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松江高専夏季実習生受け入れ(その1) いまどきの技術系学生事情

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このたび、松江工業高専専門学校(松江高専)から、夏季実習生の受け入れを行いました。

期間は、2010年8月23日(火)から9月10日(金)までの14日間です。ボーリング現場の作業補助などをしてもらうことを想定しています。現場の仕事で、しかも夏場のこの暑さですので応募があるのかと思っていましたが、勇気ある(?)若者が応募してくれました。

名前は「坂根くん」といいます。現在4年生。ぜひ頑張って頂きたいです。

1.実習生受け入れの趣旨~いまどきの技術系学生からの情報収集

実習生の受け入れは、高専側からの要請があって応じたものですが、これまで当社ではあまり対応したことがありませんでした。今回、引き受けてみようと考えたのは、昨年、島根県技術士会の行事で開催された産学交流会で、松江高専や島根大学の学生と交流する機会を得たことにあります。この時、交流会に出席していた学生さんはしっかりした方ばかりで感心したところで、そういった方々と私を含めた社員が交流し、話をする機会を持つということは意味のあることではないかと考え、受け入れを決めたものです。

今回の夏季実習、単位取得に必要な日数は5日間だそうです。これに対し、当社では10日程度の期間で募集しました。5日間では仕事の内容が中々理解できないのではと思い、せっかくなら10日と設定してみました。また、現場のきつい仕事を予定していますので、単位取得の必要日数をクリアした6日以降は、日当を出す条件としました。実は、日当を出す企業はあまり無いそうで、かなり魅力的だったようです。もっとも、実習に適した仕事が無い場合は休んでもらうこともある前提でお願いしています。さすがに、手待ちの人に日当を払うほど余裕はありませんので。

今回の実習生受け入れ、限られた時間ではありますが、いまどきの技術系学生がどのような考え方を持ち、どんな意識で学生生活を送っているのか、色々聞いてみたいと考えているところです。

2.夏季実習事情いろいろ~ホームページが選定のポイント?

今回、応募してくれた坂根くんは、環境・建設工学科の学生さんです。昔でいう土木科で、建設会社やコンサルタントは現在でも就職先の主力となっているようです。最近では水処理メーカーなど、環境に力を入れる企業への就職も多いと聞きました。

この夏季実習ですが、クラス40名のうちほぼ全員が受ける予定で、50名分ぐらいの受け入れ先が確保されていたそうです。受け入れ先は地元の会社が多いそうですが、東京の一部上場企業などもあるとのこと。坂根くんの友人が参加したという、大手不動産会社などの実習の例を聞きましたが、東京の都心に建設中の数十階建のビルの建設現場の見学体験など、貴重な経験をさせてもらえたようです。全国いくつかの高専から複数人を受け入れており、最後の日には懇親会付き。往復の飛行機代と宿泊費も企業持ちで、至れり尽くせりだったとか。さすが一部上場企業は違いますが、なぜそこまでするのかという気もします。企業の広報・PRの一環という位置づけを有しているのかもしれません。

そんな中、“現場のボーリング作業助手”などという地味でキツそうな仕事を掲げている当社を選んだ理由は、「ホームページを見た印象」だったそうです。やっぱりホームページって影響力があるものだなと感じたところですが、せっかく選んでもらったので、後悔することのないよう気をつけてあげたいものです。

3.初日の実習~温泉掘削の現場見学で当社の特性を垣間見てもらう

実習初日は、職場での紹介と会社の概要説明、実習スケジュールの予定などを説明した後、現在進行中の奥出雲町の温泉掘削現場を見学してもらいました。

奥出雲町温泉掘削現場全景

温泉開発は当社の得意分野であり特長の一つです。

その中でも1000m級の大深度温泉掘削工事の現場というのは中々ありませんので、私自身の勉強も兼ねて出かけたところです。安定して掘削している状況でしたので、さほど危険なことはありませんが、細心の注意を払って現場をみてもらいました。

現場代理人の説明を聞く坂根くん(右)

トリコンビット(ボーリングマシンの先端に付いている土砂や岩盤を削りとるための器具)の現物や、山積みになったケーシング材の鋼管(掘られたままで地層が露出している坑井につける内枠)などは、そして、20m以上のやぐらと稼働している大型ボーリングマシンなどは、一般の人が見る機会は中々ありません。そういったものを、わずかな時間でも見てもらえたのは、良いタイミングだったのではないかと思います。

初日は現場見学で終了しましたが、2日目以降は、現場や内業の手伝いをしてもらう予定です。ぜひ、頑張ってもらい、良い経験をして今後の学生生活、ひいては就職に活かしてもらえればと考えています。

実習期間終了後、再度、ブログで様子を報告したいと考えています。

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