2011
05.26

平成23年5月21(土)、平成23年度島根県技術士会総会が開催されました。

今年度も新たに資格取得された方を中心に新入会員を迎え、会員総数は261名。昨年度から10名以上の会員増となりました。このうち、総会141名、懇親会106名の参加者があり、大変な盛会となりました。

私は、今年から青年部担当(青年部副会長)として理事の一員となり、運営の一端を担わせて頂くことになりました。講演会、懇親会、そして総会前の理事会において感じたことを簡単にまとめてみます。

平成23年度総会 講演会の様子

1.講演会~地元コンサルタントが地域の歴史に基づいた災害対策を担う

毎年、総会に引き続いて講演会が開催されます。今回は、「自然災害の軽減に向けた社会の構築」と題し、島根大学総合理工学部 横田修一郎教授から講演を頂きました。今“災害”と言えば、東日本大震災のことを避けて通れない訳ですが、今回の講演では巨大地震への対応も含め、社会の発展と自然災害の発生の関係、地域の歴史からみた自然災害など、公共事業に携わるものとして“自然災害”というものをどのように認識し、対応していかなければならないかについて、幅広く話を聞くことが出来ました。

この中で、災害と地域の歴史に関する話がありました。この“地域の歴史”という視点、地域に根差すコンサルタントとして今まで以上に重視すべきではないかという印象を持ちました。地域の地形・地質特性に基づけば、将来、その地域で起こる可能性のある突発的自然現象(自然ハザード)の発生場所、影響範囲などが予測され、そして自然災害の発生を抑制するための軽減策の立案に大いに役立つと言う話です。言われてみればそのとおりですが、こういった情報を細かく把握し、適切な対策を立案できるのはやはり地域に根差したコンサルタントではないかということです。そして、そのコンサルタントが長期的なスパンで地域の防災対策に携わっていく。極端に言えば、100年、200年と続く企業となり、会社の中で、そして地域へ、そこで起こりうる自然現象やその特性をきちんと伝えていく。そのためにも、会社を継続させ、人材を育成し、地域にとって役に立つ企業として認知されるようにしていく必要があると感じたところです。

2.懇親会~出雲そばりえの会 会長自ら手打ちそばを披露

総会の後は懇親会です。所属(官と民、各企業)、役職の隔てなく、一技術者の立場で様々な方々と交流し、率直に話をすることが出来る機会として大変貴重な場です。ところで、今回の懇親会では、島根県技術士会の会員で、かつ「出雲そばりえの会」会長の小村晃一さんが自ら打たれた“そば”が振舞われるという趣向がありました。予め聞いていましたので大変楽しみにしていました。懇親会出席者100名分のそばを打つというのはすごいことで、本当にありがたいことです。

このことで私が感じたのは、島根で仕事をされている方は本当に色々なことに携わられている、ということです。小村さんも技術士で、当然技術者としては一流です。地元コンサルタントにお勤めですから日々忙しく仕事もされていることでしょう。その一方で、そば打ちの趣味(プロに近い?)を持たれて、出雲そばりえの会の会長も務められています。蕎麦好きのみなさんが趣味で活動されているとはいえ、様々なイベントの企画など、出雲そばの普及活動、まちづくり、交流、観光活性化など地域への貢献は多大だと思います。とかく“技術者”というと、自分の専門分野だけに固執するような印象もありますが、様々なことに好奇心を持ち、こだわりもって取り組むという姿勢に本当に感心します。仕事でも一流、それ以外でも一流という方が多いように感じ、これまでの自分がいかに仕事一辺倒な生き方をしてきたのかなという気にさせられます。技術者として、会社の経営者として、今後自分自身人間力を高めていくためのヒントでもあると感じたところです。

3.理事会~特に事務局のみなさんには頭が下がります

今回から理事一員に加わらせて頂いたので、総会前に初めて理事会に出席させて頂きました。今回の理事会は総会前の確認事項のみでしたので、私は挨拶をさせて頂く程度でしたが、改めてこういった会の運営の大変さ、役員のみなさんの仕事を垣間見て、改めて感心したところです。役員(理事・監事)は合計20名です。民間の方、行政の方様々な立場の方がいらっしゃいますが、みなさんボランティアで会の運営に関する様々な検討、準備、折衝・調整、を担当されています。特に、事務局を担当されている㈱エイト日本技術開発松江支店の方々には特に頭が下がります。

公共事業に携わる者とすれば、民間であれ行政であり、地域がよくなることが自らの仕事につながる訳ですから、それを技術的な側面から支援していくということはひいては自分のためでもあります。しかし、それを自分が自ら進んでやろうという方がこんなに沢山いらっしゃるということは、島根県にとって大変素晴らしいことです。私も末席に加わらせて頂いたので、微力ではありますが、出来る限りの力添えができればと考えています。

島根県技術士会に入会し、活動に携わるようになって3年目に入ります。理事へのお誘いも頂き、大変ありがたいことでした。現在の私の役目は会社の経営であり、技術的な検討を行ったりする場面は少ないのですが、せっかく持っている技術士の資格ですので、こういった交流の場をはじめ、何らかの形で活かし、それが島根のためになり、協和地建コンサルタントのためになり、ひいては当社で働く役職員のためになればと考えています。

2011
05.18

社長の温泉めぐり33 出雲平成温泉(出雲保養センター) 島根県出雲市

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

33箇所目は、島根県出雲市の「出雲平成温泉(出雲保養センター)」です。訪問日は、2011年5月15日です。

出雲平成温泉(出雲保養センター)は、出雲市の市街地から少し離れた山あいにある平成スポーツ公園内の日帰り温泉施設です。平成スポーツ公園は、野球場、テニスコート、グラウンドゴルフ場などが整備され、その中心に“出雲保養センター”が配置されています。この施設に、トレーニングジム、和室、お食事処、そして温泉施設が備わっています。スポーツなどで汗を流した後に、温泉でゆっくりし、休憩して帰ってもらうというコンセプトの施設のようです。

出雲保養センター外観

この温泉は比較的濃い泉質で、成分総計7.977g/kg、源泉温度も57.1℃、と中々のものです。泉質名は、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、無色透明ですが口に含むとかなり塩からく感じます。硫酸イオン・塩化物イオンともに高濃度で含有されおり、近傍の多岐いちじく温泉と似たタイプの成分構成になっています。

泉質の適応症からすると、硫酸塩泉は傷や火傷などの治癒効果があり、塩化物泉も塩の殺菌効果で傷の治癒に有効性があるとされますので、外傷への高い効果が期待できる泉質と言えます。また、硫酸塩泉は肌へ水分を運んで潤いを補給する効果、塩化物泉は塩の成分が薄い被膜を形成して肌を包むことによる保温・保湿効果をもたらします。この2つの効果の組み合わせに加え、なおかつ成分濃度が比較的高いので、高い効果が期待されます。その一方で、成分が濃いことに留意し、自分の肌に合わせた適度な入浴が好ましいとも言えるでしょう。

風呂は、内湯と露天風呂の構成です。建物は建築的な意匠にこだわったようで、浴室部分が独立した六角形の形状(×2、男湯と女湯)になっています。天井が高くて窓も大きく、明るくて開放的な造りです。そのうち1/3ぐらいが浴槽、それ以外が洗い場などとなっています。内湯は比較的大き目ですが、珍しいのは、水面が床よりも高いこと。一般に、こういった温泉施設の場合は風呂の湯面が床面と同じぐらいに設定されていることが多いですが、ここは、風呂の底が床面と同じ高さです。“銭湯風”とでも言ったらいいのか、これはこれで良いのですが、入浴するためには風呂の縁をまたぐ(一度上がって又降りる)ことになるので、高齢者の方にとっては若干負担なのかなという気はします。浴槽内は一部がジェットバスになっています。

また、浴槽部分の1/3が薬草風呂になっており、7種の薬草を使った薬湯が毎日用意されているようです。せっかくの高濃度・良質な泉質なので、わざわざ薬湯を準備しなくても成分だけで十分アピールできる気もしますが、源泉の湧出量がさほど多くないのかもしれません。

洗い場は六角形の浴室の壁際に沿うように10箇所配置され、ボディシャンプーとリンスインシャンプーが備えてあります。洗面台は3箇所で、いずれもドライヤーが備え付けてありした。これに対して脱衣場のロッカーは70個ほどあり、過剰な感じもします。

露天風呂は、岩風呂・庭園風の造りなのですが、庭の部分は風呂の大きさの10倍以上はあろうかというぐらい広々としており、大変開放感がありました。一点、露天風呂の一角にもジェットバスになっている部分があり、腰かけになっている部分から泡が出ているのですが、泡の出ている場所が低すぎて上手く腰に当たりませんでした。調整できるものならもうちょっと上向きにした方がよいと思います。

入浴料は、大人500円。この泉質と施設からすれば妥当な値段という気もしますが、泉質・施設構成とも同じようなタイプの多岐いちじく温泉が大人400円ですので、競合した場合にどうなのかという気はします。なお、60歳以上の方は300円で入れるようになっています。(ちなみに、いじちく温泉は65歳以上の場合、300円)

内部(フロント付近)の様子 奥が温泉入口

この出雲保養センターの建物は、外観も中身も大変立派なものです。施設内部も広々としており、休憩場所、休息室(和室)もゆとりある造りで、利用者が余裕を持って使うことができる施設だと思います。お食事処や、和室、トレーニングジム等も併設されており、多様に利用できる施設となっています。訪問したのは日曜日の午後でしたが、高齢者から家族連れまで、温泉施設内は中々の人出でした。

出雲市平成町という市街地から離れた山あいの立地であり、市街地の喧騒を離れて、ゆっくり過ごすのに大変良い施設だと思います。

 

2011
05.13

2011年5月10日、島根県中小企業家同友会の第10回定時総会が開催されました。

島根県中小企業家同友会が発足して10年、この1年は、2010年11月27日の経営フォーラムの開催(私は別件と重なり欠席)、そして、2011年3月の出雲支部設立など、組織としても大きな変化・前進があった年となったようです。

挨拶する小田代表理事

また、この一年間で48名の会員が入会(私もその一人)し、総勢157名となったという報告がありました。前年比144%の急成長ということになります。いまどき、これだけの勢いで会員数が増える経済団体というのも珍しいのですが、島根県内の経営者を惹きつける魅力があるということを、この数字が証明しています。

そして、本総会の記念講演として、島根経済同友会代表幹事、株式会社ミック代表取締役社長 宮脇和秀氏のお話を聞く機会がありました。

講演テーマは、「変わる世界、日本、そして地方の現状」でしたが、東日本大震災おける政府の危機管理から国家のあり方、世界経済から地方経済、これからの企業の進むべき方向など、多岐にわたって興味深い話を伺うことが出来ました。全体とすれば駆け足だったのですが、その中でも私の記憶に残った“言葉”と、私の理解した意味合いを整理しておきます。

講演する宮脇和秀氏(島根経済同友会代表幹事、㈱ミック代表取締役社長)

1.中小企業もビビらずにアジアをピンポイントで攻めていく

当社は、海外市場など思いもよらないのですが、そうやって“最初からダメだと思っていてはダメだ”という話だと理解しています。世界経済をみるとこれからはアジアの時代であることは間違いないところです。そういった中で、中小企業も「ビビらずにアジアをピンポイントで攻める」ことを考えるべきだと。

この“ピンポイント”という考え方と“ビビらずに”ということ、一考の余地があると感じました。自社の強みを、アジアの特定の国、特定の地域にピンポイントで売り込んでいく。“海外市場”と漠然と考えるとどうしていいか分からなくなる訳ですが、ピンポイント(ある国の、ある地域、ぐらいのイメージだと思います)で考えれば、具体的にどうすればいいのか見えてくるケースもありそうです。

そして“ビビらないこと”。本当にそのとおりだと思います。海外に出ることだけじゃなく、全てに当てはまることだと思います。話を元に戻すと、当社が直ぐに該当する商品・サービスを持っている訳ではないですが、初めから海外市場を考えないのではなく、可能性は閉ざさず、頭の隅には置いておくべきだと気づかせて頂きました。

2.経営者にガッツが無くなった~冒険しないと飛躍はない~

中小企業が、今後伸びていくために必要な要素として、まず、閉じずに打って出ることが重要だという話です。全くそのとおりですが、中々できない。そして、そのためのキーワードとして、多品種少量、高付加価値、カイゼン、ブランド化、スピード、などを掲げられましたが、一番最後は「ガッツ」。

今の経営者にはガッツが無くなったという印象があるようです。私も身につまされます。負けん気とか、貪欲さとか、押しの強さとか、がむしゃらさとか、まさに自分に足りないところだと思います。原因の一つとして、『昔は“いずれはよくなる”と思うことが出来たが、今は出来ない。それは政治に原因がある』という話もありました。政治のせいにしていてもはじまりませんが、「冒険しないと飛躍はない」、「変化し続けることが大事」との話もあり、まさにそのとおりだと感じたところです。

こういった話を聞く場を定期的に提供してもらい、自分自身の気持ちを強くし、奮い立たせることのできるのも、同友会のいい所だと思っています。

3.スクラップ・アンド・ビルドではなく、増改築で

企業を変えていくための方法のたとえ話です。スクラップ・アンド・ビルドで一から作りかえるという手法もあるが、中小企業ではそういったやり方はなじまないという考え方。それよりも中小企業は「増改築」でやっていく。“たとえ”として分かりやすいと思います。しかし、これは将来の目標、目指すべき姿、夢、といったものが明確にあり、それを目指して進んでいく時に、それを見据えながら「増改築」していく、という話だと理解しています。普通に考えても、やみくもに増改築した建物が使いにくくなるのは間違いありません。

もう一つ話があったのは、“手を付けたくないところから”先にやっていくことが重要だということ。その企業の人・モノ・金、を見た時にどこが課題なのか、一番大きな課題から取り組んでいく。おっしゃる通りの話ですが、難しい問題が後回しになりやすいというのは、どこの世界でも同じだと言うことでしょう。これも、当たり前のことを当たり前にやることが重要で、実はそれが以外に難しい、ということなのだろうと感じました。

ちなみに、宮脇さんは、夜の街もお好きなようで、フィリピンパブなど外国人女性のお店が大好きだと明言されていました。講演でそこまで言い切るのはさすがだと感心してしまいましたが、要は、夜の街に元気が無い状況では経済も活性化しないと言う話でしょう。もっと言えば、現金を回し、実態経済を動かしていくという意味で、夜の街で(適切に)お金を使っていくことも大事だという意味と理解しています。同友会も例会後には必ず懇親会がありますが、二次会も含めて必ず先払いの会費制で明朗会計です。節度あるお金の使い方ともいえ、とかく夜の街で散財しがちな私としては感心し、見習わなければならないと感じているところです。

 

2011
05.06

2010年11月から島根経営品質研究会に入会しました。

同研究会の4月例会として、2011年4月21日(木)に「DOIT!ワールドカフェin出雲」に参加してきました。このセミナーを企画したのはブロックスという会社で、不況の中でも成長する企業のドキュメンタリー映像教材の製作などをされている会社です。セミナータイトルにある“DOIT!”とは、このドキュメンタリービデオシリーズの名称です。今回のセミナーで実際のビデオを見る機会がありました。

そして、タイトルにあるもう一つのワード、「ワールドカフェ」という話し合いの手法を体験しました。今回、このワールドカフェの手法、その中で試聴したビデオからの気づきなどをまとめました。

開始前のオリエンテーション(小グループに分かれて実施)

1.「ワールドカフェ」の真髄は“結論を出すというストレスからの解放”

“ワールドカフェ”というのは、最近注目されている(らしい)会議手法の一つで、私も今回初めて体験しました。カフェのようなリラックスした雰囲気の空間で、一つのテーマを自由に語り合う手法だということです。

背景として、多くの会社・組織では、“良質な話し合いが出来ていない”という実態があります。「意見があるのに話せない」というのは日常茶飯事で、当社でもきっとそうだと思います。本音を話せるのは安全な場に限られる。プライベートの飲み会で盛り上がるのが好例です。そのエネルギーをビジネスに活かせないかと考えられたのが、ワールドカフェだそうです。

そして、“結論を求めない”のが特徴で、結論を求められるストレスから解放されることで、創造的アイデアを生み出すことを狙いとしています。そういった雰囲気の中で他人から発せられる意見に触発され、そして“いい意見”に自らが気づく。そんな手法です。

さらに、今回はビデオの視聴を交えることが特徴です。ビデオを見ることで同じ話題を共有し、話し合いをしやすくしてくれます。しかも、そのビデオの内容が素晴らしいのでなおさらでした。

もう一つ実際に体験してみての感想は、“知らない人同士が話し合うことの効果”というものが大きかったと思います。今回、参加者は4名程度のテーブルに分かれ、基本的に知らない人同士になりました。その環境+ワールドカフェの雰囲気が、様々な前向きな意見を生み出し、お互いの気づきにつながったと思います。このブログに書くだけでは意を尽くせませんが、実にすがすがしい気持ちで終了したセミナーで、今まで体験したことが無い感覚でした。

話し合いをしながら皆がメモした気づき

2.トヨタビスタ高知(現ネッツトヨタ南国)のすごさを“映像と音”で感じる

前述のとおり、話し合いの話題としてビデオを試聴するのがDOIT!ワールドカフェの特徴ですが、今回、試聴したのはトヨタビスタ高知(現ネッツトヨタ南国)を取材したビデオです。同社は、知る人ぞ知るトヨタグループディーラーの顧客満足度ナンバーワン企業で、「やらされ感無し。日本一本気で働く人の多い会社」と言われています。

今回、ビデオを通じて、同社の実際の仕事を様々な角度から垣間見ることができました。それぞれの従業員が語る、自分に厳しく、前向きで、明るく、積極的な言葉の数々は“本当にヤラセじゃないの?”と勘繰りたくもなりますが、ヤラセでもあそこまで言いきれば立派だなと感じるほど大したものでした。その中でも、横田社長(現会長)が語られる言葉は、社員さんの言葉同様、斜に構えて聞けば「本気で言ってんだろうか?」と思うものありますが、会社の業績、お客様満足の実績がその言葉の正しさを物語っており、私ごときが異を唱える余地はありません。聞き取った中から抜粋します。

『お客さまと社員とどちらが大事かと言えば、社員が大事。社員を大事にしたいから、お客さまを大事にする。』

『どうやったらやる気が起こるのか?それは自分が成長していると感じているとき。その4原則は、自分で考える、発言する、行動する、結果を反省する、ということ。』

『社員同士が競うのは悪いことではない。しかし、ある一つの指標で競わせると、それだけの集団になる。成長のバランスが崩れ、チームワークが乱れる。“人間として成長する”ということが重要。』

『給料、休みといったものは順番としては最後。チームワーク、いい同僚・先輩、いいお客さまの数、感謝される度合い、といったものがあっての話。』

素晴らしい言葉の数々。しかし、一番すごいのは、この状況が既に10年以上前の姿だということです。今はさらに進化した組織になっていることでしょう。当社がこの状況に達するまでどのぐらいかかるのか気が遠くなりそうですが、進まなければ到達もしません。横田社長(現会長)も最初から全て分かっていらっしゃった訳ではないと思います。試行錯誤もあり、現在の状態に辿り付き、そして後輩たちがさらに上を目指して取り組まれている(のだろう)ということに感銘しました。そして、今回、そのことを、文字では無く“映像と音”で受け取りました。派手な演出や音楽は一切ありませんが、“本質”の持つインパクトの凄さを感じさせてもらいました。

3.大人と子どもの違いは“信じる力”

このセミナーには、ネッツトヨタ南国 ビスタワークス研究所の大原光秦さん(2月の経営品質特別セミナーの講師)がゲストとして来場されており、最後にコメントがありました。

世の中で、一番チャレンジングで失敗を恐れない存在とは誰か。それは「子ども」。そして、大人と子供の一番の違いは“信じる力”だという話をされました。子どもは疑いません。素直な心で、“できる”と信じて物事に取り組みます。昔は誰しもそうだったものが、大人になるにつれ、色々な人生の垢が付き、信じられなくなる。確かにそうです。しかし、そこで“そんなもんだ”と言ってしまっては、やってくる未来も来なくなってしまうでしょう。

未来の自分を信じる力、会社の将来を信じる力、今、そういったものが根本的に欠けています。少なくとも当社には欠けています。それをもう一度考え、取り戻す。それがこれからの経営、もっと言えば自分の生き方を考える上で重要なことなのではないかと感じます。

もう一つ最後に注釈があったのは、“みなさん、今は麻痺状態です”という言葉。前述のとおり、とてもすがすがしい気分で終了し、意気揚々とした心持ちではありましたが、翌日から日常に戻ってしまう人もいるかもしれません。そうならないように、その日の気づきが薄まらないうちに、何かの行動を一つ起し、継続していくことが大事なのだと感じたところです。このブログに記録するのもその一助になればと思います。

コメントする大原光秦さん

最後に、これまで私は“社長の人間力を高める”ことが経営の改善、会社の発展に不可欠と考え、経営の勉強になると思われる様々な会合、セミナー、研修に参加してきました。しかし、今回のセミナーを経て感じたのは、並行して、役職員も私が進もうとする方向を一緒に向き、一緒に進んでくれるよう、学んでもらうべきだということです。一緒に話をして“お互いに気づく”ということの重要性。今後、そのための勉強、研修の場を設けたり、役職員が様々なセミナー等に参加する機会を設けていくことも必要だと考えています。