お知らせ・話題

新年のご挨拶 目指すべき将来像の実現に向けて~世代交代、スピードアップ、立ち位置を知る~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新年あけましておめでとうございます。旧年中はたいへんお世話になりました。

このブログ、毎月2000人の方に訪問して頂けるまでになりました。2012年末時点では、1000人/月程度でしたので、この1年で2倍に増えました。「継続は力なり」を実感します。なによりも、たくさんのみなさんに読んで頂いているからこそであり、本当に感謝いたします。引き続きのご愛顧をよろしくお願い致します。

さて、昨年、平成25年は「経営指針」に基づく経営の2年目でした。多くの学びとご縁を頂き、いい一年を過ごすことができました。平成26年度は、経営指針に掲げた“目指すべき将来像”の実現に向け、さらなる飛躍の一年にしたいと考えています。年初にあたり、今年、行動に移すべきと考えていることを整理し、ご挨拶とします。

1.次世代の新しい業務運営体制の模索~世代交代を通じて会社の実力を高める~

当社の中期的な重要課題の一つに、「次世代の業務運営体制の構築」があります。

現在、当社の幹部層は世代交代の時期に来ています。社長である私と、弟である専務はまだ若い世代ですが、その他の幹部層はそれなりの年齢層になっています。もちろん、まだまだ活躍して頂くつもりです。しかし、10年後も同じ体制で良いかと言えば、そうはいきません。そういった背景の中で、新しい幹部社員の育成が求められています。これは、今年出てきた新しい課題ではなく、私が社長に就任した時から分かっていた課題なのですが、この5年間、具体的な行動に着手できずにいました。今年、その課題にしっかりと向かい合いたいと考えています。

一方、実務・現場を担当する社員たちも変化のタイミングを迎えています。当社では、2年前から新卒採用に取り組んでおり、今後も継続して行けば、若い世代がどんどん増えてきます。その中で、従来からの社員は、中堅・先輩社員として、今までとは仕事の進め方や役割を変化させ、先輩は先輩として、そして会社の中核を成す中堅社員としての立場、役目を果たしていく必要があります。

そして、この2つの変化のタイミングで求められるのが、業務運営体制の再構築です。現在の処理体制も一つの形として定着しており、それなりの成果を上げています。しかし、現状の仕組みは、従来からの継続的な仕事を経験のある固定的なメンバーで処理する前提で構築されたものです。このため、若手社員の育成や新しい領域の仕事への対処、という面からはベストな体制とは限らないと考えています。私自身、どのような体制が望ましいのか、現時点ではっきり見えている訳ではありません。しかし、当社の強みを活かし、差別化を図りながら、新しい時代の要請にも対応していける業務処理体制。一定の時間をかけてしっかりと考え、上手く移行させながら起動に乗せていかなければなりません。

今年は、そのことを社内の共通認識として共有し、現場の意見を聞き取りながら着手する第一歩とします。そして、その基本は、「人に仕事を付けるのではなく、仕事に人を付ける」こと。当社の業務運営に際して求められる役割を明確にし、そこに人を付ける。職務を明確にすることで、その職務を果たしているか否かの評価も明確になる。そういった体制の構築に向けて、私自身が先頭に立って進めて行きたいと考えています。

2.一つ一つの仕事をスピードアップして生産性を高める~協和地建ブランドの確立に向けて~

去年は大変仕事に恵まれた一年でした。一方で、近年になく地質調査(ボーリング調査)のお話をお断りすることにもなりました。依頼の時期が重なり、対処する要員が確保できなかった事が理由です。補正予算等による公共事業費の増額など様々な要因が重なり、島根県内における地質調査の仕事量が多かったという背景があり、今後とも同じような状況が続くとは限りません。しかし、今後とも、当社に期待して頂いているお客からのご要望にしっかり応えられる体制の維持は必須の課題です。貴重な仕事の機会を逃さず、限られた仕事の中で最大限の粗利を確保していく。その体制をしっかりつくっておかなければなりません。

その一方で、成果の品質は維持・向上しなければなりません。“早かろう、悪かろう”では意味がありません。現在の品質を維持、むしろ向上させながら、仕事をスピードアップする。簡単なことではありませんが、それを実現できなければ目指すべき将来像にも辿りつきません。やらなければならないことは分かっています。しかし、どうやって実現していくのか。昨年たくさんの仕事をお断りしたことで、それを真剣に考えるいいきっかけを頂いたと認識しています。

一つの方法として、「『数値』で仕事のスピードを把握できる仕組みづくり」に取り組みたいと考えています。当社においては、“仕事のスピード”を定量的に把握する取り組みはこれまで行ってきていません。それを、今後具体化していきます。もっとも、当社が請け負う仕事は一つ一つ条件が異なっており(分かりやすい例で言えば、地質調査でも掘りやすい地層とそうでない地層がある、等)、単純なものさしで仕事のスピードを図っても、一律に比較できるデータにはなりません。しかし、それでもある考え方に基づき、定量的に把握することを継続すれば、「なぜその数値になったのか」という問いかけが生まれ、原因を特定し、次に同じような条件の仕事があった際には活かす事ができるはずです。それを繰り返して行けば、個々の担当者の励みになり、社内での切磋琢磨になり、継続的な改善の一助になると考えています。

この取り組み、ボーリング調査を主対象にしていますが、その他の仕事でも同じです。着手から完了まで、全体の行程をトータルで短縮し、スピードアップする。それを数値的に把握し、改善に役立てる。製造業などでは当たり前に行われていることですが、遅ればせながらその考え方や手法を研究して取り入れ、さらなる会社のレベルアップにつなげたいと考えています。そのことは、「協和地建コンサルタント」のブランド力の向上につながり、限られた仕事の中でのシェアを最大化、ひいては目指すべき将来像の実現につながると考えています。

3.外の世界を知る~自分の立ち位置を知り、共通の目的に向って成長する~

今後、社員全員で強く意識して取り組みたいこととして、「外の世界を知る」ということがあります。その目的は、「自分の立ち位置を知る」ことです。自分、或いは自社の立ち位置を知れば、何が足りないのか、何を伸ばしていけばいいのか、など、今後、自分及び自社がどう変化して行けばいいのかが見えてきます。私自身、これまで様々な経営の勉強会に参加することで、自社の立ち位置を認識し、経営に関する各種改善や方向付けを見出すことができました。今後とも続けて行きたいし、非常に大事なことだと考えています。そして今後は、社員全員でそういった認識を持っていきたいと考えています。

一社員の立場で考えれば、技術技能面での研修に出かける、同業者の技術者と仕事で係わる、といった場面で、自社の立ち位置を知る機会があります。しかし、これまでは「自社の立ち位置を知る」という明確な目的を持って研修を受けたり、他社と接したりしていた訳ではありません。今後は、そこに強い意味づけを持って臨んでもらいたいと考えています。そして、よりレベルの高い研修、新しい事を学ぶ場に出かける。また、同じ業界であれば、より高いレベルで仕事をしている会社や技術者の方々と係わることが大事だと考えています。自分より高いレベルに事柄に触れるからこそ、今度自分そして自社がどう成長していく必要があるのかを強く認識することができるはずです。

私も技術者あがりです。以前は、「技術者なのだから、技術を高めるのは当然」と思っていました。しかし、技術を高めなければならないと思う理由は、“技術者だから”という一点だけであって、それ以上の深い探求には至っていませんでした。今は違います。今は、自分の、そして会社の目指すべき姿の実現のために、自分の能力を高めなければならない。その先に、目的とする社員とその家族の幸せがあります。だから、社員のみなさん一人一人も、自らの目指すべき姿の実現のため、そして会社の共通の目標である目指すべき将来像の実現のため、その先にある社員とその家族の幸せのため、自らの立ち位置を常に認識し、さらなる成長に向けて一緒に努力してもらいたいと考えています。全員がそれを継続することで、当社らしい、新しい社風・風土をつくりあげていきたいと考えています。

以上、経営者として今年、そして来年度に向けて行動に移すべきことの方向性をまとめ、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。お客さまに、共に働く仲間に、我々を取り巻く全ての方々に対して感謝し、明るく元気に、一年を乗り切って行きたいと思います。

平成26年、そしてその先も、協和地建コンサルタントをよろしくお願い致します。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*