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協和地建コンサルタント経営指針発表会 新しいステージへのスタートライン~そして実践へ

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2012年3月17日(土)、この日は、協和地建コンサルタントにとって新しいステージへのスタートラインに立つ、節目の日となりました。島根同友会の経営指針成文化セミナーを経て、2012年新年のご挨拶にて表明した、「協和地建コンサルタント株式会社 経営指針発表会」を開催しました。当日は、当社役員、社員に加え、金融機関のみなさん、協力会社のみなさん、その他当社の発表会を聞きたいと駆けつけて頂いたみなさん等、総勢41名を前に経営指針(経営理念、経営方針、経営計画)を発表しました。発表会を開催してみての私の感想、振り返り、今後への決意などをまとめてみます。

経営指針を発表する社長

1.同じ時間を共有することの大切さ

今回の経営指針発表では、ほとんど全て社長である私が話をする形式でした。参加者の方は一方的に話を聴くスタイルとなります。このことについて、発表会前にある経営者の方に聴いてみたことがあります。聴くばかりでは窮屈ではないか、飽きてしまわないかということが気になったからです。その際の答えは「一緒に話を聴いたという事実が大切。時間を共有することが大事ですよ。」というものでした。少し気が楽になるとともに、その言葉の意味を考えながら、発表会当日を過ごしました。

実際のところ、発表会当日は、当社の役員、社員は全員参加し、さらに、4月から新卒で入社する予定の方、定常的に仕事をお願いしている協力会社のみなさんにも同席して頂き、一緒に話を聞いて頂きました。これから一緒に仕事をしていく仲間が、一緒の時間を過ごし、同じ話を聴く。これまでの当社にはその時間がありませんでした。これを実現できたことだけでも、開催したかいがあったのではないかと考えています。

そして、前述の経営者の方の言葉の意味するところについて改めて考えてみると、発表会での説明は、参加者である共に働く仲間たちの心の中にそれぞれの形で記憶されます。そして、「あの時社長がこう言っていた」「あの時こういった説明があった」、という形で、仕事の中、協議や打合せの中、雑談の中、で思い起こされ、話され、共有され、少しずつ共通認識が深まってくる、ということではないかと理解しています。そして、その現象は一緒の時間を過ごさなければ起らない。その意味でも、社員のみなさんには休日にも関わらず参加をしてもらい、また協力会社のみなさんには遠方の方も含めて無理を言って参加して頂きました。そのことに改めて感謝したいと思います。

発表会会場の様子

2.社員の想いや意見をくみ上げ、共有する機会

今回の経営指針発表会の開催にあたり、「経営指針策定にあたっての職場アンケート」という社内アンケートを実施しました。

このアンケートは、問1.何のために仕事をしているか、問2.自分の幸せとは、問3.大切にしている価値観や人生観、問4.社会に対する協和地建コンサルタントの役割・存在意義とは、問5.働きがいのある会社とは、問6.会社への期待・お願い、といった設問で実施しました。中々答えるのが難しい設問だったと思いますが、積極的に回答して頂き、結果、様々な気づきを得ることができました。

一つ紹介しますと、「問1.何のために仕事をしているか」という設問に対しては、ほとんどの社員が「生活のため」と答えました。考えさせられる回答です。誰しも給料を得て生活していくために働くことは間違いありません。しかし、それは働く目的ではなく事情です。給料のために働くと言うなら、生活に困らなくなったら働かないのか。さらに言えば、そういう気持ちで働いている社員の会社と、地域のため人々のために役立つ仕事をしたいと考えて働いている社員の会社、同じ仕事をしているとしたら、どちらが選ばれるのか。どちらが発展するのか。答えは明らかでしょう。

であれば、我々が取り組むべきは、3年後、或いは5年後に同じ質問したときに、仕事の目的を答えられる社員がたくさんいる会社です。そうしなければならないと強く感じさせてもらえる良い機会となりました。経営指針策定にあたりアドバイザーをして頂いた、明石屋株式会社の明石代表取締役の助言を受けて実施したものです。本当にいい助言を頂きました。この場を借りて、お礼申し上げます。

交流会で4月から新卒入社予定の2名を紹介

3.社員をねぎらい、感謝の気持ちを伝える

今回の発表会は、経営指針の内容を説明する発表会と、参加者による懇親の場としての交流会、の2部構成としました。その際、それぞれにおいて、社員に対して社長としての感謝の気持ちを伝える機会をつくりました。発表会においては、社員表彰の形態、交流会では、社員紹介に際してお礼を述べる、という形で設けました。

このことの前振りとして、私自身が、人に対して、あるいは世の中の様々な物事に対して“感謝の気持ちに欠ける”という人間的な未熟さを有しているということがあります。社員に対していえば、「“やってくれてありがとう”ではなく、“そのぐらいやって当たり前だろ”」的な感覚といえばいいでしょうか。このことは、自覚はしていますが、長年身に染みついた性格なのか、変えることができないでいます。しかし、詳しい紹介は省きましたが、前述のアンケートの問5、問6の回答でも、“会社が社員に対して感謝の気持ちを有していない”、という経営風土を社員が強く感じ、その是正を求める回答が多く見られました。だからこそ、実践の行動で感謝の気持ちを示すことを習慣化し、まず自分自身が変わり、それを会社の風土にまで高めていかなければならないと考えています。

社員表彰では、今期業績の柱となった温泉開発案件で長期間にわたり現場に駐在し、安全に仕事を完了まで導いて頂いた社員を慰労しました。また、我々の業界で重要な「技術士」という難易度の高い資格があるのですが、その資格を取得した社員をお祝いの意味を込めて表彰しました。そして、交流会では、会の最後に当社の役員、職員全員を会場前に招き、一人ひとりの紹介と、日頃の仕事や取組みへのお礼を述べました。普段、中々面と向かって伝えることのできない気持ちを、自分なりの言葉で伝えました。伝えきれたからどうかは分かりませんが、私自身の気持ちが変わるきっかけにはなったのではないかと感じています。

この“感謝の気持ち”は、新しい経営理念の中にも文言として盛り込んであります。私自身へ言い聞かせる意味合いも込めて、社内に根付いて行くことを願っています。

交流会後の全員集合写真

経営指針発表会、初めての開催でもあり、意を尽くせなかったところもあります。しかし、現時点で私が思っていること・考えていることは伝えることができたのではないかと思っています。後は、経営指針で示したことの実践、そして実現を目指し、邁進していくだけです。そして、今回の経営指針は、社長である私一人でつくりました。来年以降の経営指針は、少しずつでも、社員が参画しながらみんなでつくり上げていくことができるようにしていきたいと考えています。そのことをお約束し、報告を締めくくります。最後に、ご参加頂いたみなさん、そして発表会を支えて頂いた社員のみなさんに改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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