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H28年度新卒採用に向けて~ジョブカフェしまね「しまね企業ガイダンス」でご縁をつなぐ~

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協和地建コンサルタントは、新卒採用に取り組み始めて4年目になります。これまで計4名(高卒2名、大卒2名)の新卒者が入社し、平成27年度も新たに高卒2名の採用が決まっています。そして、このたび平成28年度の新卒採用がスタートしました。平成28年度は大卒の採用を予定していますが、今年から新卒採用スケジュールが変更になったことに伴い、それにあわせた初めての採用活動をスタートさせました。その第一歩として、ふるさと島根定住財団(ジョブカフェしまね)が主催する「しまね企業ガイダンス」(合同企業説明会)に初めて参加しました。参加を通じて、地方の中小企業の採用活動に関して感じたことをまとめてみます。

企業ブースでの説明の様子

1.無名企業のアピールの場~企業PR&学生×企業交流会~

本番の企業ガイダンスに先立ち、当日オプション企画として、「企業PR&学生×企業交流会」なるものが開催されました。これは、企業ガイダンス当日の午前中に開催されたもので、企業のプレゼンと学生とのフリートークを組み合せたものです。

まず、午後からのガイダンスへの参加企業のうち、24社が2分で自社のプレゼンを行います。その後、7分間のフリートークを7回開催しました。1回あたり5~6名の学生がその会社の席(写真参照)を訪れてくれます。そこで、会社のこと、今後の就活のことなど、幅広く話をします。7分という時間はわずかではありますが、企業の経営者や採用の担当者と直接話をする機会をたくさん設けられるのは良いことだと感じました。

椅子取りゲーム風に学生が回ってきますので、中には、思い描く業種・業界とは異なる会社の席に来た学生も居たでしょう。それでも、これをご縁に会社を知ってもらうことで、当社に限らず、新しい出会いが生まれていきます。自分が想定する範囲外の出会いを創出していく。そういった取り組みは挑戦的でもあり、幅広くUターンを含めた地元就職を生みだしていくために必要なことだと感じました。

午後から開催された企業ガイダンスの本番では、この交流企画で当社のグループに来てくれた学生が、再度ブースを訪ねてくれました。これらの学生は、おそらく当社がこの午前中のイベントに参加していなければブースを訪れることは無かったでしょう。そういう意味では、圧倒的に知名度に劣る中小企業においては、企業側から様々な形で存在をアピールすることが重要であり、特に、こういったフェイス・トゥ・フェイスで話が出来る機会を大切にすべきと実感したところです。

2.中小企業の中でも格差を実感~しまね企業ガイダンス~

午後からは、企業ガイダンスの本番です。25分間×6サイクルで学生が興味を持つ企業のブースを訪れます。当社ブースに来場して頂いた学生は計9名という結果になりました。多いか少ないかはさておき、興味を持って訪れてもらったことに感謝します。

ここで実感するのは、地元企業であってもその知名度には格段の差があるということです。銀行系、大手製造メーカー系、公共公益機関系、マスコミ系、といった企業のブースは学生であふれかえっています。普通に生活していて名前を目にする会社、テレビCMを出しているような会社、そういったところはやはり強いのだなと実感します。一方、さほど知名度のない通常の会社は、2~3人程度。時には全く来訪のない時間帯もあります。当社も6サイクルのうち、1回は来訪者ゼロでした。確かに、協和地建コンサルタントなど、普通に生活していて知るはずもありません。

そういう中で幅広く人財を求めようと思えば、一つ一つのご縁を大切にし、つなげていくことが重要だと感じます。今回当社ブースを訪れてくれたのは前述のとおり9名。恐らくは少ない方でしょう。しかし、これを“少ない”と捉えるのではなく、“少数精鋭”と捉えたいと考えています。ブースでの説明はわずか25分。学生も会社のことが十分理解できた訳でもないでしょうし、企業側として得られる学生の情報は限定的です。少ない人数だからこそ、今後、きめ細かく対応していける。そういう発想の転換が必要ではないかと考えています。

3.フォローアップで独自性を出す~インターンシップの重要性~

知名度が限られる中で、自社が求める人財を獲得していくためには、前述のとおり、一つ一つの出会いを大切にしながら、その後のフォローアップで独自性を出していくことが重要ではないかと考えています。これは、このガイダンスに参加した同じような規模の企業経営者の方との話の中でも共通認識を得ました。

具体的な方法はインターンシップです。ふるさと島根定住財団でもインターンシップの企画を準備されていますが、会社独自でインターンシップを企画し、こういったガイダンスでご縁のあった学生をいち早く受け入れ、仕事の内容や会社の雰囲気を知ってもらうことが必要だと考えています。そういったきめ細かいフォローアップこそ、中小企業が差別化していけるところではないでしょうか。そのほか、財団では、今後もさまざまな形の企業説明会を企画されています。当社にあったものを活用し、学生とのいい“ご縁”を増やしていきたいと考えています。

いずれにしても、実際に職場に入ってみなければ本当のことは分かりません。インターンシップとて、限られた期間の中では何から何まで分かることはありません。しかし、小さな会社だからこそ、迎える側が本気で対応できれば、その気持ちは伝わるのではないでしょうか。そのためにも社員の中で、インターンシップというものに対する認識を強く持ってもらいたいと考えています。今年度、当社では大学生、高専、高校生、と計6名のインターンシップを受け入れてきました。社内の訓練の一つだと思ってたくさん受け入れました。インターンシップを受け入れるのを当たり前とする環境づくり。これも、いい人財を迎えるための方策の一つではないかと考えています。

学生との交流企画(車座でのフリートーク)

今回のしまね企業ガイダンス(合同企業説明会)は、島根県内の中小企業を対象としたものとしては、H28年度新卒採用の就職活動解禁後、初めてのものです。この前日には、「学生の”自分”商談会~リアルアドバンス~」が開催されました。これは、学生が自分を企業に売り込む、という趣旨の企画で、41名の学生がエントリーし、26社の企業が参加されたそうです。当社も参加を希望しましたが、残念ながら定員超過で参加できませんでした。当社は、今回の新卒採用から本格的に定住財団のお世話になっていますが、島根での定住促進に向けて、地元企業の採用活動に際して様々な施策を実施されており、大変頭が下がります。情報発信力に劣る地元中小企業にとってとても力強い支援になります。これからも、財団を十二分に活用させて頂き、未来につながる採用が実現できるよう、取り組んでいきたいと考えています。

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