とは
地熱とは、マグマ由来の高温の熱エネルギーです。
火山の周辺では「マグマだまり」を熱源として高温な地熱地帯が発達しており、地下1,000~2,000mから200℃以上の蒸気や熱水が取得され、発電などに利用されます。
一方、山陰地域にはそこまで高温の熱源は存在しないと言われていますが、100℃近い熱水が湧出する場所は点在しています。
この熱は多くの場合、温泉として温浴用に利用されていますが、近年の技術開発により温浴利用以外での活用が可能になっています。
概ね70℃以上の温度があれば小規模な地熱発電が可能になるとともに、発電後熱水の2次利用も注目されています。
当社では、長年温泉開発に携わってきたノウハウを生かし、この地熱エネルギーの地域における有効活用に取り組んでいきます。
小規模地熱発電(バイナリ―発電)
概ね70℃以上の温泉水を利用して小規模な地熱発電を行うことが可能です。
沸点の低い媒体を間接的に蒸発させ、その勢いでタービンを回す「バイナリー発電」方式で電気をつくります。
弊社では、中四国エリア初となる、地熱発電所(温泉熱バイナリ―発電)を鳥取県湯梨浜町に開設しました。温浴には適さない温度帯の熱を活用することで、地熱エネルギーを有効利用しています。
熱水有効利用(熱利用)
温泉熱は、浴用だけでなく、様々な場面で「熱源」として利用することが可能です。
温度が高い場合は、直接熱交換により温水をつくることができます。温度が高くない場合でも、ヒートポンプを活用することで、同様のことが可能です。
温浴施設のシャワー等の熱源として利用したり、農業ハウスの暖房熱源として利用したりすることで、熱エネルギーを効率的に利用することができます。
弊社では、地下からの恵みである地熱エネルギーを余すところなく活用し、地域でのエネルギーの地産池消に貢献していきます。
地中熱 ~どこでも利用可能な安定した低温熱エネルギー~
地中熱とは
地中熱とは、浅い地盤中に存在する低温の熱エネルギーです。
地中の温度は地下10~15mの深さになると、年間を通して一定です。
夏場は外気温度よりも地中温度が低く、冬場は外気温度よりも地中温度が高いことから、この温度差をヒートポンプで熱交換利用することで効率的な冷暖房等が可能になります。
当社は、地中熱エネルギーを、節電・省エネの切り札として、また、地産地消の再生可能エネルギーとして、地域における有効活用に取り組んでいきます。
幅広い活躍が期待される地中熱
建物空調
地中熱ヒートポンプの活用により、効率的な建物空調が可能です。
運転時間が長く、広いスペースなどでの冷暖房に大きな効果が期待できます。節電時、特に冷房電力需要のピークカット対策にも大きな効果が期待できます。
また、室外機が必要ないので建築設計上の自由度が高まります。
給湯・加湿(温泉/温水プール)
地中熱で温水を作る事ができるほか、冷房の排熱を利用して加湿の補助にする事が可能です。
ハウス・農業用途
化石燃料エネルギーと比較して、エネルギーコストの削減に役立つほか、CO2排出量の削減が期待できます。
ハウス内の冷暖房により、収穫量を増やしたり、付けをずらすことなども可能です。
融雪(道路/橋梁/駐車場)
道路や駐車場の融雪をより少ないエネルギーで実施できます。
融雪剤の散布や、散水式の消雪に比べて、地球環境への負担が少ない技術です。水を撒かないため、歩行や走行時の利便性も高まります。
協和地建コンサルタント 地中熱ヒートポンプ空調システム
1.利用場所を選びません
地中熱は、年間を通じて約15℃の安定した熱源です。夏涼しく、冬暖かいため、場所を選ばず安定的に熱エネルギーを取得することが可能です。
2.エネルギーコストの削減につながります
安定した熱源である地中熱を利用することにより、高効率な運転が可能となります。
ピークカット対応も可能で、大きな節電効果が期待できます。
3.地球温暖化に貢献します
従来のシステムに比べてCO2排出量を削減し、地球温暖化の防止に貢献します。
冷房時の排熱を空気中に放出しないので、ヒートアイランド現象を抑制します。
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