温泉めぐり

社長の温泉めぐり08 旭温泉(あさひ荘) 島根県浜田市旭町

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私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。

8か所目は、島根県浜田市旭町の「旭温泉」です。訪問日は、2009年12月18日です。

旭温泉には、1軒の公共浴場と4軒の旅館がありますが、今回訪れたのは、公共施設で日帰り入浴が可能な「あさひ荘」です。

あさひ荘

あさひ荘

あさひ荘は、元々、公共の宿として整備されたもののようですが、現在では日帰り入浴と休憩のみが出来る施設となっています。

旭温泉の泉質は、アルカリ性単純泉で、含有成分については突出したものはありません。しかし、この温泉の特長はアルカリ度の高さにあります。ph値が9.9と高く(ph10以上が“高アルカリ性”でありその一歩手前)、島根県内の温泉では、最も高い値を示しているのではないかと思います。

このため、お湯に入った瞬間から肌にぬめり気が出てくる“美肌効果”が非常に強く感じられます。この感触を味わえる温泉は島根県内ではここだけではないでしょうか。(近傍にある美又温泉もアルカリ度が高いようですが、私は未確認です。)

あさひ荘は、公共の公衆浴場という位置づけで入浴料は大人300円です。手軽に利用できる料金なので、前述の“すべすべ感”をぜひ味わってみて頂きたいと思います。

泉源は1箇所のみで、旅館街に供給されているものと共通です。泉温が低いため、加温・循環式となっています。

お風呂は内湯があるだけで、露天風呂はありません。やや広めのL字型の浴槽があるだけのシンプルな浴場です。やや浅めの浴槽で、少し肩を落とし、足を延ばしてゆっくり浸かれるのがいいと思います。

浴室内の様子

浴室内の様子

洗い場は5か所、ボディーソープとリンスインシャンプーがあります。なお、洗い場のうち3箇所は前面に鏡がありませんでした。

脱衣場はやや狭めです。ロッカーは全て鍵付きのタイプですが、使用料が100円かかります。あらかじめ車に貴重品を置いてから利用するといった工夫もいいかもしれません。

洗面台は1箇所、ドライヤーも1つだけでした。古い施設なので、このあたりの設備面は致し方ありません。割り切った使い方が必要です。

施設の2階は、以前は宿泊用に使用していた部屋があり、大広間のようなスペースもありました。しかし、現在、宿泊は実施しておらず、食事も出していないとのことです。利用したい場合は有料で休憩室として使用できるようで、食事をしたい場合は持ち込みで対応しなければならないようです。お弁当持ち込みという使い方も、手軽で割り切った使い方としていいかもしれません。

旭温泉 温泉街

旭温泉 温泉街

温泉街には、現在4軒の旅館が営業されています。浜田自動車道の旭I.C.が近いこともあり、広島など山陽方面から利用される方も多いようです。旅館に宿泊してゆっくり入湯を楽しむのもよいのではないでしょうか。

今回は、仕事途中に平日の午前中に立ち寄ったのですが、早い時間で、かつ、あいにくの雪模様だったこともあり、利用者の方はいらっしゃいませんでした。施設の古さは隠せませんが、レトロ感ある施設でゆっくり過ごすのも悪くないと思います。

ph値9.9のアルカリ温泉、島根県内の他の温泉では中々味わうことのできない入浴感を体験できる良い温泉だと思います。

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