新年あけましておめでとうございます。旧年中はたいへんお世話になりました。
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昨年、平成26年は「経営指針」に基づく経営の3年目でした。引き続き多くの学びとご縁を頂きましたが、業績面ではかなり苦戦した一年でもありました。経営者の努力が至らなかった結果と重く受け止め反省するとともに、このピンチを大いなるチャンスとすべく、平成27年は、未来を見据えた変化の一年にしたいと考えています。年初にあたり、今年、行動に移すべきと考えていることを整理し、ご挨拶とします。
1.方針と戦略を重視した新3カ年計画を策定する
平成27年度から始まる新3カ年計画を策定します。
今期受注面で苦戦した反省を踏まえることが重要になると考えています。当社は、目指すべき将来像として主として業務領域に視点をおいた「3つの姿」を掲げています。これまでの3カ年計画では、3年後に達成を目指す数値目標については掲げていましたが、それを実現するための方策について、具体性を欠く部分がありました。それでも、従来領域において受注環境が良好であったため、その欠点は大きく顕在化せず3年目を迎えました。しかし、3年目にしてその欠点が露呈し、前述のとおり受注面で苦戦する結果となりました。
安定的に仕事を確保するための営業力を強化することが喫緊の課題です。そして、その営業力の源泉は、適切な方針と戦略にあります。これまではそこが不明確、あるいは不十分なまま進んできていました。理念に基づいた目指すべき姿が間違っている訳ではありません。そこに至るための方策について、私自身の頭の中で明確にしないまま、“なんとかなるんじゃないか”という甘えを抱いたまま進んでいました。それを大いに反省し、方針と戦略を重視した、新しい3カ年計画を策定し、着実に実行に移したいと考えています。
2. 経営理念に立ち返り、現在の立ち位置を分析する
経営方針と戦略を立案する前提として、当社の現在の立ち位置分析を今一度詳細に実施したいと考えています。
最初に経営指針を策定した際も、当然自社の立ち位置の分析を実施し、その上で方針を定めました。しかし、日々外部環境は変化していますし、自社が進化する、或いはライバルとなる同業他社が進歩することによって、結果的に立ち位置も変わってきます。そもそも、元々の認識に間違いがあったかもしれません。
立ち位置を分析するだけでなく、それをいかに社内で共有するかも重要なテーマと考えています。経営者だけが認識するステージから、社員全員が立ち位置を認識し、次に向かう方向を理解する。そういう組織が出来た時に、方針と戦略が社内に浸透し、さらには、社員一人一人もまた、自分自身の立ち位置を認識し、どうしていくべきかを考えることができるようになると考えています。
3.新しい力と既存の力を融合し当社らしい力を創出する
経営指針策定以来、取り組んでいる新卒採用の成果を次のステップに高めます。
これまで、平成24年度から毎年1名以上の新卒者を採用してきています。平成27年度で4年目となり、採用者数は計6名、会社全体の25%を占めるまでになります。環境は厳しくとも新卒採用は継続していきたいと考えていますが、「新卒者を採用して新たな力を社内に取り入れる」ということ自体に意義があった段階から、一人ひとりを戦力化し、また、中期的な採用を見据えて組織体制を整えていく段階に移行したと考えています。また、新卒採用以外にも、様々なご縁を頂きながら中途採用も並行して実施してきています。
これらの新しい力と既存の力との融合、相乗効果によって当社らしい力を創出する。そのための組織体制を構築しなければなりません。中核となるメンバーも当社のプロパーメンバーだけでなく、中途入社の面々も加え、“新執行部”とでも言うべきチームを構成したいと考えています。そのための取り掛かりを昨年からスタートしていますが、今年はその体制をさらに強化し、一人ひとりが組織運営を担うという自覚を持って日々の取り組みにあたってもらえるよう、共通認識を持ちたいと考えています。
以上、今年早々に取り組むべきことを3つ掲げ、前を向いて進んで行きたいと考えています。
『今日の成果は、過去の努力の結果であり、未来はこれからの努力で決まる。』稲盛和夫さんの言葉の一つです。今日の成果に足らないものがあるとすれば、過去の努力が足らなかったということ。今年度の受注面での苦戦は、過去の努力が足りていなかったということです。一方、明るい未来を創りだすためには、これからの努力が大切。過去を反省し、未来に向けて努力を惜しまない。そうすることで、次の3カ年後の未来も拓けてくるのではないかと考えています。以上、今年そして次の3カ年に向けてやるべきことをまとめ、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。お客さまに、共に働く仲間に、我々を取り巻く全ての方々に対して感謝し、明るく元気に、一年を乗り切って行きたいと思います。これからも協和地建コンサルタントをよろしくお願い致します。