新規事業・経営改善

新規事業に向けて 「建設産業新分野進出セミナー」で何を学ぶか

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2010年1月26日(火)に出雲市建設会館で開催された、島根県主催の「建設産業新分野進出セミナー」に参加しました。

公共事業の縮小などで仕事が減少している島根県内の建設業者を対象に、新分野進出を促進するための施策の一つとして島根県主催で開催されているものです。平成16年度から毎年実施されているようですが、私は、今回初めて参加しました。

セミナーのテーマは、「マーケティング戦略」でした。

何をするのか(したいのか)が決まっている会社はいいかもしれませんが、これからどうしようかと考えている会社が“マーケティング”を聞いても...と思いながら聴講しましたが、そこは講師の方も心得てか、漠然と参加した人でも、今後、考えていく上でのヒントを得られるようになっていました。忘備録代わりに、2つほど整理してみます。

1.あるものを活かして無いものを造る

スクラップ・アンド・ビルドから転換し、地域の資源を活かして、まちづくり、地域づくりをしていく時代だという話です。前から言われている話だと思いますが、あらためて自らの会社を見つめ直し、今後を考えるキーワードだと思います。

経営者であれば社内の分析というのは色々やるのでしょうか、新規事業に関して重要なのは、やはり“何が強みか”ということではないでしょうか。その強みが、タイトルで言う“あるもの”であり、各社が活かすべき特性や資源ということです。

大事なのはそれを活かして、どのように新しい事業を興していくのかですが、その観点では、当社の強みは、やはり“温泉開発”で培った技術、ノウハウ、実績、ネットワークではないかと考えています。現在、その強みを活かした新しいサービス、商品を生み出すことに取り組みたいと考えていますが、そう考えながら今回のセミナーを聞くと、少しだけ夢の広がる、取組み意欲を湧きたてるものになりました。

積極的に外に出て、色々な話を聞くことって大事だなと改めて思います。

2.女性のパワーと老人力

新規事業のターゲットと、事業を進める人材を、女性と高齢者に求めようという趣旨の話です。女性と高齢者をターゲットにした商品・サービスを生み出し、その事業を推進するのも、女性と高齢者で進めるという話です。確かに、ニーズを分かっている人がその商品やサービスを売れば、上手くいきそうな気がします。

そして、“女性と高齢者”という観点は、会社運営にも当てはまる話ではないかと思っています。今年度は島根県内でも新卒採用がかなり厳しいそうで、実際当社でも高卒採用を一旦検討しましたが見合わせました。一方で、社内は職員の高齢化が進んでいます。若い人を入れていないのだから当然です。若返りと世代交代を進めていくことが必要なのは間違いありません。しかし、技術や経験を持った方に長く勤めて頂き、力を発揮して頂くという観点も忘れてはならないと思っていますし、実際問題、そういったやりくりが中小企業には重要だし、そうせざるを得ない状況もあります。

だだ、現実は厳しいのが実態です。この文章を職員が読めば、「社長、言ってることとやってることが違いますよ」と言われるのは必至です。でも、人材活用に関する重要な視点を再認識させられる話でした。

今回の講師の方は、岡山を中心に活動されている方のようですが、島根県内の建設業者との付き合いもあるようです。

何よりも、建設業界、建設業者の内情に詳しいようで、そういった方の助言や実例は是非聞いてみたいものです。セミナーをきっかけに、こういった方と具体的に相談しながら新しい取り組みや社内の改善を進めていければいい、という印象を持ってセミナーを終わりました。

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