2012
05.31

社長の温泉めぐり47 むいかいち温泉(ゆ・ら・ら) 島根県吉賀町

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

今回47箇所目は、島根県吉賀町の「むいかいち温泉 ゆ・ら・ら」です。訪問日は、2012年3月27日です。むいかいち温泉 ゆ・ら・らは、道の駅に併設されて整備された温泉施設で、入浴施設だけでなく、屋内温泉プール、屋外温泉プール(夏期のみ営業)、宿泊施設、レストラン、宴会場、特産品コーナー、などが備わる複合施設です。施設外観は、近代的な意匠が特徴的で内部も斬新な造り、なおかつプールを備えることもあり、かなり大きめの施設となっています。

むいかいち温泉ゆ・ら・ら 外観(エントランス付近)

泉質は、「単純弱放射能泉」です。源泉温度は37.0℃、加温されていますが、加水はされていません。弱放射能泉ですので、成分分析表には、痛風、動脈硬化、高血圧症、など、放射能泉独自の適応症の記載がありますが、循環式が採用されていることもあり、放射能泉としての適応症は残念ながら大きくは期待できないと考えられます。これは津和野温泉(なごみの里)と同様です。一方、単純泉ではありますが、実際の成分としては塩素イオンや、炭酸水素イオンの含有が比較的高く、塩素イオンによる温まりの効果、炭酸水素イオンによる美肌効果も期待できると考えられます。また、ホームページによると湧出量は1000㍑/分の自噴泉となっており、この豊富な湧出量を生かし、屋内プールや屋外プールなどが整備されたのでしょう。

浴室内は、黒基調の石張りに細めの木板を組み合わせた楕円形の天井というコントラストが効いた空間が目を引きます。天井高もあり、広々とした印象を与えます。風呂は長方形で大型の浴槽が窓際に位置し、その一角にジェットバスが備わっています。奥には薬湯もありました。目を引くのは、浴室内中央部に位置する、白っぽいタイル張りのドーム状の構造物。実はミストサウナで、黒基調の屋内に独立した状態で、まるでかまくらのように据え付けてあります。初めての方はちょっとした違和感を覚えるぐらいのインパクトです。また、泉質的に床が滑りやすくなるようで、浴室内外に注意書きがたくさんありました。実際に滑りやすく、注意が必要です。

露天風呂は、近代的な内湯のイメージとは異なり、岩風呂風のつくり、和風庭園の趣をもった空間に仕上がっています。風呂の大きさもかなり大きめで卵型(だ円形)の形状は意外に珍しく、また、かなり深めの風呂になっています。大型の風呂である一方、屋根は一切かかっておらず、ゆとりある敷地と相まって開放感あふれる露天風呂です。

洗い場は10箇所ありましたが、いずれも仕切りが無いタイプ。間隔は比較的広めにとってあります。シャンプー、リンスとボディソープが備えてありました。脱衣場は広々としており、ロッカーの数もかなり多めです。廊下及びロッカーの間隔はやや狭めの印象を受けますが、ロッカー数が多いことも影響しているかもしれません。洗面は4箇所、ドライヤーは6つ備わっていました。洗面の鏡が大きく、高級感があります。また洗面に備えつけられているアメニティが豊富なのことからも高級志向の温泉施設であることが伺えます。なお、施設の下駄箱は100円のリターン式で靴を預け、その下駄箱の鍵と交換でロッカーのカギを受け取る形式です。やや面倒な印象もありますが、確実な入場者管理がなされているとも言えます。

エントランス、ロビーの様子

利用料金は大人600円。これで風呂と温泉プール(水着着用)と両方使うことができるため、両方を使用する方にとってはリーズナブルな価格設定です。温泉だけでみても、全体に高級志向で、内湯・外湯の贅沢な造りなど、妥当なところではないでしょうか。また、夏期は屋外プールの営業もされるそうで、友人、家族連れで楽しめるレクリエーションスポットという位置付けも有しているようです。夏場に適温の温泉プールが楽しめるというのは、豊富な湯量を誇るからこそで、温泉の楽しみを広げる贅沢な使い方だと思います。一点気になるのは、施設入口奥に足湯の設備が備わっているのですが、設備の故障か不具合か現在は使用されていないようでした。せっかくのエントランスの雰囲気が少し寂れた印象になってしまっていたのが残念でした。

私が訪れたのは、平日の夕方だったこともあり、かなりの利用者の方がいらっしゃいました。この施設は地域の温泉施設と言う色合いを持つ一方、宿泊機能や道の駅との併設、温泉プールなど、少し広域的な集客も視野に入れた複合施設であり、その意味で多くの利用者があったのかもしれません。

道の駅の建物(奥がゆ・ら・ら)

建物は異なりますが、「道の駅むいかいち温泉」が同じ敷地内に立地しています。名称からして“むいかいち温泉”となっていますので、位置づけとしては一体的なものとして扱われているのでしょう。道の駅の建物の方には、トイレや情報コーナーに加えて、農産物等販売施設が併設されており、こちらでみやげものや特産品を購入することができます。中国縦貫自動車道の六日市インターを降りて直ぐの立地であり、島根県内だけでなく、山口、広島方面からの利用者の方も多そうです。島根県東部からは中々利用する機会がありませんが、多様な機能を備えた立派な施設ですので、機会があれば立ち寄ってみて頂きたい施設です。

2012
05.24

2012年5月22日、島根県中小企業家同友会の第11回定時総会が開催されました。今年は島根県中小企業家同友会発足10周年記念行事として、「第40回青年経営者全国交流会」(青全交)が島根県で開催される年でもあり、その準備に向けた決起集会としての位置付けもありました。また会員数も順調に増加し、183名(昨年度の総会時点では157名)に達しています。島根県内の中小企業経営者を惹きつける魅力がある組織として益々発展していることを裏付けていると言えるでしょう。

報告する、㈱ヒロハマ 代表取締役会長 広浜泰久氏

本総会の記念講演として、中同協(中小企業家同友会全国協議会)幹事長、株式会社ヒロハマ 代表取締役会長 広浜泰久氏のお話を聞く機会がありました。講演テーマは、「地域で果たす中小企業の役割と志~同友会理念と、その企業実践について~」でした。同友会の学び、特に経営指針に基づく経営を実践する中での課題や気づき等についてお話を頂きました。昨年度、経営指針を策定したばかりの私としては、大変興味深いテーマでの講演であり、多くの気づきを得ることが出来ました。その一部を整理しておきます。

1.社員の顔を思い浮かべながら学び、仕組みづくりで社員と向き合う

同友会が進める経営に、人を生かす経営、人間尊重の経営、という考え方があります。その考え方は「中小企業における労使関係の見解(通称『労使見解』)」と呼ばれる冊子にまとめられており、同友会の中ではバイブル的なものとして取り扱われます。短い文章ですので、私も同友会の例会などで労使見解について話題が出た時、たまに読み返しますが、今回はその読み方の重要性について話をして頂きました。

読み方と言っても難しいことではなく、「社員の顔を思い起こしながら読む」ということです。そして、短い文章だからこそ、ワンフレーズごとに“自社であればどうしているのか”が言えるか否かを考えながら読む。このブログを書くにあたって実際に読み返してみましたが、労使間の対話とコミュニケーションが疎かになっていることを感じ、私自身の姿勢を見直す必要があると、率直に感じたところです。

そして、人間尊重の経営の進め方の一つとして、「仕組みづくり」について話がありました。「仕組みづくり」とは経営者として社員とどう向き合うか、という話にもつながります。特に、過去の広浜会長自身のお話として、全部自分でやってしまおうと思って上手くいかなかった過去の失敗を紹介頂きました。何でも一人で出来る経営者が目指すべき経営者でない。なぜなら、全部自分でやってしまうと、1)社員が成長する機会を奪う、2)達成したときの喜びを奪う、3)社員のすばらしさを発揮する機会を奪う、ことになるので、結局は一人一人のレベルアップにつながらない、ということです。私自身、とかく自分でやらないと気が済まないたちで、耳が痛い話です。仕組みづくりの具体的な方策としては、人事考課と連動した職能資格制度の策定、自己申告制度の導入、社内報などでの報告などについて紹介がありました。当社でも少しずつ取組みを進めており、その具体的方策、やり方等についてはまた詳しいお話を伺う機会を持ちたいところです。

2.自主・民主・連帯の精神で日常的に働きかける

仕組みづくりに続く、もう一つのキーワードが「日常的な働きかけ」です。これには、自主・民主・連帯、の精神が大事だと言うお話でした。

個別に言えば、(1)「自主」とは、社員一人一人が技術的・精神的に自立するということ。自己卑下・他人依存(人のせい、環境のせいにする)しないこと。自分がいい仕事をするための環境は自分で作る、ということ。(2)「民主」とは、相互に尊重すること。関係する人が力を発揮できるようにすること。先ほどの仕組みづくりの話とも関連します。一つの例として、良く言われる“報・連・相”が出来ないのは、お互いを尊重していないからだとも指摘されました。(3)「連帯」とは、誰しも一人では何もできない、“周りの力を引きだす”ということ。特にクレーム対応については、「一人で対応させない」、「周りの力を引きだす」ことの重要性を話されました。それは、「クレームとは、他社と当社との人材の違い、会社全体の力量、を理解してもらうチャンス」という捉え方です。よく“クレームとはチャンスだ”と言いますが、その意味合いを分かりやすく説明されるとともに、クレームをチャンスにするためには日頃から基本的なポテンシャルを高しておかなければならないという、仕事に対する厳しさにも気づく、的確な指摘です。

実は、たまたまこの総会の直前に当社でも仕事上の不具合が発生したのですが、担当技術者、上司、同僚、営業、など社員が役割分担して協力し、素早く対応してくれました。迅速な対応に感謝しています。こういった姿がクレーム時だけでなく、日常的に様々な場面で発揮される会社、そういう姿を目指していきたいと感じていたところであり、非常に腑に落ちるものがありました。

そしてもう一つ大事な話として、自主・民主・連帯の精神で示される人間尊重の精神だけでは経営は上手く行かない、という指摘がありました。これを「道徳的な言葉でごまかすな!」と戒めるそうです。自主・民主・連帯、と言う一方で、自己資本比率はどうなのか、利益を上げれば税金を払って自己資本を厚くする。最低でも30%を目指す。人間尊重の経営は、売上や利益等の面で結果を出すことと整合しなければならない、ということでしょう。経営とはまさにバランス、そのバランスを取るための判断、決定の繰り返しなのだと改めて感じます。

3.同友会運動の果たす壮大な役割~自分の生き方を問われる運動~

東日本大震災以降、同友会の活動に対する認識が大きく変わってきているそうです。被災地の中でも、同友会の支部がある等、同友会活動が活発な地域は復興のスピードが速いという現状があるそうです。だから、同友会活動の空白地帯となくすべく、現在、全国の同友会組織の活動が進められています。島根でも県西部エリアでの活動を活発化すべく取組みを進めています。

そのような話を伺う中、私が心に残ったのは、広浜会長が、「当初同友会の活動は会社を良くするための運動と思っていがた、実は、自分の生き方を問われる運動だった。」という言葉です。経営者の発言、行動、振舞いというのは一般の方以上の周囲に与える影響が大きい。特に、自社の社員や取引先などは、経営者の判断一つで大きな影響を受け、時には彼らの人生そのものの方向を狂わすことにもなりかねません。だから経営者の生き方が問われる

経営者の生き方≒経営、それを学ぶのが同友会だと理解しています。私は、とにかく“自分の会社を良くしたい”という気持ちだけで同友会に入会し、活動しています。地域社会への貢献、といったことも良く言われますが、社業の発展、雇用の維持拡大こそが地域への貢献であり、今のところはそれ以上のことはあまり考えられません。しかし、広浜会長がおっしゃられるように、同友会活動を通じて経営者としての生き方を考え、そして地域社会で果たす役割を考える。そのような経営者を目指し、日々の実践に邁進することが必要だと感じたところです。

島根青全交に向けて懇親会での集合写真

今回、定時総会には会員120名の出席者、懇親会にも多数の参加があり、同友会活動への注目、期待の高まりを感じる機会となりました。また、平成24年10月4日(木)~5日(金)にかけて開催される、「第40回青年経営者全国交流会in島根」(通称:青全交)に向けた決起集会としても大いに盛り上がりました。私自身も青全交に向けては大きな役目を頂いており、この全国大の交流会の成功、そしてその後の島根同友会のさらなる発展を目指し、これからの半年の活動に取り組んでいきます。

2012
05.16

社長の温泉めぐり46 佐白温泉(長者の湯) 島根県奥出雲町

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

今回46箇所目は、島根県奥出雲町の「佐白温泉 長者の湯」です。訪問日は、2012年5月13日です。佐白温泉は、平成22年度に協和地建コンサルタントが温泉掘削を担当させて頂いた新しい温泉で、平成24年4月29日に施設がグランドオープンしました。現在、島根県で一番新しい温泉施設です。 建物は古民家風の和風建築で、立派な門をくぐると白砂を敷き詰めた広い中庭が大胆に配置されており、目を引くアプローチが印象的です。

佐白温泉長者の湯 施設外観

「長者の湯」のお風呂は、内湯と露天風呂というシンプルな構成です。内湯は、窓の開口が大きく、明るく広々とした造りです。天井も高く、太い梁を見せる造りが印象的です。浴槽は岩風呂風の造りで、パンフレットによると斐伊川の川石を使って造られているようです。露天風呂は、内湯とほぼ同じ大きさで、同様に岩風呂風の造り。変わっているのは、内風呂から外を見るガラスの正面に露天風呂があり、ガラスで内湯と露天風呂が仕切られているような配置になっている点です。

泉質は、アルカリ性単純温泉で、ph9.8という高い値が特徴です。源泉温度は34.0℃で、これを加温して源泉かけ流しで利用されているようです。なお、加温にあたっては、木質チップを用いたバイオマスボイラーが採用されており、“木質チップによる優しい温もり”が売り文句です。バイオマス燃料を使用することで、CO2排出量の削減にも貢献する環境にやさしい施設と言えます。ただ、このバイオマスボイラーは運転中結構大きな音がします。一つの特徴とも言えますが、聞き慣れない方は何の音かと思われるかもしれません。

長者の湯 内湯の様子(内覧会時に撮影)

ph9.8という高い値が示すとおり、入浴するとアルカリ性温泉の特性であるヌメヌメ感がすぐ感じられ、美肌の湯として高い効果が期待されます。なお、たまたまかもしれませんが、ヌメリ感は露天風呂に比べて内湯の方がより顕著に感じられました。実は、内湯はかなり熱めに温度設定されており、一方で露天風呂はぬるめ調整されていました。加温された源泉の継ぎ足し量に影響されているのかもしれません。

洗い場はL字型に配置され、6箇所ありました。仕切りは無いタイプで角になっている2箇所はやや間が狭い印象です。ボディーソープ、シャンプー、リンス、と3つのボトルが備えてあります。脱衣場のロッカーは比較的大きめのタイプで20個ありました。ロッカーの上に籠も置いてあり、貴重品を持たない地元の方等はこちらでもよさそうです。洗面は3箇所で、ドライヤーも3つ配置されていました。椅子に座ってドライヤーを使う場合、やや鏡の位置が高いように感じます。浴槽のサイズからしてもそうですが、お風呂としては、地元の方の利用を中心としてコンパクトに使う想定でつくられた施設と言えます。大規模なお風呂は亀嵩温泉を利用してもらうという役割分担の意味合いもあるのでしょう。

長者の湯 露天風呂の様子(内覧会時に撮影)

利用料金は大人300円。地域の交流施設として位置付けられていることもあり、非常にリーズナブルな値段設定です。施設の営業時間も特徴的です。施設の営業時間としては午前10時から午後9時まで。遅くまで利用可能ですが、さらに風呂は午前6時から利用可能とのこと。地域の方が、仕事前にひと風呂、という使い方もできる、ある意味贅沢な運営時間と言えます。

地域の交流拠点施設として整備されただけあり、お食事処、和室休憩室、マッサージ、特産品コーナー、交流サロン、など、宿泊機能こそありませんが、多様な機能を有しています。 私が訪れたのは、日曜日の午後でした。オープンから間もないこともあり、かなりの人出がしていました。和室の休憩コーナーではたくさんの方が体を休め、お食事処でも昼食、喫茶にと賑わっています。お食事処は奥出雲町の地元産品を使い、ふるさとの味を提供するというコンセプトで運営されており、また、広々としたテラス席、囲炉裏風のボックス席など、工夫を凝らした空間づくりがされており、食事も楽しみの一つになるのではないかという印象です。

今回、オープンして間もないタイミングでの訪問でしたので、これから運用面の細かい見直しなどがなされていくのだろうと思います。少し時間を置いて、また訪れてみたいと考えています。そして、奥出雲町内には、この度オープンした佐白温泉に加え、亀嵩温泉斐乃上温泉、という3つの温泉があります。この3つの温泉を総称し、「奥出雲美肌温泉卿」としてPRされています。いずれも協和地建コンサルタントが開発に携わった温泉であり、地域に根差し、また今まで以上に多くの方々にご利用頂き、温泉とともに奥出雲町が発展することを願っております。

2012
05.10

島根県中小企業家同友会では、2012年10月4日(木)~5(金)にかけて、第40回青年経営者全国交流会in島根(以下、「青全交」といいます。)を開催します。中小企業家同友会に所属する全国の青年経営者が数百人単位で集まり、経営に関する様々な議論を交わす学びの場です。私も、実行委員会の一翼を担わせて頂くこととなりました。開催に向けた準備が、着々と進められています。

先日も第6回目となる、実行委員会が開催されました。その中で、この数回、「なんのために青全交をするのか」というテーマで全体討論を行っています。昨年の11月にも一度同じテーマでブログを書きました。その後、開催まであと半年あまりというこの時期に至って、まだそもそも論を議論するのか、と感じられるかもしれません。しかし、ある団体の全国大会が開催されることには、受け入れる側の地域にとっては、単に人が集まった賑やかな一過性のイベントにせず、“その先どうなるのか”を見据えて取り組むことが大事だと考えています。

「ああ終わったやれやれ」という疲労感だけ残る行事なら、ほどほどにやればいい訳ですが、島根同友会としては、その先を見据え、活動しています。議論すると実に奥深いテーマで、実行委員会のメンバーそれぞれも捉え方が違います。先日も委員それぞれの想いを聴き、色々と考え、気づく機会を頂きました。

そこで今回、私自身は、「なんのために青全交をするのか」をまとめてみます。同友会の内部的な話も多く含み、説明が足りない部分もあると思いますので、ご承知おき下さい。なお、この記事は、この島根青全交を盛り上げるために実行委員が交代で書いているブログ「第40回青年経営者全国交流会inしまね」に私が投稿した記事を一部修正したものです。

1.何のために同友会に入っているのか?

まず、青全交は同友会活動の一環であり、同友会に入っているからこそ、青全交にも関わることができます。だから、なぜ同友会に入っているのか、を再確認しなければなりません。ただ、これは簡単です。私にとっての入会理由は、「自分の会社をよくするため」です。“よくする”と言うのは、売上・利益等の業績面もですし、社員がいきいきと満足して働ける職場にする、といったこともそうですし、自分自身が経営者としての高みに近づく、ということもあります。他にも色々あるでしょう。

ですので、私は(他の人も大方そうでしょうが)同友会のために同友会に入っている訳ではなく、同友会が自社よくするために役立ちそうだから入っています。だからもっといい会があればそちらに行くかもしれませんし、自社をよくするために役立たなくなれば退会します。幸い、現在は例会でたくさんの気づきを得て実践につながったり、経営指針策定でお世話になったり、他県の活動を垣間見て大いに刺激を受けたり、役に立つことばかりなので同友会には本当に感謝しています。しかし、基本的なスタンスは前述のとおりで変わりはありません。

2.何のために青全交(青年経営者全国交流会)をするのか?

前項のとおり、私は自社をよくするために同友会活動をしていますので、青全交も「これをやることで自社がよくなることにつながりそうだ」と考えているから、実行委員を引き受けています。なぜ、自社がよくなることにつながりそうだと考えるかと言えば、少々説明が長くなります。それには、短期的なことと中長期的なことがあります。

短期的なことは、自分自身の学びと実践に関わることです。端的に言えば、”交流の拡大による学びの深まり”と言えるでしょう。全国の優れた経営者のみなさんと交流し、学びを得てそれを実践する。そのことで、自社をよくすることにつながるだろう、いや事実つながっています。

ですが、これは「島根でやる意味」にはつながりません。なぜなら、全国の優れた経営者から学びたいのであれば県外で開催される全国大の会合に行ってそこで学べばいいことです。島根で開催されれば、その時、島根に優れた経営者がたくさん来られるというメリットはあっても、それは我々の旅費と時間が多少少なくて済むという程度のもので、本当に必要があれば県外に出向いて行けばいいことです。なので、島根で青全交をやる意味には、中長期的な観点、その後どうなるのか?という観点が大事だし、そこに本質的なやる意味があると考えています。

3.青全交後、突き抜けてスゴイ青年経営者が島根に現れる

島根で青全交をやる中長期的な意味、言いかえれば青全交後に何を残すか?、とも言えましょう。私の理解としては「突き抜けてスゴイ青年経営者を輩出する環境づくり」だと考えています。普通に言えば、島根同友会青年部の活性化、飛躍、革新、といった表現になるかもしれませんが、青全交後、同友会青年部が活性化した結果としてどうなって欲しいのか?、までイメージしたいと考えています。私は、青全交が「島根の地に、突き抜けてスゴイ青年経営者が、次々と現れるような場、グループ、環境、を造るきっかけになる」と、期待しています。

「突き抜けてスゴイ」というのは特に定義がある訳ではありませんが、業績面、運営面、人格面、など他の追随を許さない自他共に認める存在、尊敬できるみんなの目標、そんな経営者。しかも、”若くして”そんな高みに達している経営者が出てきてほしい。少々スゴイのではなくて、別格にスゴイ。そういう人が必要です。それを生み出すために、全国の優れた経営者の方々との交流、そこから得られる継続的な学びが必要で、青全交はそのきっかけになりうる。自分がそうなれれば一番いいですが、仮にそうなっても一人では足りない。複数で影響力しあうパワーが島根には必要だと考えています。

突き抜けてスゴイ経営者が複数いて、お互いにライバルとして切磋琢磨する。彼らはさらに若い経営者を目標となり指導者となり全体がレベルアップし続けている、その中からまた次世代のトップ若手経営者が現れる、そして当然地域の経済を引っ張っている。そんな姿ができれば、当然私自身もそこから痺れるような刺激を受け、学びを得て、競って実践し、自社の事業を発展させている。そんな壮大な未来を、敢えて期待したいと考えています。

そんな未来が来ると信じれば、青全交の準備に時間をかけることなど大した手間ではありません。私自身は、そう信じて、今後とも青全交開催に向けて取り組んでいきたいと考えています。準備を尽くし、10月4日、5日の青全交を楽しみに迎えたいと思います。

2012
05.02

社長の温泉めぐり45 津和野温泉(なごみの里) 島根県津和野町

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

今回45箇所目は、島根県津和野町の「津和野温泉 なごみの里」です。訪問日は、2012年3月27日です。津和野温泉なごみの里は、道の駅と一体的に整備された温泉施設で、温泉だけでなく、レストラン、お食事処、休憩室、体験工房、特産品コーナー、そして屋街にはバーベキューガーデンなども備わる、複合施設です。温泉は「あさぎりの湯」と名付けられています。施設外観は、建築的な意匠にもこだわった近代的な造りで、明るく開放的なエントランスから、温泉の受付までのアプローチもデザイン性にすぐれ、入浴への期待感を高めてくれます。

津和野温泉なごみの里 施設外観

泉質は、「単純弱放射能冷鉱泉」となっています。源泉温度は16.3℃、加温・加水がされています。弱放射能泉ですので、成分分析表には、痛風、動脈硬化、高血圧症、など、放射能泉としての適応症への効果が期待されます。しかし、放射能泉の成分は消失しやすいので、この施設が循環式を採用していることを考慮すると、放射能泉としての適応症はやや差し引いて評価する方がよいかもしれません。一方、単純泉ではありますが、実際の成分としては炭酸水素イオンの遊離二酸化炭素の含有が比較的高くなっており、炭酸水素イオンの効果で皮膚の表面を軟化させ、石鹸のように洗浄する美肌効果も有していると考えられます。また、山陰地域では数が少ない弱酸性(ph3~6未満)の温泉であり、殺菌効果による皮膚病等に対する効果も期待されます。

浴室内は、木材で組まれた特徴的な梁と大型のガラスの組みあわせが特徴的で、とても広々とした立派な造りとなっています。洋風と和風の趣の異なる2つのタイプの浴室を週替わりで男湯・女湯と入れ替えて使われているようです。私が訪れた際は、男湯が和風のスタイルでした。風呂は、大型の内湯があり、一部がジェットバス、ジャグジーが備わっています。前面の大型のガラス越しに手入れの行き届いた広々とした庭園が広がり、ぜいたく感があります。また、一角にある酒樽風の浴槽が目を引きますが、床面がタイル張りのせいか、少し浮いた感じがするのが気になりました。その他、浴室内にはかけ湯、水風呂、遠赤外線サウナが備わっています。露天風呂は、広々とした庭の一角に岩風呂風のしつらえで配置されており、やや小さめの印象でしたが、屋根付きで天候を気にせずゆっくり浸かることができます。

内湯の様子(誰も居なかったので撮影)

洗い場は16箇所ありましたが、うち仕切り無しが5箇所。仕切りはありませんが、間は比較的広めにとってあります。リンスインシャンプーとボディソープが備えてありました。脱衣場は広々として清潔感があります。この施設のロッカーは、受付で「ロッカー共通利用券」というカードタイプのキーを受け取り、それを自分の好きなロッカーに差し込み、鍵を抜いてロックするという仕組みです。入浴人数の管理をしながら、利用者は自分の好きなタイプのロッカーを使うことができる、という利便性を確保する仕組みですが、慣れない人にとっては戸惑いもありそうです。このシステムは、美都温泉 湯元館でも採用されていました。洗面は7箇所で、ドライヤーは4箇所設置されていました。洗面台の前は大型の一枚鏡で覆われており、高級感あるしつらえとなっています。

利用料金は大人600円。施設全体の高級感あるつくりからすれば、妥当なところでしょう。また、家族風呂もあり、入浴料+1,000円で1時間利用できます。これは主に体に不自由な方をターゲットにしているようです。

私が訪れたのは、平日の夕方で、時間帯的にちょうど人の少ない時間帯だったかもしれません。道の駅自体はある程度利用者の方がいらっしゃいましたが、風呂を利用している方はあまり居ませんでした。もう少し遅い時間から利用が増えるのかもしれません。いずれにしても、施設全体として、とてもゆったりとした余裕ある空間づくりがなされており、無料休憩室リラックスコーナー等、他の利用者を気にせずゆっくりできそうです。

広々としたリラックスコーナー(あさぎりの湯 内)

みやげ物コーナーも道の駅としては大型のスペースが確保されており、体験コーナーではパソコンの実習の催しが開催されていました。レストランも21時まで営業するなど、道の駅として、また地域の拠点施設として、多様に活用されている様子が伺えました。 島根県内でも最も西に位置する道の駅であり、温泉施設です。山口県との県境までわずかのところに位置する道の駅です。県外へのドライブの途中に、また津和野での観光帰りに一休みがてら立ち寄るのもいいかもしれません。