2010
04.28

協和地建コンサルタントは、2010年4月13日に、ハートフルしまね(島根県公共土木施設愛護ボランティア支援制度)の愛護団体に認定されました。

島根県では以前より、「島根県道路愛護ボランティア制度(ハートフルロードしまね)」が実施されてきましたが、平成21年度から制度が拡充されました。名称も「ハートフルしまね」に変更され、従来、道路などの一部のボランティア活動が対象であったものを、島根県が管理する道路・河川・海岸・公園・砂防施設・港湾における活動にまで対象が拡がったようです。

当社は、島根県発注の業務・工事などで生計を立てている業者の一つであり、県管理の土木構造物に管理に対して少しでも支援をしたいとの考えで参加しました。また、実利的な面でも、島根県による総合評価方式の入札においては、ボランティア活動も加点の対象になるということで、動機づけの一つとなっています。

さて、当社が担当する施設は、島根県の管理する国道432号のうち、松江市八雲町日吉の約700mの区間です。八雲町は私の出身地でもありますので、せっかく作業するならばと考え、当該区間を選定しました。

2010年4月23日(金)に、認定後第1回目の活動を実施しました。

当社の申請している活動内容は「道路美化活動」です。いわゆるごみ拾いや清掃などが主ですが、当該区間は新規に整備されたバイパスで、人の往来はそれなりにありますが、車からのポイ捨てなどはあまりしにくい区間です。歩道上のごみはあまり見当たりません。それよりも、歩道脇の縁石の隙間に根付いた雑草が大きくなっており、一部は枯れ草などとなって、道路の景観を悪くしています。そこで、これらの草取りをあわせて実施することにしました。

作業中の様子

この草取りですが、実際にやってみると結構大変でした。簡単に取れるだろうと思っていたのですが、根がアスファルトの下深く入り込んでおり、表面を切り取ることしかできませんでした。草取り鎌で作業したのですが、根を根絶するには鍬などが必要な感じです。

それでも草を除去すると歩道の景観もずいぶんすっきりとしたものになりました。こういった作業は成果が目に見えるので、作業している者もやりがいがあったようです。

作業前(歩道脇に生い茂る雑草)

また、結局のところ、草が生えている場所は、縁石の脇に砂や土などが溜まっているところで、そこに草が根付いて時間が経って大きくなってしまっているようです。このため、抜本的な改善には溜まったこの土を除去する作業も必要で、次回はその作業も取り入れてみようと考えています。

作業後の様子

今月は、対象区間のうち歩道の片側のみを実施しましたので、来月反対側を実施する予定です。

ボランティアによる地域貢献活動ですので、あまり張り切ってやりすぎても続かなくては意味がありません。作業量との兼ね合いも見ながら少しずつ作業していきたいと考えています。

2010
04.21

社長の温泉めぐり18 淀江ゆめ温泉 鳥取県米子市淀江町

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。

18箇所目は、鳥取県米子市淀江町の淀江ゆめ温泉です。訪問日は、2010年4月20日です。

淀江ゆめ温泉は、“白鳳の里”と名付けられた米子市淀江町の観光・交流施設を構成する施設の一部です。白鳳の里には、ゆめ温泉のほか、“どんぐり館”と呼ばれる物産館、“伯耆古代の丘公園”が一体的に整備されています。

淀江ゆめ温泉(施設外観)

泉質はアルカリ性単純泉で、成分的には特徴的なものはありませんが、毎分500㍑という豊富な湯量を活かし、かけ流し方式で供給されている点が特徴です。ごく近く(直線距離で800m程度)に立地するラピスパと同じタイプの温泉と考えてよいと思います。

風呂の構成はシンプルです。内湯は、大浴場があり、その一部にジェットバス、そして一角に水風呂があるのみです。なお、女湯にのみ超音波によるミクロの泡風呂が備わっているそうです。その他、室内にはサウナが備わっています。

かけ流しについては、施設内の至る所でPRされていますが、浴室内には“約1時間30分で全てのお湯が入れ替わります”との断り書きがありました。かけ流しを謳う温泉は結構ありますが、具体的にお湯が入れ替わる時間を明示しているのは珍しいと思います。

露天風呂もあります。長方形で大きめの浴槽で、両辺の部分が岩風呂風の石造、それ以外はシンプルな石張りで品の良いつくりです。パンフレットによると“森林浴”と“温泉浴”を同時に楽しめる露天風呂というコンセプトのようで、手入れの行きとどいた雑木林風の植樹が非常に心地よい雰囲気でした。

洗い場は9箇所あり、ボディソープ、リンスインシャンプー、せっけんが備わっています。洗い場に仕切りはありませんが、間隔が広く隣の人を気にしないで済みます。

洗面台は8箇所でいずれもドライヤーが備えてあります。脱衣場のロッカーは120まで番号があり、全て縦長のタイプで中にはハンガーが付いていましたが、中に小段があり、上着をかけようとすると段に引っかかって上手く収まらないのが気になりました。

この施設(建物)は、浴場だけでなく、レストラン、宴会場、休憩室、ギャラリー、土産物屋なども備わっており、多目的な利用が可能な複合施設となっています。また、ホームページによると、1階のロビーでは毎月、地元で活躍するセミプロ級アーティストのライブが開催されているそうで、地域の交流施設として活用されている様子がうかがえました。

土産物コーナーに並ぶ”どんぐり商品”

なお、淀江町は“どんぐり”を町おこしに活用しているようで、この施設の土産物コーナーにも、どんぐりを使った様々な商品が展示されていました。

また、この温泉は飲用も可能になっています。施設内のレストランで昼食を採ったのですが、温泉水が飲用水として無料で飲めるようになっていました。また、隣接するどんぐり館の前には“足湯コーナー”も設置されており、そこで温泉水が自由に汲めるようになっています。

隣接する”どんぐり館”(物産施設)

少し気になったのは料金です。お風呂の利用料金は大人700円と高めの設定です。だだし、米子市内居住者は500円で入浴できるようでした。それでも、700円は純粋に温泉入浴料のみで、他に何かサービスがある訳ではなさそうなので、島根県内の同様の公共温泉施設と比べると割高感は否めませんでした。例えば、玉造温泉のゆーゆでは、一般利用が500円、市民利用が300円ですので、200円ぐらい高いことになります。近接するラピスパの一般利用が大人1200円(会員は800円)ですので、まあまあ妥当なところかもしれません。

白鳳の里は、淀江町の観光スポットとして整備されたようですが、温泉施設はどちらかといえば地元向けの感が強い印象です。遠方からの利用者の方は、大山周辺の観光とセットで立ち寄ってみるという使い方がよいかもしれません。

2010
04.15

島根県技術士会 H22年度技術士第二次試験・受験対策講習会

2009年4月から島根県技術士会に入会し、活動に参加させて頂いています。

島根県技術士会 http://peshimane.s3.zmx.jp/

(そもそも“技術士”とは?といった説明は割愛します。詳しくは上記ホームページでご確認下さい。)

平成22年4月10(土)に、技術士第二次試験・受験対策講習会が開催されました。

この講習会は、技術士試験の受験を目指す方を対象に、試験制度の仕組みや動向の説明、さらには専門分野ごとの個別指導を行うという内容のものです。社団法人島根県測量設計業協会の主催、島根県技術士会の共催で、毎年開催されています。

この度、私も個別指導を行う講師の1人として参加させて頂きました。

技術士という資格は、科学技術に関する国家資格の最高峰ですが、一般にはあまり知られていません。しかし、建設分野、特に私たちの建設コンサルタント業では非常に重要な位置を占めます。経営的・営業的観点からみれば、その企業における資格保有者数(数だけでなく能力や実績も含めてですが)が仕事のできる領域や仕事量に関連してきますし、一技術者の観点から見れば、自分の技術力の証明する材料の一つであり、“技術”を売りに仕事をしている者としては、取得を目指すべき当然の資格とも言えます。

技術士に限りませんが、国家資格などの受験準備や情報収集については、インターネットの普及により、地方と都市との情報格差は解消されつつあります。しかし、それでも、顔を合わせて、膝を突き合わせての指導を受ける機会といった点では、やはり格差が存在します。また、建設コンサルタント業の中でも小規模な企業が多い地方部では、一つの会社の中で資格取得支援を完結させることは中々難しいのが実態です。

そこで、島根県測量設計業協会や、島根県技術士会などの団体で、その参加企業の協力を得ながら、資格取得に取り組もうしています。

私は、前の職場が中堅の建設コンサルタントでしたので、自分自身が技術士に合格した後は、社内で同僚や後輩の資格取得を支援してきました。そのように、一つの企業の中で、企業の力を高めるために支援する、という構造には違和感がありません。

しかし、今回のような支援の取組みは、前述の企業内の取組みとは異なります。

基本的に他社の受験者を支援する訳ですから、商売敵の手助けをすることに他ならず、それは自分の仕事の口を減らすことにつながる可能性があります。

私も、経営者とすれば、日頃競争して仕事を取り合っている他社を支援してどうするんだと思いますし、それが“正常な認識”というものだと考えています。そんな暇があれば自分の会社の資格者を増やすべく努力すべきでしょう。

しかし、それでも支援を手伝おうと思うのにはそれなりの理由があります。

一つは、この島根県技術士会が、個々の企業の損得という範疇を超え、島根県全体の技術力を高め、そのことで島根県の発展を支え、さらには都市部と対等に渡り合える地域力を保持していこうという大所高所に立った活動姿勢を持っているからです。

さらに、技術士はそれなりに難しい資格(技術系国家資格の最高峰ですから)で、さらに合格には良質な実務経験が必要です。受験勉強や受験テクニックもありますが、日頃からきちんと仕事をしていることが合格の前提で、上司やお客様に言われるがままに作業している人が受かる資格ではありません。このため、結局のところ、技術士受験の指導とは、“いずれ合格するであろう人を少し早く合格に導く”という程度のものでしかないと考えています。あたり前のことですが、合格は指導者の手柄ではなく、あくまでも受験者の努力の結果に他なりません。

私自身は、今回、こういった会に参加し、受験予定者の資格試験への取組み姿勢を垣間見て、かつて自分が資格取得を目指していた頃の気持ちを思い出させてもらいました。また、自分の会社の資格取得をどうしていくのか、営業的な面から、会社の技術力の維持・向上の面から、職員の自己啓発の面から、考えさせられる良いきっかけとなりました。新年度早々、いい刺激を頂くことができました。

引き続き、私にできることはお手伝いしたいと考えています。

2010
04.07

社長の温泉めぐり17 玉造温泉(ゆーゆ) 島根県松江市玉湯町

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。

17箇所目は、松江市玉湯町の玉造温泉の公衆浴場「ゆーゆ」です。訪問日は、2010年4月6日です。

“ゆーゆ”は、島根県を代表する温泉地「玉造温泉」内に立地する施設で、公衆浴場を中心にした多目的複合施設です。平成8年に完成しました。この施設は、島根県出身の建築家“高松伸”氏の設計で、出雲神話をイメージしたとされる独特の形状、コンクリート打ちっぱなしが醸し出す質感が特徴で、周辺の温泉入浴施設とは一線を画します。ちなみに、この施設は玉造温泉の温泉街内にあるのですが、旅館等の建物の並びからやや奥まった位置にあり、温泉街を貫く玉湯川沿いを進んでも中々この施設の全容が目に入ってこないのがやや残念なところです。

ゆーゆの外観(お椀型の部分に浴場がある)

協和地建コンサルタントは、旧玉湯町時代から玉造温泉の泉源開発に深く関与させて頂いています。松江市(旧玉湯町)が開発した1号泉源(平成3年)、温泉水の安定供給を目指して開発された2号泉源(平成16年)、それぞれの調査・掘削を担わせて頂きました。現在も、泉源メンテナンスなどを担当させて頂いています。この松江市所有の2つの温泉源は、ゆーゆに供給するほか、温泉街の旅館にも供給されています。

なお、玉造温泉は奈良時代が開湯ともいわれる歴史ある温泉地で、泉源はこれだけではなく、古くから独自に泉源を持たれている旅館もあります。

泉質は、ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・塩化物泉で、無色透明で入りやすい温泉です。美肌効果も非常に高いとされ、最近では玉造温泉の温泉水を原料とした化粧水も商品化されています。

風呂としての構成は、比較的シンプルです。内湯は、“まがたまの湯”(男湯)と名づけられ、まがたま(勾玉)の型をイメージさせる、コの字形に湾曲した形状となっています。曲線で構成された浴槽は柔らかな印象で、弱アルカリ性の泉質と相まってゆったりとした入浴感を楽しめます。

露天風呂もあり、打たせ湯があります。サウナは内と外の2箇所に設置されています。また、この露天風呂は湾曲した高い壁に覆われており、少し変わった印象を受けます。これは、外観の特徴でもある“お椀型”の形状をしている部分が浴場となっているためです。

洗い場は18箇所あり、ボディソープ、リンスインシャンプーが備わっています。洗い場に仕切りはありません。

洗面台は5箇所でいずれもドライヤーが備えてあります。ロッカーは100個以上が備えており、いずれも上着等をかけることができる縦長のタイプでした。

エントランスの様子(ロビーの土産物屋)

この施設は、大浴場だけでなく、レストラン、コンベンションホール・会議室、土産物屋なども備わっており、多目的な利用が可能な複合施設となっています。特にコンベンションホールは300名収容可能な大規模なもので、安来節・どじょうすくいショーが毎日上演されているようです。

お風呂の利用料金は大人600円と少し高めの設定です。しかし、松江市内居住者は300円で入浴できます。このため、私は市内居住者料金で利用しましたが、松江市内の居住者かどうかの確認はありませんでした。

玉造温泉街(この時期は桜も見もの)

玉造温泉街を改め歩いてみたのは久しぶりでした。

現在、温泉街には足湯が3箇所整備されています。河川敷に設置されているものが2箇所、さらに、温泉街の一角にある“姫神広場”にも1箇所あります。この日は、市内の福祉施設から団体で足湯を楽しみに来られている一団を見かけました。

河川敷内の足湯

これらをはじめ、温泉街を流れる玉湯川の整備と相まって温泉街をそぞろ歩き、ゆっくりしながら楽しめる仕掛けが整っています。今回訪れたのは平日の午後でしたが、春休み中ということもあってか、多くのお客さんを目にしました。

島根県、そして山陰を代表する温泉地である玉造温泉。益々の発展を期待しています。