私事ながら、2月19日からインフルエンザを発症し、この週は会社を休んでおりました。
発症当初は高熱で当然仕事にはなりませんし、熱が下がった後に自宅でパソコン仕事を再開しましたが、ブログまでは手が回らない状況。危うくブログ更新が出来ないところでした。ところで、このブログは2009年10月14日に最初の投稿をしており、それから約3年4カ月、投稿した記事数は178。週1回の更新を一度も欠かしたことがありません。ここまで続いてくると、インフルエンザとはいえ、更新を途絶えさせるのは癪にさわります。週の後半は熱も下がり体調も良くなってきました。病気の特性上会社に出かける訳にはいかないので、久々に少しゆっくりした時間を過ごしたような気がします。そこで、今回の休みを通じて感じたことを簡単にしたため、ブログ更新とさせて頂きます。
1.「仕事を任せられる社員がいる」ことのありがたさ
以前のブログでも書いたことがありますが、私はプレイングマネージャーではなく、いわば「専業社長」です。つまり、当社が事業として営んでいる“仕事”そのものには直接携わっていません。会社の仕事は社員の方が行っています。このため、私が会社を休んでも、当社のサービスが停止することはありません。そういう会社の体制なのだから当たり前と言えば当たり前なのですが、プレイングマネージャーならそうはいきません。自分の休みは仕事の中断であり、それは売上の減少に直結する可能性があります。実は、この“任せられる社員がいる”ことがとてもありがたいことなのだと、改めて感じます。私は休むにあたって受託している仕事のことを個々に気にする要はありません。これは本当にありがたいことです。だからこそ、社員のみなさんの働く環境をより良いものにしなければいけない。もっと力を発揮できるようにしなければならない。そんな気づきを得られたと感じています。
2.パソコンとネット環境、携帯電話でかなりの仕事ができる
最初に高熱を発症した日はさすがに唸っていましたが、熱が下がると仕事のことが気になり出します。このご時世ですので、自宅でも会社のメールとインターネットは接続できるようにしています。これに携帯電話が加われば、かなりの仕事ができます。ただ、これは従前でもそのようにしてきたことで、今回あらためて感じることではありません。今回の気づきとしては昨今のタブレット端末なども併用し、資料等をよりアクティブに確認しながら指示、判断ができるような環境も、そろそろ必要な時期なのではないかという印象です。今回のようにまとまった期間「会社に行けない」というような状況下での対応も想定し、少し遅れ気味の我社の情報インフラ整備を考えていきたいと決心させてもらう機会ともなりました。
3.家族のサポートへの感謝
最後に述べておかないといけないのは、言うまでもなく家族への感謝です。家族が支えてくれているから、体調を崩した時、ゆっくり家で寝ていられます。全くの一人暮らしではそうはいきません。食事の準備、掃除洗濯、子供の世話、さまざまな家の事、寝ている訳にはいかないことも多々あるでしょう。私は共稼ぎですが、妻は、私の朝食だけでなく昼食の準備もしてくれた上で毎日仕事に出かけてくれました。子供の迎えは、いつも父にお願いしていますが、連れて帰ってからの子供の相手もしてもらっており、こんな時は大変助かります。そうやって助けあっているからこそ家族。そのベースがあって仕事に全力で取り組める。そのことを改めて感じさせてもらえる素晴らしい機会になりました。
これまで、体調を崩して会社を休む時、何か損した気がしていました。「この時間があれば、あれも出来た、あそこにも行けた」等々、思いが巡ります。確かにそう言う面もあります。しかし、“物事には両面がある”と言われるように、久々にこうやって静かに過ごす時間を得て、様々な人に支えられているという実感、イレギュラーな対応を要する時の会社・組織の動き、など、普段見えていないものが見えてきます。折しも、来月には平成25年度の経営指針発表会を開催し、次年度の方向性を内外に向けて発表します。そのまとめをこれから行うタイミングです。そうした時期に、もっともベースにあるべきもの。本当に大事にしなければならないもの。それに気づくための機会だったのだと。そう理解したいと考えています。