温泉めぐり

社長の温泉めぐり30 岸本温泉(ゆうあいパル) 鳥取県伯耆町

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私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

30箇所目は、鳥取県西伯郡伯耆町の「岸本温泉ゆうあいパル」です。訪問日は、2011年2月6日です。

岸本温泉ゆうあいパル 外観

岸本温泉の泉質は、アルカリ性単純泉です。単純泉の中でも成分量は少なめながら、phが9.2とアルカリ度が高いなのが特徴です。成分が少ない分“入りやすい温泉”であり、長湯をしても湯あたり等の心配は少なく、ph高めの美肌の湯として、適度なヌメリ感を感じることができます。

浴室内は天井がかなり高く、高い位置にある天窓から取り入れられた光が浴室内を照らしています。床や外壁は石張りのパネルとする一方で天井のみ木材が使われており、高級感もありながら落ち着いた雰囲気を出しています。

風呂(内湯)は大浴槽のみとなっていますが、その一部がジェットバスや気泡バスなどになっています。また、外には内湯とほぼ同じぐらいのサイズの露天風呂があり、一角に打たせ湯がありました。広めの露天風呂は中々開放感があります。ただ、この露天風呂はかなり温度がぬるめの設定で、冬場はちょっと寒い感じがします。その他、広めの遠赤外線サウナが備わっています。

浴室の様子

珍しいものとしては、「雪肌サウナ」という設備。ネーミングがいいです。もちろん雪が降る訳ではなく、冷たいサウナということ。要するに冷凍庫の中のような状態(温度は0℃とのこと)をつくり、熱いサウナの後に入る(それを繰り返す)ことで、肌の引き締めに有効で、美肌効果が高いそうです。実際入ってみると、確かに冷気が満ちているので寒いのですが、水風呂に比べれば随分と入りやすく、出た後もさっぱりします。夏場の湯あがり前に使うとかなり爽快ではないかという印象です。山陰地域“初”というふれこみですが、確かに他の施設では見かけません。特に女性に人気のようです。

洗い場は10箇所、仕切りの無いタイプで、ボディシャンプーとリンスインシャンプーが備えてあります。脱衣場は2箇所に分かれていて(部屋の形状がややいびつなので、後で増やしたのかもしれません)、トータルで50以上あります。縦長の鍵付きで、上着などが掛けられるようになっています。なお、受付で下駄箱の鍵と交換にロッカーキーを受け取り、使用するタイプです。洗面台は3箇所、いずれもドライヤーが備え付けてありした。

また、この施設は温泉プールを併設しています。プールは長円形で直線コースはありません。泳ぐことよりも歩行浴などで活用するタイプのようです。脱衣場から風呂とプールそれぞれに行ける造りとなっています。また、プール用の見学スペースが設置されており、プールに入らなくても外から中の様子を見ることができるようになっています。

その他、中庭の一角に足湯があり、無料で使用することができます。ただ、源泉を加温せずにそのまま使用しているということで、少しぬるめになっています。

中庭にある足湯

入浴料は、温泉のみで400円。ここは、プールが併設されているので、入浴+プールだと500円、プールのみは300円という設定になっています。

この施設は外観も大変立派で風呂やプールだけでなく、レストランも併設されています。また、「岸本町保健福祉センター」と名前が付いており、保健・福祉行政の拠点施設としても位置付けられているようで、社会福祉協議会の事務所なども併設されていました。

訪問したのは日曜日の午後ということもありましたが、ひっきりなしにお客さんが訪れており、かなり賑わっている様子でした。松江市からはやや遠いですが、米子市内からは車で20分程度でしょうか。風呂も適度な大きさで、入りやすいアルカリ性単純泉、また雪肌サウナという珍しい設備もある、中々よい温泉施設だと思います。

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