私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。
4か所目は、島根県松江市八雲町の「八雲温泉」です。私の地元です。訪問日は、2009年11月15日です。
この温泉は、協和地建コンサルタントが平成7年に掘削工事を担当させて頂きました。以後も、泉源のメンテナンスの仕事をさせて頂いています。
八雲温泉は、松江市八雲町の「ゆうあい熊野館」で入浴することができます。熊野館は、古くは熊野荘という名称で地元に親しまれてきましたが、平成7年に新泉源開発と現在の施設が整備され、リニューアルされました。入浴だけでなく、宿泊、会議、宴会、食事なども可能な施設で、出雲國一之宮“熊野大社”に隣接する施設です。熊野大社への参拝がてら、入浴して頂くのもおすすめです。
地元びいきではありますが、非常にお勧めの温泉だと思います。休日はかなりのにぎわいを見せています。
入浴料はいまどき大人300円です。泉質は、含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で、効能は色々ありますが、特に疲労回復に効果が高いというのが実感です。
浴槽内部は、シンプルな造りとなっています。100人は入れそうな大型の浴槽が1つとその脇に洗い場があるだけです。外に露天風呂があり、これは庭園風の造りになっており、こちらも比較的大きめです。
打たせ湯とかジェットバスとかは一切ありません。色々な種類のお風呂に入りたい方には物足りないかもしれませんが、大きな湯船は少々利用者が多くても気にせずゆっくり浸かれます。値段を考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い温泉だと思います。
洗い場は、浴槽の脇にあり、計14箇所あります。リンスインシャンプー、ボディソープ、石鹸が備えてあります。隣の洗い場との仕切りはありません。(以前はシャンプー・リンスは備え付けが無く、持参するか受付で袋に入ったやつを購入するスタイルでしたが、最近は備え付けになったようです。)
この施設の難点は、脱衣場に鍵付きのロッカーが無いことです。扉の無い棚に籠がおいてあり、そこに衣服をおいて入浴します。このため、貴重品は受付のすぐ脇にある専用ロッカーに預けることになります。近隣の住民が身近な銭湯感覚で利用する施設という位置づけであること、車で来館するので、入浴だけであれば貴重品は車中に置いておけばいいということ、などがその背景かと思いますが、頭に入れておいた方がよい点です。
また、温泉源はこの施設から1kmほど奥に入ったところにありますが、泉源の近くには温泉スタンドも設置されています。私は利用したことはないのですが、300㍑まで150円という料金設定です。もちろん水道料金よりは高いですが、お湯の単価としてはお買い得ではないでしょうか。なお、温泉スタンドを利用するためには熊野館で専用のコインを購入する必要があります。現地で直接購入することはできないので注意が必要です。
熊野館の隣接地には、同じ温泉を使用した「ほっとランドやくも」もあります。水着着用で利用する健康増進施設で、25mプールなども備わっています。私は15年ぐらい前に一度だけ利用しただけなので、機会があれば詳細をご紹介したいと思います。
私の地元、八雲温泉おすすめです。みなさんも、ぜひ一度ご利用下さい。