温泉めぐり

社長の温泉めぐり 2013年総括 ~泉質・たたずまい・美肌…祝・美肌県V2~

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温泉めぐりのブログも、この年末で通算61箇所に達しました。

2012年末では50箇所、この1年では11箇所しか増えていません。振り返ると、2012年も年間11箇所、2011年も11箇所、なんと3年連続で一年あたり11箇所となりました。もう少し頑張って色々出かけたいですが、出来ていません。“総括”するのがはばかられる少なさですが、このところ、毎年最後のブログのネタにしていますので、今年も少ないなりにまとめてみたいと思います。例年に習い、総括はこの1年に廻った温泉の中から、「泉質」、「たたずまい」、「美肌」、の3つの観点で1つずつ選んでいます。今回、いずれも宿泊施設を選んでいますが、すべて日帰り入浴が可能です。ぜひ一度、お試し頂ければ幸いです。

1.健康食とかけ流し温泉で体の内外から温泉を極める ~鷺の湯温泉(竹葉)~

今年の“泉質”温泉として取り上げるのは、「鷺の湯温泉(竹葉)」(島根県安来市)です。

鷺の湯温泉は、開湯が戦国時代にさかのぼる歴史ある温泉です。現在は、世界一の庭園として名を馳せる「足立美術館」に隣接した温泉地としても有名になりました。泉温54.5℃、湧出量毎分600㍑という恵まれた温泉水は、現在、3軒の温泉旅館と2つの公共施設に供給されており、いずれの施設も24時間かけ流しでお湯を利用(入浴可能時間は各施設によります)されています。竹葉は、その鷺の湯温泉旅館の中の1つです。女将とご主人のご夫婦が中心に切り盛りされる、親しみあるおもてなしが魅力の宿です。

鷺の湯温泉の泉質は、含放射能‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉。成分総計は1.22g/kgと、あまり濃くない泉質なので、湯あたりもしにくく、かつ適度な成分量を有する、入りやすいバランスのとれた温泉と言えます。泉質の特徴としては、塩化物泉の持つ「温まりの湯」の効果と、硫酸塩泉の「傷の湯」の効果を合わせ持ちます。体が温まりやすく、傷の治癒にも効果が期待できます。そして、この温泉は、かけ流しで常に新鮮なお湯を利用することができるという恵まれた環境にあり、お湯の「鮮度」がすばらしい。泉質の持つ特性が最大限に享受できます。

そして、竹葉で提供される元無農薬・減農薬野菜中心の「マクロビオティックランチ」、女将自ら企画調理する季節感豊かな「薬膳料理」など、地元食材で美容と健康に配慮した食の魅力も特徴です。マクロビオティック食等の健康食と温泉との組み合わせは、体の中外から改善を図ることが期待され、健康と美容を追求する方に好適な温泉宿と言えるでしょう。どのくらい健康と美容に効果があるのか、全国に誇る島根県NO1美人女将を実際にご覧になってお確かめ下さい。

女将のブログはこちら ~神話の国☆島根県出雲路~ 温泉旅館『竹葉』女将の二の腕繁盛記 

冬景色の露天風呂は格別

2.秘境の景勝を堪能する立地としつらえが魅力~立久恵峡温泉(御所覧場)~

温泉の雰囲気・たたずまい、という観点で取り上げるのは、「立久恵峡温泉(御所覧場)」(島根県出雲市)です。

立久恵峡温泉は、出雲市を代表する景勝地である“立久恵峡”にある温泉で、渓流沿いにある2軒の旅館で入浴することができます。いずれも日帰り入浴が可能です。そのうち松江藩主 松平不味公の別荘跡地に立地するという「御所覧場」です。

この御所覧場のお風呂の特徴は、「露天風呂しかない」という点(※昨年のリニューアルでお風呂が新設されたお部屋もあるようです。)です。しかも、旅館敷地と道路を挟んだ向かい側、渓谷の川辺に面して風呂があります。渓谷脇の道路から川沿いに少し降りる形で露天風呂に向います。露天風呂の中は、岩風呂風のつくりで、露天風呂といいながらもかなりの部分が屋根で覆われています。むしろ、内湯の一部が開口しているといってもいいかもしれません。しかし、前面に広がる立久恵峡の渓谷に向った大きく開けており、山陰随一の景勝を眺めながらゆっくりと浸かれる広めの露天風呂は、非日常的な秘湯の雰囲気を十二分に堪能させてくれます。

“露天風呂のみ”というこの温泉。心を落ち着けたい時、日常の雑踏を離れたい時など、立久恵峡の四季折々の景観を楽しみにしながら訪れるのもよさそうです。なお、貸し切り露天風呂もあるようです。ホームページによると、宿泊の方は無料で利用できるようです。また、御所覧場は、昨年、宿の中をリニューアルされたようで、お部屋からの立久恵峡の景観も絶景のようです。

露天風呂から立久恵峡の絶景を堪能できる

3.山陰随一のアルカリ性単純泉が掲げる日本三大“美肌の湯”~斐乃上温泉(かたくりの里 民宿たなべ)~

今年の“美肌”温泉は、「斐乃上温泉(かたくりの里 民宿たなべ)」(島根県奥出雲町)です。

この斐乃上温泉は、「日本三大美肌の湯」の一つとして著名です。中央温泉研究所(東京)と温泉旅行認定藤田聡博士によって認定されたということですが、その“美肌効果”の源泉は、ph値9.9と山陰エリアでも随一の高いアルカリ性の泉質にあります。入浴すると、アルカリ度が高い温泉特有のぬめり感を強く感じます。古い角質層の新陳代謝が強く促進され、くすみが取れたり肌がツルツルになる効果が大いに期待できます。

斐乃上温泉の湧出量は毎分800㍑を誇り、この豊富な湯量を活かすこともあってか、シャワー・カランにも温泉水が使われています。このため、シャワーで体を洗い流す時の感触もまた特徴的なものがあります。実は、斐乃上温泉は、協和地建コンサルタントが初めて温泉開発を手掛けた案件で、現泉源は昭和62年から63年にかけて掘削されました。当社の温泉開発の歴史の発端となった記念すべき温泉と言え、ますますの活用と発展を願うところです。

さて、今年の11月、大手化粧品メーカーが全国の女性の肌を調査した「ニッポン美肌県グランプリ」で島根県が2年連続美肌日本一に輝きました。すばらしいことです。日照時間の短さや空気中の水分の多さ、喫煙率の低さ、などが要因と説明されるようですが、温泉開発に携わる者としては、県内各地に点在する“美肌温泉”も一役買っているに違いないと確信しています。美肌県V3に向け、ぜひ温泉を活用しましょう!

露天風呂で奥出雲の自然を満喫(朝なのでお湯が抜いてあります)

温泉は、その地域の地下から湧き出る貴重な資源です。地域によって多様に活用され、様々な形で地域の役に立っています。良い温泉も悪い温泉もありません。また、近年ではエネルギーの側面からも注目されています。当社も、昨年度から有福温泉のみなさんと協力し、「地熱発電」の可能性を追求し、検討を進めています。温泉開発にたずさわる者として、温泉の魅力や効果をもっと知ってもらい、様々な温泉がその特性を活かし、地域の役に立つことを願っています。

総括では、限られた温泉の中からあえて3つ選んでいます。すべて私の主観ですので、ご承知置き下さい。少しでも、ご覧頂いている方の参考になれば幸いです。来年は、もっとたくさんの温泉を巡れるよう頑張ります。これからも温泉めぐりのブログ、そして協和地建コンサルタントをよろしくお願いします。

〔2013年温泉巡り一覧〕

61 小浜温泉(春陽館) 長崎県雲仙市小浜町

60 大山火の神岳温泉(豪円湯院) 鳥取県大山町

59 玉造温泉(玉造国際ホテル) 島根県松江市玉湯町

58 有福温泉(小川屋旅館) 島根県江津市有福温泉町

57 半べえ温泉(半べえ庭園内) 広島市南区

56 立久恵峡温泉(御所覧場) 島根県出雲市

55 斐乃上温泉(かたくりの里 民宿たなべ) 島根県奥出雲町

54 たかの温泉(神之瀬の湯) 広島県庄原市高野町

53 松江しんじ湖温泉(松江ニューアーバンホテル) 島根県松江市

52 鷺の湯温泉(旅館「竹葉」) 島根県安来市

51 出雲須佐温泉(ゆかり館) 島根県出雲市佐田町

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