温泉めぐり

社長の温泉めぐり16 宇品天然温泉ほの湯 広島市南区宇品

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私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。

今回16箇所目は、広島市南区宇品の「宇品天然温泉ほの湯」です。訪問日は、2010年3月8日です。

広島市内に位置する日帰り温泉施設で、都心部に近いことから非常に人気があるようです。リクルート社の運営する“じゃらん”で、「2009年県別日帰り温泉ランキング 広島県民が選んだベスト10 第1位」に選ばれているようです。また、中国電力グループが運営する施設としても知られており、大手企業の運営という安心感もあると思います。

ほの湯外観

ほの湯外観

しかし、この施設は、温泉施設ではありますが、正確には「スーパー銭湯の一部に温泉を使った浴槽がある」という施設で、全ての風呂で実際に地下からくみ上げた温泉水を使っている訳ではないことに注意が必要です。

温泉を使った風呂は、露天風呂の一角にあり、岩風呂風の造りになっています。その部分については源泉かけ流しとなっているようです。泉質は、含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、成分濃度はかなり高めです。口に含むと相当塩辛く、体にちょっとした傷などがあるとヒリヒリします。風呂は大小2つに分かれていますが、2つあわせても10人入ったら満杯という大きさです。“温泉施設”という観点からすると、物足りない印象は否めません。

しかし、この施設をスーパー銭湯だと考えると、色々な入浴を楽しむことができます。

内湯には、シルクインと呼ばれる微粒気泡の風呂、腰掛湯、ジェットバスは立って入るタイプと寝て入るタイプ、電気風呂など、多様です。さらに、水風呂とサウナも備わっています。また、外湯には、温泉の源泉風呂に加え、大型の壺湯、寝湯、さらに、人工的に造られた炭酸泉などがあります。

一とおり楽しめるのですが、この施設にはいわゆる“大浴槽”というものがありません。多様な風呂がありますが、それぞれ使える人数が限られる(1~数人)ので、すぐに使いたい風呂に入れるとは限りません。そういった“空き待ちの時間”に取りあえず浸かっておく風呂が無いという印象でした。平日の午前中でも既にそういった兆候を感じたので、休日などは結構“居場所が無い”感じなのではないかと、余計な心配をしてしまいました。

洗い場は30箇所程度あり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが備わっています。洗い場のうち、仕切りの付いたところが8箇所、それ以外は仕切り無しとなっています。この仕切り無しの洗い場は隣との間隔が非常に狭く、隣の人と膝が当たりそうだったのはやや残念でした。

洗面台は5箇所でいずれもドライヤーが備えてあります。他の民間施設同様、この施設でも水道が付いているのは2箇所のみで、あとはカウンターだけとなっています。ロッカーは大型のものと標準のものとがあり、上着を着ている人には大型のロッカーを案内してもらえるようでした。

館内の様子

館内の様子

施設は2階建てで、風呂が2階にあるという結構大胆な(高コストな)造りになっています。1階は、受付カウンターにレストラン、マッサージ、みやげ物屋、休憩コーナーなどがあり、特にレストランは大きな施設で、食事だけの利用の方も結構いるようです。

レストランの様子(平日でも結構にぎわう)

レストランの様子(平日でも結構にぎわう)

施設の利用料金は大人750円ですが、再入湯は出来ないようになっており、少し割高な印象もあります。しかし、広島市内で都心に近い立地ということを考えると妥当なところなのかもしれません。そういったこともあってか、最近、再入湯できる1日券というものが出来たようです。ドリンク付きで大人1200円となっていましたが、「日・祝・連休期間中は使用不可」とのことで、使える人が限られそうでした。

今回訪れたのは平日の午前中だったのですが、開店間もないのにも関わらず、かなりの入湯客でにぎわっていました。都心に近いという立地ということもあるでしょうが、大規模な駐車場を備えていることも大きな要素ではないかと思います。さらに、館内は清潔感があり、またスタッフの方の対応も非常に親切であることなど、立地・設備だけではない要素もたくさんあるように感じました。

近く2号店が同じ広島市内(佐伯区)に出来るそうで、そちらがどんな施設になるのかも楽しみなところです。

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