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2014松江市環境フェスティバル~来場者の感触から「地熱・地中熱」への関心の高まりを実感~

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2014年11月15日(日)、松江市のくにびきメッセで開催された「2014松江市環境フェスティバル」に、地中熱ヒートポンプ空調システムの紹介、あわせて地熱に関する学習コーナーを出展しました。この催しは、松江市の主催により、松江市民をはじめ、環境に関心の高い事業者、NPO、行政・自治体、教育機関、報道関係者などの参加を募り、環境関連の情報発信や交流イベントなどを通じて、市民の環境意識を啓発することを目的に開催されるものです。当社は昨年初めて出展し、今年も2年連続で参加させて頂きました。こういった催しへの地道な参加が、会社、そして社員の成長につながると信じ、継続しています。今回の準備と当日の出展を通じた気づきをまとめておきます。

地熱利用学習コーナーが盛況

1.「地熱・地中熱」への反応の違いを実感する

今回の展示会を終えて一番の感想は、一般来場者の方の反応が一年前とずいぶん違うということです。当社が掲げたのは「地熱・地中熱」というキーワードですが、明らかに認識が高まっていると感じます。

例えば、一年前は「地中熱」というキーワードを知っている方はほとんどいませんでした。「へー、そんなものがあるんだ。」という反応。しかし、今回は、「あー、知ってます。これが普及するといいですよね。」という反応をして下さる方が少なからずいらっしゃいました。環境に関する展示会ですので、そういった方面に少なからず興味がある方が来場されている訳ですが、それでも反応の違いを感じられることは、継続してこうった催しに参加することの意義、そして肌感覚として理解することの大切さを感じます。

エネルギー関係の出展をされている企業の中でも、太陽光発電については複数社ありましたが、地熱・地中熱は当社のみです。まだまだマイナーなエネルギーであることは間違いありません。しかし、先般話題になった、電力会社が太陽光発電の買い取り受け入れを一時中断するという報道なども追い風となり、太陽光、風力、といった知名度の高かった再生可能エネルギー以外の選択肢について、関心が高まりつつある最中だったからかもしれません。

そう考えると、当社の出展内容は後述する手づくりパネルを除いて昨年度からあまり変化していない部分もありました。追い風が来ているかもしれない時です。手間はかかっても新しい情報、新しいメッセージを盛り込み、出展する側も常に進化していけるよう、努力していかなければならないというのが、終わってみてからの反省です。

2.地熱学習コーナーが子どもたちに好評

昨年と同様、出展企画の一環として「地熱利用学習」というコーナーを準備しました。ここでは、独立行政法人産業技術総合研究所(以下、「産総研」といいます。)が作成された地熱利用の理解促進を目的に、子どもでも楽しみながら地熱について学べる教材を利用させて頂きました。あわせて、地熱(温泉熱水)の多段階利用を表現するペーパークラフトの教材も準備されており、こちらも、昨年からイベントで利用させて頂いています。

実は、このフェスティバルの案内は市内の小中学校に配布されており、昨年も子ども連れの家族での来場が多くみられました。このため、今回は子どもへのアピールを重視し、親子で一緒に地熱の勉強をしたり、ペーパークラフト作成を楽しんだりしてもらうという視点で準備を進めました。その結果、子ども連れでの参加は昨年度以上にあり、また“地熱”というキーワードの認知度が高まって来たことも相まって、予想以上に学習コーナーに興味を持ってもらうことができました。また、そうやって人が集まっているとさらに人が寄ってくるという効果で、大いに賑わう結果となりました。その様子は、今回のフェスティバルの展示の中でも目を引いたようで、地元テレビ局のニュースでも(一瞬ですが)取り上げて頂きました。マスコミにおいても、“地熱”というキーワードが注目されていることが伺えます。

今回、このコーナーは入社二年目の社員と事務系職員の2名で担当してもらいました。昨年度同じコンビですが、今回で3回目ということもあり、説明も手慣れて来ています。参加した子ども達にも喜んでもらえたと思います。地熱・地中熱というキーワードへ関心を高めていく努力、こういった地道な努力もいずれ花開くと信じて継続していきたいと考えています。

3.新しいチャレンジを盛り込む~手づくりパネルで親近感~

今回の出展にあたり悩ましかったことがあります。これまで、地中熱のPRに際して大きな役割を果たしていた、産総研作成の「地中熱模型」が貸出不可になったことです。老朽化と度重なる輸送による破損等が原因です。非常に出来のよい模型で、昨年の展示会、今年8月の民間展示会では、集客に大きな効果を発揮しており、大変お世話になりました。貸して頂けなくなったのは致し方ありませんが、何かその代わりを準備する必要がありました。

そこで準備したのが、「手づくり地中熱パネル」です。フェスティバルの準備、段取りを担当してくれた事務系職員が作成してくれました。当社の公式ゆるキャラ“キョグちゃん”を使ったアットホームな雰囲気漂うパネルは、来場者の方のハードルを低くし、説明者としてブースに立っている我々も声をかけやすくなりました。この催しが専門家相手の展示会であればまた違ったアプローチがあるかもしれません。しかし、対象は一般市民の方々です。来場者は誰なのか、誰に何を説明したいのか、をイメージした上で説明方法を考える。企業が商品を売る上で当たり前のことが、この展示会でアピールする際にも当てはまるのだと思います。

手づくりパネルの準備は、ほとんどお任せで作業してもらいました。分からないながらも自分なりに理解し、工夫して準備してもらったことは、当社の地力の底上げにつながっていると思います。改めて協力してもらった社員に感謝したいと思います。

手づくりパネルで親近感を演出

当社の展示会出展は、昨年このフェスティバルに初めて参加した後、今年8月の民間企業主催の展示会への参加を経て、通算で3回目となりました。3回ぐらいやっていくと、さすがに準備も手なれた感があり、同じ内容であれば短時間で準備、撤収できるようになりました。また、来場されるお客さんへの応対も経験を積み、短い時間でより的確に提案するものの意図を伝えられるようになってきました。経験を積むことの重要性を改めて感じるところです。また、社内における認知度も高まり、多くの社員が家族連れで応援に来てくれました。地熱・地中熱という新分野への取り組み。継続する中で社内にも少しずつ浸透し、社員も一丸となって応援してくれるようになったことを大変うれしく感じています。今後ともしっかりとした結果を出せるよう、引き続き取り組んで行きたいと考えています。

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