温泉めぐり

社長の温泉めぐり67 新千歳空港温泉 北海道千歳市

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私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

67箇所目は、北海道千歳市の新千歳空港温泉です。訪問日は、2014年8月23日です。

新千歳空港温泉 入口

新千歳空港温泉は、その名のとおり北海道の玄関口、新千歳空港にある温泉です。ターミナルビルの4階に位置しています。今回、北海道への家族旅行にあたり、利用する機会がありました。中々来る機会のない場所ですので、利用してみたところです。空港施設から直結した温泉というのは中々珍しいのではないかと思い、泉源はどうなっているのかと気になっていたのですが、パンフレットによると千歳市内にある源泉から毎日お湯を運んでいるようです。加温、循環式の温泉ということになります。施設全体に和風の趣ある創りで、施設内は裸足、浴衣着などで過ごすタイプの施設です。

新千歳空港温泉の泉質は、ナトリウム-塩化物泉で、pHは8.0です。塩素イオンのほか、硫酸イオンの含有量も高く、成分総計は7.852g/kgと比較的濃い目の温泉と言えます。口に含むとやや塩気を感じます。また、お湯は濁ってはいませんが黒褐色です。お湯に色が付いていると、通常のお風呂とは異なる温泉らしい風合いが楽しめます。今回は夜の利用でしたが、昼間に入浴するとまた違った趣があるかもしれません。泉質面では、塩化物泉の特性として、塩の“パック”効果で湯ざめしにくいこと、また、phが8.0と弱アルカリ性なので、古い角質層の新陳代謝を促進するため、くすみをとったり、ツルツル肌になったりするなどの美肌効果も期待されます。なお、設定温度はややぬるめに感じました。長時間滞在し、繰り返しの入浴を前提とした施設ですので、そのような配慮があるのかもしれません。

内湯は、石張りの落ち着いた雰囲気の造りで、メインの内風呂が中央にL字型に配置され、その両脇に、ジェットバスと水風呂がありました。ジェットバスは水道水が使われていました。泉質が濃い目の温泉ではやむを得ないところでしょう。また、サウナは2種類あり通常のサウナとミストサウナがありました。内湯は天井も高めで大型のガラス張りになっており開放感がありますが、外周は柵で囲われているのは少し残念です。中々難しいのかもしれませんが、夜の空港を眺望しながら入浴する、といったことが可能であればさらに魅力が増すのではないかと思います。外には露天風呂があります。露天風呂は岩風呂風の仕上げで、内風呂よりはやや小さめですが、寝湯が併設されており、外の空気に触れながらゆっくり過ごせる配慮がなされています。

洗い場は20箇所程度。仕切り付のタイプで、シャンプー、コンディショナー、ボディソープがありました。ロッカーは、およそ100個以上あり、受付で鍵をもらうタイプですので、場所は指定されています。ロッカーは縦長で上着等も収納できるようになっています。また、受付でフェイスタオルとバスタオルのセットを借りることができますので、タオル等の持参無しで利用できます。また、脱衣場にもフェイスタオルはたくさん準備されており、滞在中の複数入浴に配慮されています。洗面台は10箇所ほどあり、アメニティ類も豊富でドライヤーも各席にセットされています。また、仕切りがついており、清潔感もありとなりを気にせず利用できるのはいいと思います。

利用料金は、大人1,500円。そこそこの金額ですが、リラックスルームをはじめ長時間滞在可能な設備が整っています。なお、午前1時を過ぎると深夜料金がさらに1500円必要となります。合計3,000円ですが、これは、ここを宿泊施設代わりに使うというニーズに対応するもののようで、遅くに千歳空港に到着する便を利用する方が利用するようです。また、5,000円から客室(宿泊室)の利用も可能で、予算と利用形態にあわせて多様な宿泊形態を選べるというのも魅力の一つのようです。

営業時間は午前10時から翌朝9時までという長丁場で、前述のとおり、宿泊施設代わりに利用する方向けの設定です。このため、前述のリラックスルームは、通常の休憩エリアと、宿泊用の安眠エリアに分かれ、また女性専用のリラックスルームもありました。そのほか、お食事処、ゲームプラザ、読書処、といったものまでありました。また、マッサージ各種、岩盤浴など、女性向けのサービスにも力が入れられています。

フロント周辺の様子

今回、新千歳空港到着が遅い時間になったため、空港内のホテルに宿泊しましたが、このホテルを利用すると、新千歳空港温泉が無料で利用できるという特典があり、大変お得感がありました。残念ながら空港ターミナルが23時で閉鎖されるため、それ以降の利用には一旦空港外に出てから利用する必要があるとのことでした。それを差し引いても、夜遅い便で新千歳空港入りし、空港で宿泊して翌朝早朝から旅行やビジネスに出かける。移動に時間をかける必要がある北海道ならではの使い方なのかもしれません。

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