まつえ南商工会

まつえ南商工会 中国・四国ブロック交流会でみた商工会青年部のエネルギー

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2010年9月25日(土)に、商工会青年部の「中国・四国ブロック商工会青年部交流会」という大掛かりな行事が開催されました。中四国9県で毎年持ち回り開催される大会だそうで、今年たまたま島根県での開催でした。私も、参加者及びスタッフとして参加してきました。

1.島根での商工会青年部の盛り上がりをうかがい知る

商工会は都道府県単位で一つのまとまりがありますが、その上位では“中国・四国ブロック”という形でいくつかのブロックに分けられており、そのブロックでの大会という位置づけです。私も昨年商工会入ったばかりなので当然初参加です。地元島根での開催は9年後ということになりますので、最初で最後の参加(青年部は40歳までなので)になります。

大会の様子(水色のポロシャツは島根県商工会青年部のスタッフ)

大会の内容は、各県代表者による「主張発表」とその優勝者の決定(優勝者は全国大会に出場)、基調講演、懇親会、といった流れでした。

さて、今回大会の参加者は750名(うち地元島根の参加者が350名)とのこと。中々の規模ですが、驚いたのは、全国にあるブロックのうち最も大きな関東ブロックの大会でも400名程度の参加者なのだそうです。そう考えると、中四国、なおかつ島根県の開催でこれだけの人数を動員したのは“大したもの”です。

開催に向けては1年以上前から準備が行われたそうで、中心となった事務局のみなさんは大変だったと思います。私は当日の手伝いと若干の準備をしたぐらいですが、事前準備、打合せ、催し等の企画、当日の運営など、島根県内の商工会青年部メンバーがそれぞれの役割分担に応じて仕事をこなし、大変な盛会になったと思います。本当にいい流れの会でした。

今回、島根の、その中でも山間部や島嶼部(商工会なので、松江市や出雲市など“市”は含まれていないので)の若手事業者がすごい活力を持っていることを実感しました。島根もまだまだ捨てたもんじゃないと感じたところです。

2.夜の街を活性化させるのも、もてなす側の務め

750名が参加する大会ですので、懇親会も大混雑でした。

大混雑の懇親会(この後みんなを2次会へ)

大会では、島根県内の商工会青年部が様々な役割を分担していたのですが、我々の“まつえ南商工会”をはじめとした松江周辺の商工会の仕事は、懇親会で接客をしてもらうコンパニオンの確保と、2次会にお客さんたちを分散して送り出すことでした。

そのために用いられた仕組みが、松江市内(伊勢宮町、東本町)のスナック、ラウンジなどからコンパニオンを派遣してもらうというものです。懇親会(立食形式)の各テーブルについて接客してもらい、懇親会終了後はそのままお客さんを自分たちのお店に連れて帰ってもらい、売上にしてもらうという目論見です。その代わり、「無料」で派遣してもらう。

最初聞いた時は、上手くいくのかなと思っていましたが、準備はしっかりしていました。当日はオリジナルのナイトマップを配布し、メンバーの一部が伊勢宮・東本町の路上に立って案内係をしたり、別のメンバーは、入りの少なかったお店に自ら出向いて客なるという念の入ったフォロー体制で臨み、ほとんどの参加者の方に夜の街に移動して頂きました。コンパニオン派遣して頂いたお店も、最終的にある程度のお客さんが入ったようで、2次会計画は概ね成功したと思われます。

この段取りと計画を立てたのは“まつえ北商工会”の方々でしたが、これも大変だったと思います。750人ともなれば、たがが2次会されど2次会です。私も、「現地視察」と称して、派遣をお願いするお店に出向いてママさんなど責任者の方に説明したり打合せしたりするという仕事か遊びかよくわからん準備活動(もちろん自腹)をしましたが、そういった活動の甲斐もあって、松江の夜の街にある程度のお金を落として頂けたのではないかと思います。

ちなみに私は、島根県の会長(まつえ南商工会八雲支部の方なので)のお供と打ち上げなどで計4店を廻り、次の日(日曜日)は熱が出て寝込みました。

3.熱意を持って事業に取り組み方々の話を聞くことの意義

商工会は、地域の商工業者(≒中小企業)の事業主やその後継者等の集まりであり、多種多様な経営者の方の集まりです。改めて、世の中様々な仕事があるものだと感じます。私は、公共事業に関する仕事にしか携わったことがありません。公共事業もそれはすそ野の広い事業ではありますが、世の中からみればはやり一部の業種、狭い世界にすぎないのだなと感じたところです。

今回懇親会で、愛媛県の商工会青年部の会長さんとお話をしました。元歌舞伎町のホストだそうで、現在は地元の松山市で花屋を3店舗持たれているそうです。「何もないところから付加価値を生み出す水商売はまさに究極の商売だ」と話されていましたが、記憶に残ったのは、経営されている花屋の従業員に「“一人一人がお客を取ってこい”“あなたに花を作ってもらいたいからこの店に来た”と言ってもらえるようになれ」という話を常にし、従業員が独り立ちできるように指導されているということでした。

私もかつて先輩から「コンサルタントは、仕事が出来て一人前ではない、仕事を取って来れるようになって一人前だ」と教えられてきました。コンサルならでは考え方のように捉えてきましたが、これは、コンサルタントだけの話ではなく、多くの仕事に通じる共通の観点なのだと、改めて気付かされました。

他にも色々な方と話をさせて頂きました。こういった会に参加する方はとうぜんに熱心な方で、とても“熱い”方ばかりです。そういった方々から仕事に対する話を聞くときに、気づきを得たり新しい発見があったりします。商工会などの場で異業種の、かつ熱意を持って事業に取り組み方々の話を聞くことの意義を感じることが出来た一日でした。

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