私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。
第9回目は、ホテル&リゾート風の国の温泉施設、「風の国温泉」です。訪問日は、2009年12月29日です。この温泉は、協和地建コンサルタントが、平成2年に調査、掘削をさせて頂いた温泉です。
風の国は、宿泊、飲食、レクリエーションが揃った、いわゆる温泉リゾート施設です。
温泉施設は、”風の館”と呼ばれる施設の中にあります。風の館は、ホテル、レストラン、温泉施設がセットになった建物で、風の国の中核施設となっています。
風の国は、基本的にリゾート施設なので、温泉もその一部という位置づけです。このため、日帰り入浴主体の施設とは趣が異なります。
日帰り入浴も可能ですが、値段は600円とやや高めです。
風の館の1階ロビーで受付をして、地下1階の大浴場に進みます。エレベータを降りてから浴室までのエントランスは中々いい雰囲気があります。地下1階に位置する浴場は、温泉入浴だけを目的に来るとやや使い勝手が悪い印象もありますが、この温泉は宿泊客を主対象にしたものなので、やむを得ないところかと思います。
泉質はアルカリ性単純泉です。アルカリ度はやや高めで、お肌のすべすべ効果も適度に味わえる、入りやすい温泉と言えます。
浴槽は、施設の構えからみるとやや小さめの印象ですが、宿泊客を主対象とする施設としては妥当なところかもしれません。
泡湯、マッサージ湯、うたせ湯、寝湯、など色々な入浴が楽しめます。特に、マッサージ湯は、円筒形の専用スペースの中で色々な方向から噴き出すシャワーを浴びる仕掛けで、他ではあまり見かけないものでした。色々な種類の風呂がありますが、基本的に1人ずつしか使えないので、混雑しているときは使うタイミングを逸することもあるかもしれません。
洗い場は6箇所で、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが高級感ある入れ物とともに置いてあります。このあたりは、リゾート施設らしいところでしょうか。
浴室からの眺めが非常に良いのも特徴で、風の国の施設内が見渡せる良い位置に風呂が配置されています。なお、大きなガラス張りで一見外からも中が見えそうなのですが、特殊なガラスを使っていて、外からは見えないようです。脱衣場に断り書きがあります。
脱衣場は、ゆったり使える大型のロッカーが特徴的です。荷物などを持ってきても余裕で入れられるスペースがあり、助かります。このあたりもリゾート施設らしさがあります。洗面台は3箇所、さらに洗面台のドライヤー専用のスペースが2名分設けてあるのですが、あまり見かけない造りです。
温泉施設のある風の館は、レストラン、ホテルが一体となった施設であり、今回訪問した際も、レストランで昼食をとりました。高級感ある造りでテーブルも広く、眺望もいいレストランです。ゆっくり食事をとることができました。
この施設は、やはり温泉単体で訪れるよりも、宿泊、あるいはレクリエーションを兼ねて活用する施設という印象です。もちろん、宿泊しなくても、子供を遊ばせるのによい広々としたスペースや遊具もあり、近場のレクリエーションに温泉入浴も加えて楽しめる、良い施設だと思います。