地域貢献活動

地域貢献活動 「ハートフルしまね」道路清掃活動(H24総括~たかが掃除、されど掃除~)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

協和地建コンサルタントは、2010(H22)年4月13日に、ハートフルしまね(島根県公共土木施設愛護ボランティア支援制度)の愛護団体に認定され、その後継続して活動を実施しています。当社が担当する施設は、島根県の管理する国道432号のうち、松江市八雲町日吉の約700mの区間です。

平成24年度も年間計4回(4月、5月、9月、10月)の清掃活動を実施しました。先日、今年度予定していた最後の活動が終了しましたので、今年度のまとめとしてブログに記載整理してみます。また、活動を開始してから3年が経過し、この活動が当社においてどういう意味合いを持っているのかも、まとめてみます。

ハートフルしまねの看板

1.雑草との戦いは続く~工夫と失敗の繰り返しで改善を続ける~

この3年間を振り返ると、常に「雑草との戦い」でした。歩道に捨てられるごみが少ない区間であったこともあり、歩道の縁石の隙間などから生える雑草がより目立ちました。これらは道路の景観を阻害しますし、そこにゴミが溜まったり、犬の糞があったり、歩道の環境を悪くもします。このため、元々は“ごみ拾い”からスタートしたはずだったのですが、いつのまにか、「ハートフル=草取り」となりました。

雑草の根は道路の縁石の隙間深くに入り込んでおり、除去してもまた直ぐに生えてきます。いたちごっこの域を出ません。抜本的解決を目指し、除草剤も試験的に一部試してみたこともありました。しかし、目立った効果は見られません。完全に枯らすためは、継続的な投与が必要と考えられますが、そもそも道路の清掃作業では通常使用しないそうで、現在は使っていません。その間に、生えている雑草も少しずつ変わってきました。活動当初はヨモギがほとんどでしたが、最近ではやや勢力が衰え(除去し続けた成果でしょうか)それ以外のものも目立ってきました。最近出てきたのは“芝”。どこからやってきたのか、いつの間にか歩道上に広がってきていました。実はこれが大変取りにくく、除去には大変時間がかかります。環境は常に変化しているということです。

我々の用意する道具も、当初は草取り用の簡易な用具を用いていましたが、大きく成長した雑草の除去は難しいことも多くなってきました。そこで、最近は我々が現場で使用する大型の草取り鎌等も準備し、草取り中心の装備で現場に向うようにしています。道具を揃えて作業の効率を高めるとともに、現場で手早く分担、刈り取った草の収集なども効率的に行うことで、現在ではかなり短時間で作業が済むようになりました。

このように、「効率的な草取りの方法」という観点からは、かなり形が見えてきたように思いますが、抜本的対策という点では対策が見出せません。もちろん、お金と時間をかければできるかもしれません。ですが、あくまで道路清掃のボランティアとして取り組む中で実現したいと考えています。今後の課題として引き続き考えていかねばならないでしょう。これからも雑草との戦いは続きます。

2.行政からの維持管理委託との(自主的な)役割分担

このハートフルしまねは、元々、道路清掃活動からスタートした制度で、現在は河川、港湾、公園など様々な公共施設の管理等にも広がり、我々のような土木行政に携わる会社だけでなく、自治会組織等の地域住民のみなさんの参画も広がっています。現在、約900団体(約6万4千人)の登録があるようです。

道路の除草作業についていえば、我々が活動対象としている国道432号は、毎年夏ごろ、島根県からの道路維持管理の委託の一環として、落札された業者さんが除草作業をされます。当初はこのことを知らず、委託による除草作業の直前に草取りを実施したことがありました。せっかくのボランティアによる労力と税金を使った委託が重なってしまってはもったいない話です。このため、現在では、毎年夏ごろに委託の清掃が行われる事を見越し、春先と秋口にボランティアを実施し、“委託による除草作業後にまた伸びてきた草を刈る”ように調整しています。

「行政による委託が行われるからボランティアしなくてもいいや」ということではなく、ボランティアと委託業務とがうまく役割分担し、年間を通じてできるだけ長い間道路が美しい状態に保たれるようにする。その調整は、自由度の高いボランティア側で実施すればいい。手前味噌ですが、勝手にそう考えています。

3.道路清掃から社屋周辺清掃への流れ~自らの職場こそ美しく~

最近の当社のハートフルしまねは、15時頃からスタートし、1時間から1時間半ぐらいで作業終了、その後会社に戻り、社屋周辺の草取り等を行うという流れが定着しています。せっかく草取りの準備をして出かけたのだから、その道具を使って会社回りもきれいにすれば合理的です。当社も、本社屋に倉庫、駐車場など、それなりに敷地があり、植栽などもありますので、ほおっておくと段々と雑草が生えてきます。会社敷地の草取り作業は、数人では大変ですので、ハートフルしまねの活動はいいタイミングとなっています。

この社屋周りの清掃活動ですが、この3年間でみても年々一人一人の取組み方が熱心になり、自主性を増しているように感じます。当社では、毎週金曜日の17時から17時半まで「徹底的にきれいにする場所を決めて全員で清掃する」という活動を1年半ほど前から始めました。“会社・職場をきれいにしたい”という私の想いでスタートさせたので、取り組み開始当初は違和感を覚えた職員も居たようですが、今ではそれが当たり前となっています。この社屋周辺の清掃もその一環と位置付けています。週を重ねるごとに職場がきれいになることを実感できることも、意欲を高める一要素になっていると思います。

道路清掃ボランティアはいい取組みですが、自らの職場を汚くしていては活動に説得力がありません。自らの職場をきれいに出来ない者が、他所をきれいにできるのか。ましては、我々の仕事場である現場をきれいに出来るはずが無い、と考えて社員のみなさんに取組みをお願いしています。現在では、私が何も言わなくても、自主的に会社回りの清掃に取り掛かり、熱心に作業をして頂いています。そういう姿をみれば、経営者として、今後会社はもっとよくなる、また、良くしなければならない、という気概が湧きおこってきます。今後とも、無理はせずにできるだけ長く継続し、いい会社をつくるための活動の一つとして取り組んでいきたいと考えています。

清掃活動後の集合写真

たかが掃除、されど掃除。掃除を集中して実施することで様々な気づきが生まれます。明確に意識しなくても、必ず日々の生活、仕事に影響してくる。掃除をすることで得られる気づき、に気づいたとき、人は変わると思います。それが全社員に広まった時、会社は大きく変われる。そして、それは間近に迫っていると信じています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*