2010
11.26

協和地建コンサルタントは、2010年4月13日に、ハートフルしまね(島根県公共土木施設愛護ボランティア支援制度)の愛護団体に認定されました。当社が担当する施設は、島根県の管理する国道432号のうち、松江市八雲町日吉の約700mの区間です。

これまで、2010年4月23日(金)5月28日(金)10月29日(金)に活動を行い、今回、第4回目の活動を行いました。これまでこの区間でも活動は、歩道に生えている草取りを中心に作業してきました。第3回目の活動においてもそうでしたが、今回の活動は既に11月末ということもあり、草の勢いもかなり弱まってきています。

この時期は、天気も不安定ですが、今回は雨の中での作業、しかも、本降りのさなかでの作業となりました。中止も考えましたが、冬場に枯れた草が歩道脇から生えているというのは、非常に殺伐とした、寂れた感じがしてマイナスイメージ大です。先送りしてもますます寒くなる一方なので、作業してしまいました。いずれにしても、このタイミングで草取りをしておけば、冬の間は草も生えないでしょうから、歩道の景観も比較的良好に保たれるのではないかと思います。しかし、雨の中やるものではないですね。役職員のみなさん、雨の中ありがとうございました。お疲れさまでした。

合羽着用で雨の中作業

さて、今回で今年度予定していた4回の作業を終了しました。

年間4回ですから、わずかな作業量ではありますが、単なるごみ拾いだけでなく、歩道脇の草を丁寧に取っていく作業は予想以上に時間もかかりました。また、刈り取った草がまた生えてくるという“いたちごっこ”の様相を呈し、どうも効率的な作業になっていないというのが反省点です。今年度の経験を踏まえ、来年度の活動に向けた計画・実施上の留意点を次のように考えています。

1.生育の最盛期を避ける

夏場など、草が最も勢いよく茂っている時期は、草の茎も根も成長して丈夫です。このタイミングで草を取ろうとすると、非常に労力がかかり、また、刈り取った草も大量になって処理が大変になってしまいます。このため、草が伸びはじめたタイミングと、勢いが弱まったタイミングが、草取りの適期ということになります。その時期に作業を行えば、結果的に効率よく草を除去することにつながります。考えてみれば当たり前のことですが、やってみて分かることもあるものです。

2.根から根絶する

現在、対象としている歩道に生えている草は、主に縁石と歩道の間の隙間から根を張り、アスファルトの奥深くに根が入りこんでいます。このため、小さなものであれば根を引っ張り出すことが出来ますが、大きくなってしまったものは、表面に出ている草を除去するだけで根が残り、結局そこから新しい草が生えてしまいます。かといって、アスファルトを掘り返して根を抜くわけにはいきません。このため、やはり除草剤などで根を枯らさないと根本的な解決になりません。今年は1回使っただけで使用を中止しましたが、来年度、再検討してみたいと考えています。

3.砂だまりを除去する

前述のとおり、草は縁石とアスファルトの間に生えていますが、よく見ると、縁石脇に砂が溜まったところが多くなっています。これは、周辺から風で流されてきた砂が縁石の陰に蓄積し、水を含んだ砂だまりとなり、そこで種が付いて草が育つということだと考えられます。だとすれば、縁石回りに溜まってしまう砂・土を除去することで、草が生えるのを抑制することができる可能性があります。ちょっとしたことですが、そういった草の繁殖場所を元から断つという作業も、来年度取り入れてみたいと考えています。

今回の除草成果

以上、たかが草取りですが、実際にやってみると色々と分かることがありました。せっかく担当していく区間ですので、出来るだけきれいに、できるだけ効率的に作業ができるよう、さらに工夫した取り組みを行いたいと考えています。

2010
11.18

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

27箇所目は、島根県安来市広瀬町の「広瀬温泉(月山の湯)」です。訪問日は、2010年11月14日です。

広瀬温泉は、尼子経久の居城、「富田城」があった月山(がっさん)の麓に源泉があり、その名前にちなんで「月山の湯」と名づけられ、建物の名称が「憩いの家」となっているようです。源泉は、施設から約200mほどのところにあり、この施設と少し山を登った富田山荘という宿泊施設に配湯されているようです。源泉の表示を見ると平成6年に開発された泉源のようです。

月山の湯・憩いの家は、木造平屋建てのコンパクトな施設です。施設内はやや古さを感じさせる造りですが、共同浴場的な雰囲気で、なんだか懐かしい感じもします。

月山の湯・憩いの家 外観

浴室内は浴槽のみのシンプルな構成で、これもいまどきの温泉施設と比べると古さは隠せません。向かって右奥に月型の石のオブジェのようなものがあり、そこからお湯が注がれています。この温泉は源泉かけ流しのようです。注ぎ足されている量はさほどでもなさそうでしたが、成分分析表によれば、源泉温度44℃、使用位置で43℃という丁度いい湯音が確保されており、バランス良くかけ流しが維持されているようです。

また、この温泉はこのあたりでは珍しい“にごり湯”です。緑黄色っぽいお湯が非常にいい色合いで、温泉の雰囲気を高めてくれています。

泉質は、弱放射能-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉です。成分濃度はさほど濃くなく、入りやすい泉質である一方、硫酸塩泉及び塩化物泉の2つの泉質の特長を併せ持つ温泉です。硫酸塩泉・塩化物泉とも、切り傷、火傷、皮膚病などが適応症であり、傷や火傷について有効性が高いと考えられます。また、塩化物泉の持つ“湯ざめしにくい温まり効果”もあります。また、成分分析表にはphの記載がありませんが、“弱アルカリ性単純泉”ですので、ph7.5以上はあると考えられ、適度な美肌効果も期待できます。

浴室の様子(誰もいなかったので撮影)

洗い場は、浴槽を中心に両壁側に配置され、3箇所ずつ計6箇所です。ボディソープとリンスインシャンプーがあります。ところで、この温泉は安来市(旧広瀬町)の施設で、現在は、(財)夢ランドしらさぎ振興事業団という団体が管理しているようです。この財団は、その名のとおり鷺の湯温泉の「夢ランドしらさぎ」や「ふれあいプラザ」などの施設を管理しているのですが、そのせいか、ボディソープの入れ物に「夢ランドしらさぎ」との記載があります。合理化の一環ということでしょうが、どうも違和感を覚えてしまいます。

脱衣場には鍵付きロッカーが18個、縦長のタイプで、ハンガーが1つほど入っており上着などをかけることもできます。洗面台は2つで、ドライヤーは1つだけでした。このあたりの設備面では古さを感じざるを得ません。

休憩室の様子

入浴料は大人300円という設定で、地元の方でしょうか、女性の受付がいらっしゃいました。しかし、入浴券は券売機で購入します。前回伺った出雲湯村温泉も同じような形式でしたが、券売機が合理的ではあると思いますが、こういった素朴感あふれる施設だけに、なんか風情が無いという気がします。一方、休憩場所は和室が2部屋のみで、そこにテレビが1台、真ん中にテーブル、座布団は脇に積んであるものを自分で出して使うというスタイルです。ここで、コーヒー牛乳やアイスを食べるという感じ。今風の新しい施設ばかり見ていると、これはこれで風情があります。

基本的に地元の公衆浴場的な施設で、訪れた時間帯が丁度昼時だったのであまりひと気がありませんでしたが、夕方など午後以降は結構にぎわうそうです。施設の古さはありますが、素朴で、かつ泉質のいい隠れた良泉ではないかと思います。

2010
11.10

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

26箇所目は、島根県雲南市木次町の「出雲湯村温泉(元湯公衆浴場)」です。訪問日は、2010年11月6日です。

出雲湯村温泉は、奈良時代には温泉地として活用されていたという記録が残る、由緒ある温泉です。1000年以上前から、40℃以上の温泉が地上に湧出し続けているというのは大変貴重なことです。はるか昔の様子に思いをはせながら入浴できるというのは、最近開発された温泉には無い魅力です。元々、奥出雲の秘湯的な温泉のようで、現在でも公衆浴場が1軒、民間宿舎が2軒あるのみです。今回入浴したのは公衆浴場の方ですが、川沿いの細道に小さく佇む浴場は“秘湯に来た”という雰囲気を醸し出しています。

元湯公衆浴場 外観

元湯公衆浴場の中も、木材の質感を活かした懐かしい感じがする造りです。浴室内は石風呂風の浴槽のみのシンプルなつくりで、やや暗めになっていることも相まってゆっくりとくつろげる雰囲気です。後で説明しますが、大きめの木製の湯桶が特徴的です。風呂は結構深めになっていて、底にお尻を付けると大人でも顔が浸かってしまいます。窓から脇を流れる斐伊川の流れを覗き見ることが出来るようになっています。

露天風呂もありますが、川沿いに向けた板壁が視界を遮り(見えることは見えるのですが)、開放感が少なめなのが残念でした。また、温度がかなりぬるめで、冬場は少し寒いのではないかと思いました。

浴室の様子(誰もいなかったので撮影)

泉質はアルカリ性単純温泉です。やさしい泉質で入りやすい温泉と言えます。

単純温泉ではありますが、成分分析表によれば塩素イオンの濃度が一番高く出ていますので、繰り返し入浴することで、切り傷、火傷、慢性皮膚病など、塩化物泉が持つ適応症の効果を期待することもできると考えられます。また、成分分析表にはphの記載がありませんでしたが、“アルカリ性単純泉”ですので、ph8.5以上はあると考えられます。実際の入浴でも、いわゆる美肌効果を短時間で感じることが出来ました。

洗い場、脱衣場も特徴的です。

まず、洗い場にはシャワーがありません。さらに、洗い場は2箇所のみで、木製で長方形の大型の桶に源泉が注がれており、そこから洗面器でお湯を汲んで体を流します。洗い場でのシャワーに慣れた方は面食らうかもしれませんが、たまにはこういったスタイルも趣があります。ボディソープとリンスインシャンプー、せっけんが備え付けてありました。

脱衣場にはロッカーが無く、籠が20個ほど置いてあるだけです。貴重品は脱衣場前の貴重品ロッカーに入れるようになっています。さらに、1回100円でお金が返ってきません。さらにすごいのは、洗面台が無いということ。脱衣場で手を洗うことができません。鏡が1枚、そこにドライヤーが1つあるだけ。本当に必要最低限のものだけです。その他、家族風呂が別棟にあり、浴場の棟と家族風呂の間に足湯があり、だれでも利用することが出来るようになっています。足湯は、すぐ近くを流れる斐伊川を眺めながらくつろげるようになっており、良い雰囲気を出していました。

この公衆浴場は、平成13年に改築されたようです。昔の姿は知りませんが、おそらく昔ながらの湯治場の雰囲気を残すことを重視し、敢えてこのような(ある意味不便な)しつらえで改築したのだと思います。そのこだわりに感心します。

入浴料は大人320円という設定で、端数があるのは珍しいです。受付には地元の方でしょうか、番頭さんがいらっしゃいます。しかし、入浴券は券売機で購入します。色々経緯や背景があるのでしょうが、せっかく人を配置するなら券売機はやめて直接お金を支払う方がこの温泉の雰囲気には合っていると思いました。

河原にある野湯

この温泉の最大の特徴は、公衆浴場から少し離れ、河原に降りると野湯(のゆ、やとう)があることです。

河原から自噴している温泉を囲って風呂にしてあり、利用者は自由に入ることができます。島根県内では珍しく、ここぐらいではないでしょうか。着替えのための施設も目隠しもありませんので、そのつもりで利用する必要がありますが、まさに“自然の中で自然恵みを体感できる“貴重な場所となっています。訪れたのが昼間だったので私はさすがに利用しませんでしたが、聞けば昼間でも結構利用される方がいるそうです。私も、昼間から平気で利用するぐらいの温泉通めざして頑張りたいと思います。

2010
11.04

2010年10月から、島根県中小企業家同友会に入会しました。

この度、「経営新成文化セミナー・成果発表会」に参加しました。同友会では、“経営指針成文化セミナー”という取り組みに力を入れています。これは、経営理念から経営戦略、そして中期の経営計画までを2日間のセミナーで取りまとめるというものです。

私も、同友会入会早々、「これを受けなければ同友会に入った意味が無い」と言われており、来年度、受講してみる予定でいます。「これが同友会の真髄だ」とまで言う方もいるのですが、参加してみて、その意味が少し分かったような気がしています。

1.なぜ経営指針の成文化が必要なのか

当社もそうですが、中小企業には、“成文化”(文書で明らかに)された経営指針(経営理念や経営戦略)が無い場合が多くあります。しかし、社会経済情勢の変化が激しい今日において、企業の役職員が一体となって難局に当たるためには、経営者が、この会社が何のためにあるのかを明確に示し(経営理念)、その実現のために何を、どう進めていくのか(経営戦略)を会社全体で考えていくことが重要であることは間違いありません。

同友会が、会員企業に対して経営指針成文化セミナーへの参加を勧めるのは、中小企業が我が国経済、そして地域の経済、生活、雇用を支えており、その発展なくしては地域の存続も成り立たないという思想が根底にあるからです。そのためには、会員各社が目指すべき方向とその実現のための取り組みを明らかにし、この厳しい情勢においても存続・発展する企業を増やしていくことが重要になります。しかし、日々の仕事に追われる中で、すべての経営者が自分だけの力で自主的に経営指針を成文化するのは中々難しい。そこで、同友会がセミナーという形でその場を提供している訳です。

成果発表に先立ち講演する講師の奥長先生

2.協和地建コンサルタントはどうなのか

協和地建コンサルタントにも、現在のところ、明確な経営理念はありません。

いや、創業当初はあったのかもしれませんが、今では明確に文書になったものは存在しません。経営理念など無くても仕事は出来ますし、今までもそうやって仕事をしてきたので、必要だと思ったことも無かったのではないでしょうか。

一方、経営戦略らしきものはあります。私が、昨年度、当社の持つ強みや資源(人材)を活かし、どのような分野に注力していくのかという方針設定、その方針に向かっていくための人材活用方策、経営基盤としての財務体質の強化・経費管理等の改善、といったことについては方向性を定めました。また、実現のためにいくつかの仕組みを改め、今年度から運用しています。

しかし、その上位に位置する“経営理念”については、私も考えたことがありません。何のために会社を経営するのか、経営者として大事にしていることは何なのか、そういったことについては、ほぼ、気にしたことがありません。考えて意味があるのかという気持ちもありますし、そんなお題目を考えている場合ではないという切羽詰まった状況に直面しているということもあります。

しかし、今回の成果発表を聞いて、自分なりに考えてみる価値はあるのではないかという気がしてきました。それは、自分自身の考えをまとめるということだけでなく、その理念、思想を従業員にも明確に示すことが大事なのではないかということです。私も「役職員一体となって難局を乗り切ろう」などと社内で説明するのですが、その前提として、この会社の存在意義、役割、地域に求められている仕事なのだという確信、そんなものが必要なのではないという気がしてきました。理念だけで仕事が増える訳ではありませんが、人がする仕事である以上、“心のよりどころ”というものは必要なのだろうと漠然と感じているところです。

この1年以内に、協和地建コンサルタントの経営理念を私が新たに造りたいと考えています。

3.セミナー参加者のタイプは大きく2つに分かれるが

さて、今回の成果発表会では、セミナーに参加された7社の会員企業が経営指針の取りまとめ結果を発表されました。小売業、製造業、サービス業、建設業など多様な業種の経営指針を聞くことができました。

基本的に経営者の方が受講するのですが、現職の社長の場合もあるし、近い将来後を継ぐ予定の後継者の方が受けられる場合もあります。そういった参加者の立場の違いによって、成果の内容は2つのタイプに分かれていました。

1つは、今まで考えたことが無かった、あるいは漠然と考えていた方(後継者の方など)が、自分なりの“経営指針”について考えてみた、というもの。もう1つは、日頃から様々なことを考え、実践されている方(こちらが普通の経営者)が、自分の考えや取り組みを体系的に取りまとめてみた、というもの。

どちらも意義あることですが、私(当社)の場合は、後者でなければ受ける意味が無いと感じました。さらに言えば、取りまとめた成果について、様々な業種の先輩経営者から忌憚のない意見を頂き、更なる気づきを得られた時に、初めて受講した価値が生まれるのだろうと思います。いずれにしてもセミナー受講は一つのきっかけに過ぎません。セミナーを受けるときに経営指針を考えよう、という悠長なことでは会社の先行きが不安です。これまでの経営改善に向けた取り組みをさらに進めるとともに、多様な意見をもらえるような準備をしておくことが重要なのではないかと感じます。

成果発表するモルツウェル㈱野津社長

色々な業種の話を聞くと言うのは、率直に言って面白いものです。13時スタートで、終了は19時という長丁場でしたが、退屈することなく全ての発表を興味深く聞くことができました。また、通常では聞きにくい質問も、この場では経営者同士で率直に確認し合えるというのも貴重な経験でした。

私はまだ入会したばかりですが、この会で得られる知見やネットワークが当社の役に立ちそうだという感触がありますし、そうしなければならないと考えています。地域の役に立ち、従業員とともに発展、成長できる企業を目指して、引き続き勉強させてもらいたいと考えています。