2010
12.28

温泉めぐりのブログも、この年末で通算28箇所に達しました。

わずかな数ですが、それでも30箇所近くを巡り、色々な温泉を比較していく中で様々なことが分かってきました。仕事にも生きています。我々の仕事は、主には温泉源を“開発”する方ですが、温泉開発はあくまで手段であり、そのお湯をどう使い、何を実現するのかが重要です。通常、お客様は湧出後のその先を見据えていらっしゃるので、開発側としても自分たちが携わったところだけでなく、色々な温泉を知っていることはとても重要です。話の中で「あそこは○○ですよね」「あそこでは◇◇していますよ」などと、具体的にコメントできれば説得力が違いますし、より信頼して頂くことにもつながります。“継続は力なり”という言葉を改めて感じます。

そこで、今回は2010年の総括として、これまでに廻った温泉の中から、泉質、雰囲気・たたずまい、インパクトの3つの観点で1つずつ選んでみることにしました。

1.これぞ“温泉”という泉質 ~ゆだに温泉~

泉質で選ぶなら、「ゆだに温泉(弥山荘)」(島根県川本町)です。

成分の豊富さ、多様さでは群を抜きます。疲労回復効果の高い炭酸ガスの含有量が全国屈指のレベルにある炭酸泉。さらに、婦人病にもいい鉄泉でもあります。また、桁違いの塩素イオンを含む“温まりの湯”で、入浴後の体の火照り方は半端ではありません。その成分総計は22.66g/kgと島根県内屈指の含有量を誇り、湯あたりに注意しないといけないレベルです。また、いまどきドコモの携帯が圏外(訪問時はそうでした)になるという、通りすがりでは立ち寄れない立地環境。道すがら秘湯っぽい雰囲気(施設は割と普通ですけど)も味わえます。一度訪れてみる価値がある温泉だと思います。ちなみに、協和地建コンサルタントが調査・開発した温泉です。(^^)v

なお、泉質ということであれば、温泉津温泉の「元湯」、「薬師湯」がすばらしい訳ですが、全国的に著名な温泉地ですので、私が敢えて言うまでもありません。評価は他の方にお任せしたいと思います。

2.雰囲気とたたずまい ~出雲湯村温泉~

温泉の雰囲気・たたずまい、そして施設のしつらえで印象に残っているのは、「出雲湯村温泉(元湯公衆浴場)」(島根県雲南市)です。

奈良時代には温泉地として活用されていたという記録が残る奥出雲の名湯。川沿いの細道に小さく佇む公衆浴場は“秘湯に来た”という雰囲気を醸し出しています。浴場の中も、木の肌合いを上手く活かした趣あるつくり。そして、シャワーを設置せず、体を洗うときは源泉を流し込んだ大きな木桶のお湯を使うというスタイル。ここは“銭湯代わりの施設”ではなく、“温泉”なのだという強いメッセージと言えるでしょう。平成13年に改築された施設ながら、かつての湯治場の雰囲気を残すことを重視し、敢えてある意味不便なしつらえで改築した(のだと思いますが)、その姿勢が素晴らしいと感心します。

3.インパクトのあった温泉・印象に残る温泉 ~ひかわ美人の湯~

印象に残っている温泉、今年一つ(厳密には去年の12月ですけど)あげるとすれば「ひかわ美人の湯(湯の川温泉)」(島根県斐川町)でしょうか。

ここは、“露天風呂の広さ”にびっくりしました。特に、わざとかどうか分かりませんが、内湯がとても小さく造ってあり、露天風呂に出たときのギャップがさらに印象を強烈にします。有名温泉地の大型旅館などでは、大きな露天風呂を備えているところがありますが、こういった日帰り施設では特筆すべき広さです。内湯は入った瞬間あまりに小さいので正直がっかりしましたが、外に出て驚き、評価が一変という施設でした。露天風呂の解放感とぜいたく感は中々のものです。ちなみに、湧くわく天然温泉ラピスパもかなり広い屋外スペースがあります。が、こちらは内湯も広くて多様なので、外のインパクトはそこまで強くありません。何かに特化することって重要なんだと感じる好例でした。

他にもいい温泉施設がたくさんありましたが、敢えて選んでみました。ご覧頂いている方の参考になれば幸いです。来年も、島根県内に限らず、色々な温泉を巡っていきたいと思います。

〔2010年温泉巡り一覧〕

28 出雲駅前温泉 ランプの湯 島根県出雲市

27 広瀬温泉(月山の湯・憩いの家) 島根県安来市広瀬町

26 出雲湯村温泉(元湯公衆浴場) 島根県雲南市木次町

25 波多温泉(満壽の湯) 島根県雲南市掛合町

24 加田の湯 島根県飯南町

23 斐乃上温泉(斐乃上荘) 島根県奥出雲町

22 有福温泉(竹と茶香の宿 旅館樋口) 島根県江津市

21 鷺の湯温泉(ふれあいプラザ) 島根県安来市

20 君田温泉(森の泉) 広島県三次市君田町

19 鹿島多久の湯 島根県松江市鹿島町

18 淀江ゆめ温泉 鳥取県米子市淀江町

17 玉造温泉(ゆーゆ) 島根県松江市玉湯町

16 宇品天然温泉ほの湯 広島市南区宇品

15 頓原ラムネ温泉(頓原温泉リフレッシュセンター) 島根県飯南町頓原

14 湧くわく天然温泉ラピスパ 鳥取県米子市淀江町

13 東日登温泉(おろち湯ったり館) 島根県雲南市木次町

12 割烹温泉ゆらり 島根県出雲市平田町

11 ゆだに温泉(弥山荘) 島根県川本町

10 温泉津温泉(薬師湯) 島根県大田市温泉津町

09 風の国温泉(風の国) 島根県浜田市桜江町

08 旭温泉(あさひ荘) 島根県浜田市旭町

07 きまち湯治村(大森の湯) 島根県松江市宍道町

06 湯の川温泉(ひかわ美人の湯) 島根県斐川町

05 多岐いちじく温泉 島根県出雲市多岐町

04 八雲温泉(ゆうあい熊野館) 島根県松江市八雲町

03 有福温泉(御前湯) 島根県江津市

02 亀嵩温泉(玉峰山荘) 島根県奥出雲町

01 温泉津温泉(元湯) 島根県大田市

(※08以前は、2009年の訪問)

2010
12.22

社長の温泉めぐり28 出雲駅前温泉 ランプの湯 島根県出雲市

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

28箇所目は、島根県出雲市の「出雲駅前温泉 ランプの湯」です。訪問日は、2010年12月19日です。

ランプの湯は、島根県内ではめずらしい民間経営の温泉入浴施設です。出雲駅のすぐ隣に立地するという立地条件の良さと、また、地下1800mから湧出する濃度の高い泉質を有しています。大規模な駐車場が備わっている点も特長です。民間施設ということもありますが、入浴料は平日で大人600円、休日は700円とそこそこの値段です。

ランプの湯 施設外観

泉質は、含鉄-カルシウム・ナトリウム-塩化物泉です。口に含むと結構な塩味がします。

「鉄泉」である点が特徴で、その名のとおり鉄分をかなり含んでいます。お湯は茶色く濁っており、湯上りには鉄のにおいがします。鉄泉特有の適応症には月経障害があり、女性の方におすすめの泉質と言えます。また、体が温まりやすい塩化物泉ということもあり、冬場の入浴にも好適でした。なお、源泉は27℃ほどなので加温されています。加温した上で、すべてかけ流しで利用するという、中々贅沢な使い方をされています。

風呂の中は、黒を中心とした落ちついた色遣いで、天井が高く黒く塗られた梁が解放感と落ち着きを演出します。

また“ランプの湯”というだけあって、中の照明はいずれもランプ風の暖色系の照明となっており、(訪れたのは昼間でしたので)夜は特に良い雰囲気がでるのではないかという印象です。浴槽は長方形のシンプルな造りで、中に腰かけ用の段が付いていますが、湯が濁っているので中が見えず、ちょっと注意が必要です。浴槽の床には玉石が敷きつめてあり、足裏に適度な刺激を得ることができます。松江市宍道町の大森の湯にも同じような仕掛けがあります。また、浴槽の周りには滑り止め用に筋を入れた木の板が敷いてあり、歩いた感触も柔らかく心地がよかったです。

気になったのはお湯の温度が少し高めに設定してあること。成分分析表によれば使用位置で42℃となっています。体感的にはもう少し高いかも。冬場は少し高めにしてあるのかもしれませんが、小さい子供はちょっとどうかなという気もしました。また、利用はしませんでしたが、内湯にはサウナも備わってありました。

洗い場は湯船の周りに8か所、うち5箇所は仕切りあり、3箇所は無いタイプでした。シャンプー、リンス、ボディソープが備えてありましたが、「炭シャンプー」のシリーズと、「柚子シャンプー」のシリーズが、洗い場に交互に配置してありました。それなりの入浴料をとるだけのことはあります。

脱衣場は、貴重品用鍵付きロッカーが約30、脱衣用の籠が約30となっています。洗面台は4箇所。すべてにドライヤーが備え付けてあります。また、水飲み用のタンクが備えてあり水分補給ができるようになっています。入浴前後に水分を取ることはとてもいいことなので、よいサービスだと思います。

露天風呂もあるのですが、これが一風変わっています。一人用の木で作られた一人用の風呂桶が3つほど並んでいます。つまり、露天風呂には一度に3人しか入れません。また、露天風呂に面しては街中の施設にもかかわらず竹林があり、竹林を眺めながら一人ゆっくり湯船に浸かるという、なかなか他の施設では味わえない演出がしてあります。ちなみにこの竹林は施設整備にあたって新たに植え付けたものだそうで、隣の敷地から竹が生えるんじゃないかといらぬ心配をしてしまいますが、敷地境界(の地中)にコンクリートを打つなどして根が広がらないようにしているそうです。

フロント周辺の様子

民間温浴施設だけに、隣接して飲食店が併設、さらに、エステやりリラクゼーションなどにも力を入れているようです。単に温泉の入浴料だけでこういった事業を成立させるのは中々大変だと思いますので、温泉+αの付加価値が求められるのでしょう。また、入口脇には大きな足湯が備え付けてあり、どうやら入浴料無しで利用できるようです。これもかけ流しだとすれば、中々贅沢です。

入口脇に設置されている足湯

出雲駅前という立地条件で、出張で出雲に来られた方の利用も期待できるのでしょう。こぢんまりとした施設ながら、落ちついた雰囲気で入れ、なおかつ成分的にもかなり特徴のある温泉で、一度利用してみる価値はあると思います。

2010
12.16

少し前になりますが、2010年11月9日に島根県中小企業家同友会の「新入会員オリエンテーション」という研修会がありました。私も新入会員として参加してきました。

新入会員オリエンテーションは、その名のとおり、同友会に新しく入会した会員に対して組織、ルール、進め方などについて説明する場です。しかし、単なる説明会ではなく、新入会員が自らの会社について説明し、その内容に対して先輩会員から意見をもらうというやりとりがあります。具体的には、会社及び経営者の簡単な自己紹介に加え、経営理念、自社を取り巻く環境、自社の強み、経営課題、課題解決のため力を入れていること、どのような会社にしたいか、等といったことを1枚にまとめて発表します。

私も実際にやってみたのですが、これが非常によい経験になったので、そのことを記しておきます。

最初にオリエンテーションビデオを視聴

1.自らの会社の状況を認識する機会となる~自分のことは意外と分からない~

まず、自社の状況を整理して確認する良い機会になるということです。

実際のところ、“自社の強み”、“経営課題”、“課題解決のため力を入れていること”と聞かれても、すぐには答えられないこともあります。また、答えたとしても、それが本質を突いているかどうかは別の話です。人間、自分のことは意外と分からないものですが、実は会社も同じだと思います。自分の会社のことはよく分からないもので、自分では強みとは思わないことも、外から見れば強みに映る。それらを整理しようとすることで、今まで漠然と認識していたものが明確になってきます。

当社では、昨年度から金融機関等への説明に用いることをきっかけに、経営健全化への取り組み方針や、中期収支計画などを取りまとめてきており、今回、その内容をベースに自分の会社のことを改めて整理することができました。自分のことを知るということは、次どうするのかを考えるための基本であり、大変良い機会となりました。

2.異業種からの視点で助言を得られる~思いがけぬ気づきを得られる~

異業種からの視点で得られる助言は、非常に貴重なものです。

我々のように公共事業を中心に仕事をしている企業は、その市場の特殊性から“お客さま”に対する認識が一般企業と異なっています。本来、“市場”とは企業が自ら創り出していくものですが、公共事業の場合、市場はお客様である行政が“税金”によって予算という形準備してもらえます。誤解を恐れず言えば、「市場を広げる≒予算確保を要望する」ということ(全部が全部そうではありませんが)であり、他力本願的な感覚が強く、“お客様を開拓する”といった観点が弱くなりがちだと考えています。

そんな我々に対し、いわゆる普通の民間企業の感覚で述べられる率直な感想・意見は、ハッとさせられることが多々あります。たとえ業種は違っても、現在の当社が置かれている状況を理解し、今後に向けてどのような視点が必要か、助言をして頂くことが出来ました。

複数の方から指摘を受けたのは“お客様の掘り下げ”という観点。当社の技術やノウハウを役立てて頂けるお客様の掘り下げ、また、現状のお客様の困りごとの解決・お役立ち、といった視点で新しい仕事ができないか考えていくことが重要だということです。当たり前のことなのですが、改めて気づかせてもらうことができました。

3.会員に当社の状況を理解してもらえる~協力・連携のきっかけとなる~

そして最後は、会社どうしの協力・連携のきっかけになるということです。

会社の内容や課題、今後どうしようと考えているのかを理解してもらえれば、そこから、「こういう人・会社を知っている」「こういうやり方・制度がある」といった実現化に向けた手段、手法を助言してもらうことができます。

新入会員オリエンテーションで私の話を聞いて下さった方は限られた方ですが、それでも、当社の強みである温泉開発のノウハウを活かした新しい事業展開について、さっそく相談に乗ってもらったり、さらに詳しい方を紹介して頂いたり、そのスピード感はすばらしいものがあります。そのスピード感にまだ私の方がついていけてない状況ではありますが、色々な人とつながりを持ち続けることで、新しい情報が常に入り、ビジネスのチャンスを広げていくのだろうという感覚を持つことが出来ました。

オリエンテーションはわずかな時間ではありましたが、これをファーストステップに、以前成果発表会に参加した「経営指針成文化セミナー」でさらに突っ込んだまとめを行い、その内容をまた他の会員の方に見て頂くことで、自らの会社の方向性をもっと明確にし、さらには具体的な行動に移していけるのではないかと感じました。そういった“具体的な行動につながっていく活動”が会の中核になっている点が、この同友会という組織の優れたところだと感じています。

2010
12.08

少し前ですが、2010年10月27日(水)、広島で開催された「戦略MQ会計セミナー」というセミナーに参加しました。以下、その時に得られた示唆と、当社における取り組みについて記します。

1.売上と利益には相関関係がない ~では経営上どうするのか~

経営者なら誰しも利益を出したいですし、儲けたいと考えています。(と思いますけど)

会社を経営し、利益を出していくためには売上が必要ですし、我々のような建設コンサルタント業、建設業(さく井工事)といった業種はいわゆる受注産業ですので、売上につながる調査や工事などの受注が必要です。だから、社長以下、営業マンや現場の担当者がなんとか受注を確保するために奔走しています。

しかし、売上が上がっても利益が出ないこともあります。たまたま大きな案件を受注できた年があったとします。しかし、100の仕事を受注しても、90が外にでる(外注費、材料費など)ものであれば、10の仕事を受注したのと変わりません。これでは、売上は大幅増となっても、利益が大幅増とはなりません。

このように、売上と利益には必ずしも相関関係はありません。そのこと自体は感覚的に分かることですが、経営者としては、だったら企業経営上どうすればいいのかを考える必要があります。今回のセミナーは、そのことに対し示唆を与えてくれました。

2.粗利総額が固定費を上回ればよい ~“率”よりも“額”が重要~

今回のセミナータイトルでもある「戦略MQ会計」では、利益は“固定費<粗利総額”の場合に生まれると考えます。

利益を出すためには、売上ではなく“粗利総額”に着目することが重要で、そうすることで、売上の大小に左右されず、その年、利益が出るのか出ないのかが判るようになります。

この場合の固定費とは、当社の場合、いわゆる“仕事に際して外に出るお金”(外注費、資材費、試験検査費、消耗品費等)以外の全ての経費を指し、具体的には、人件費(生産部門も管理部門も役員も全部)、販売管理費、間接原価、金利、などが該当します。

受注額から外に出るお金を差し引いた残りが粗利額で、それを積み上げていく。順調に受注が進んでいけば、ある時、粗利を積み上げた総額が固定費を上回る時が来ます。そうすると、それ以後の積み上げは全て利益で、また、その年は赤字にならないことになります。そのタイミングにいかに早くたどり着くかが大事で、“粗利総額>固定費”となれば一安心。非常に分かりやすい。

一般には、“売上-費用=利益”という公式が利益の計算方法ですが、この式では、最後の最後まで利益が出るのか出ないのか、いくら出るのか分かりません。最終的な売上を予想し、それに対する経費の“率”を想定し、利益を予想することしかできないからです。私も昨年度まではそうやって利益を“予想”していました。しかし、結局のところ、すべて予想・見込みに過ぎません。“率”で考えることの限界がそこにあります。企業経営には“率”が付きものです。私もそうですが、利益率、粗利率、原価率、など、“率”で経営判断をしてしまいがちです。しかし、“率”ではなく“額”で考えるということに頭を切り替えると、色々なことがすっきりしてきます。

3.売上ではなく「粗利総額」を収支目標の中心におく

このセミナーと前後し、当社では、今年度から収支目標の中心を「粗利総額(≒限界利益額)」としています。

売上の目標もありますが、重視するのは粗利総額です。この額が、1年間で最低限必要な固定的経費を上回ると、その年は赤字になることがありません。その目標に向けて、営業面では受注獲得に向けた戦略(粗利額の大きな仕事の獲得、数をこなして粗利額を積み上げる等)を立て、また、生産面では実行予算の作成に際していかに外部に流出する費用を抑制するかを考えるようにしています。

そして、このことを社内に周知し、徹底することを重要視しています。通常、職員は売上が上がれば利益が出て、ボーナスも増える、給料が上がる、と考えます。それは当然ですし、そういう時もあるでしょう。しかし、前述のとおり売上があがっても利益が出ない場合もある。そういう情報が無いまま1年が終われば、「売上が上がっているのにボーナスが少ない」「会社が利益を独り占めしている」などの不満につながりかねません。このため、当社では、今年度から、累積してきた粗利総額を毎月社内に周知し、目標達成度合いを共通認識として持ち、達成に向けた取り組みを図るようにしています。

利益は、「固定費<粗利総額」の場合に生まれる。

改めて書けば単純な話です。大企業は別でしょうが、中小企業はこういった単純で分かりやすい経営指標を採用し、役職員が皆で理解し、一緒に仕事に取り組める仕組みとすることが重要だと感じています。

なお、当然ながらセミナーの内容は上記のことだけではなく、もっと多様で、色々な示唆を得ることができました。興味のある方は「戦略MQ会計」検索してみてください。

2010
12.02

島根県森林土木技術協会(協和地建コンサルタントも協会員として活動しています。)では、平成22年度から「しまね企業参加の森づくり」制度による森林ボランティアに取り組んでおり、2010年9月21日(火)に森林保全活動に関する協定を締結しています。

そして、2010年11月27日(土)、第1回目の活動及び記念式典を開催する運びとなりました。私も協会役員の方々の手伝いとして、この活動の準備に携わっていますので、報告します。

1.記念式典で今後の活動に向けたPR

第1回目の活動に先立ち、この事業を実施する島根県、松江市、松江八束森林組合、地権者など関係者の方々をお招きし、記念式典を開催しました。当協会は、島根県内で9番目の実施団体だそうで、先行して取り組まれている団体も同様の式典を実施されているようです。森林保全活動に取り組むだけであれば式典は特に必要無いわけですが、企業側とすればこういった活動を行っていることを内外にアピールする場にもなりますし、事業を推進する行政側にとっても、森林保全にかかる取り組みを情報発信する場になります。参加者からしても、今後10年間にわたり、森林を借りて森林整備に取り組む訳ですから、気運を高めるためにもセレモニー的な行事があってもいいと思います。

式典の準備は中々大変でしたが、幸い、対象としている森林のすぐ前面に適当な平地があり、会場として使うことができました。また、その地権者の方が、今回、山林をお借りする地権者(共同所有者)の方という偶然もあり、快く、土地を貸して頂きました。こういった地元地域のみなさんにも協力頂きながら事業を進めるというのも、重要なことだと思います。

現地での記念式典の様子

2.第1回の活動は植林のみとなり短時間で終了

第1回目の活動には、協会員各社からの参加者、島根県、松江市、森林組合からの指導員の方々など、総勢100名近い参加者に集まって頂きました。前日があいにくの雨模様で心配しましたが、当日は秋晴れのすがすがしい天気で、活動日和となりました。

当初、植林と竹の伐採を予定していましたが、前日の雨で足元がぬかるんでおり、竹の伐採はけがの可能性もあるということで、植林のみを実施することにしました。

植林ですが、地権者の方のご要望も踏まえ、山ザクラを植えました。今回、参加者を6班に分け、合計400本を植えましたが、予想以上の100名近い人数が集まったこともあり、作業は数十分で終了してしまいました。思いのほか短時間となり、若干物足りない感じを持たれた方もいたと思いますが、家族連れでの参加もあり、楽しみながらの作業にもなったようです。また、初回の行事が怪我もなく、無事終了できたので主催者側としては安心したところです。

植林作業の様子

3.今後の竹林伐採、下刈・タケノコ伐採などが本番かつ重労働

植林は作業風景としては見栄えもよく、限られた本数であれば作業も軽易で、活動のアピールには打ってつけです。しかし、10年間にわたる森林整備活動としてはこれからが本番です。当然ながら植えた山ザクラは放っておいても育つわけではなく、来年度以降は、植林の下刈や、タケノコ伐採などの作業が発生してきます。これらの地道な作業こそが重要で、面倒かつ重労働だと思っています。

また、今回は見合わせた竹林伐採も来年度以降、少しずつ実施していくことになります。初年度は、島根県からの補助金なども使い、森林組合に委託して竹林伐採と地ごしらえ(植林のための準備作業)をしてもらっていますが、対象地の全ての竹林を伐採できた訳ではありません。今後は、出来る限り協会員で実施していく必要があります。もちろん森林組合の指導を受けながらですが、これも結構な作業だと思っています。

今回、ひとまずこの事業のスタートを切れましたが、次年度以降、どのように作業を進めていくのかの検討も早速スタートする必要があると考えています。

植林後の山林の様子

今回、協会員の参加者のみなさんのうち希望者に対して、八雲温泉「ゆうあい熊野館」の入浴券を配布し、労働の汗を流してもらえるようにしました。現地から約8kmほどです。もっとも、わずかな作業時間でしたので、温泉で癒すほどの疲れはなかったかもしれませんが、私の地元の八雲町の温泉でもあり、また、協和地建コンサルタントが携わった温泉を利用してもらえるのは大変ありがたいことでした。今回初めて八雲温泉を利用された方もいると思いますので、「ボランティア活動に合わせた地域資源の有効活用策」としてみても、いい試みだったのではないかと考えています。