今年4月から島根県技術士会に入会し、同青年部の活動に参加させて頂いています。
島根県技術士会 http://peshimane.s3.zmx.jp/
この度、島根県技術士会青年部会の主催で、平成21年11月28(土)に、平成21年度島根県技術士会青年部会企画 産学交流会「技術的発想力を発揮しよう!」が開催されました。
この企画は、平成19年年度から島根大学、松江高専との産学交流イベントとして実施されているものです。技術者を目指す学生を支援する目的で開催されているものです。
私も、初めて参加させて頂きました。
今回の参加者は、島根県技術士会のメンバーが約20名、島根大学・松江高専の学生が約20名という構成で、約40名の参加がありました。
最初に、技術士会から技術士制度についての説明を行った後、参加メンバーが、7つのグループに分かれてグループ討議などを行いました。事務局のみなさんが知恵を絞って工夫を凝らした趣向を準備して頂き、和気あいあいとしながらも真剣に意見交換する、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
今回参加して頂いたのは、島根大学総合理工学部及び松江高専専攻科の学生さんです。いわゆる“理系”の学生さんで、技術系企業へ就職し、活躍される(であろう)みなさんです。中には、我々のような土木系コンサル企業に就職される方もいるかもしれません。
実は、私も島根大学の出身ですが、私が学生の頃には、わざわざ休みの時間を使ってこのような会合に出席しようという発想は全くありませんでした。もっぱらバイトに精を出すぐらいで、先生からの案内でも理由を付けて断っていたことでしょう。そういった過去を振り返ると、このような交流会に出席してみようという、その姿勢にまず感心してしまいます。私は、一応会社の社長なので、今回のように技術系の学生さんと接すると、“この人が当社に来てくれたらどうなるだろう”という感覚で見てしまいがちですが、こういった会に出席しようとする方は、それだけで魅力的に映ります。
今になってはじまったことではありませんが、我々のような公共事業を主体とした企業の経営状態は厳しく、景気低迷も相まって明るい兆しが見えません。当然、新卒採用する余力も中々ありません。聞けば、今年の就職はかなり厳しいようで、高専の専攻科の学生さんは、ほとんどが県外へ就職するとのことです。
島根県の高専で学んで県外で就職する。昔からの構図ではありますが、その傾向はますます強まっているようです。経営者のはしくれとして、県内で就職したいと考えている学生さんに就職の場を提供できるよう、努力していくということも非常に重要なことだと考えさせられる会でした。
ちなみに、当社では中途の技術者の方を募集しています。いわゆる即戦力というやつです。今、当社ではそういう形でしか採用できません。なので、若い方、県外に出て大きく育って、また島根に帰ってきて欲しいです。その間、私も自社で新卒採用する余力がないということの“情けなさ”を肝に銘じて、頑張っていきたいと思います。