2014
08.28

社長の温泉めぐり67 新千歳空港温泉 北海道千歳市

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

67箇所目は、北海道千歳市の新千歳空港温泉です。訪問日は、2014年8月23日です。

新千歳空港温泉 入口

新千歳空港温泉は、その名のとおり北海道の玄関口、新千歳空港にある温泉です。ターミナルビルの4階に位置しています。今回、北海道への家族旅行にあたり、利用する機会がありました。中々来る機会のない場所ですので、利用してみたところです。空港施設から直結した温泉というのは中々珍しいのではないかと思い、泉源はどうなっているのかと気になっていたのですが、パンフレットによると千歳市内にある源泉から毎日お湯を運んでいるようです。加温、循環式の温泉ということになります。施設全体に和風の趣ある創りで、施設内は裸足、浴衣着などで過ごすタイプの施設です。

新千歳空港温泉の泉質は、ナトリウム-塩化物泉で、pHは8.0です。塩素イオンのほか、硫酸イオンの含有量も高く、成分総計は7.852g/kgと比較的濃い目の温泉と言えます。口に含むとやや塩気を感じます。また、お湯は濁ってはいませんが黒褐色です。お湯に色が付いていると、通常のお風呂とは異なる温泉らしい風合いが楽しめます。今回は夜の利用でしたが、昼間に入浴するとまた違った趣があるかもしれません。泉質面では、塩化物泉の特性として、塩の“パック”効果で湯ざめしにくいこと、また、phが8.0と弱アルカリ性なので、古い角質層の新陳代謝を促進するため、くすみをとったり、ツルツル肌になったりするなどの美肌効果も期待されます。なお、設定温度はややぬるめに感じました。長時間滞在し、繰り返しの入浴を前提とした施設ですので、そのような配慮があるのかもしれません。

内湯は、石張りの落ち着いた雰囲気の造りで、メインの内風呂が中央にL字型に配置され、その両脇に、ジェットバスと水風呂がありました。ジェットバスは水道水が使われていました。泉質が濃い目の温泉ではやむを得ないところでしょう。また、サウナは2種類あり通常のサウナとミストサウナがありました。内湯は天井も高めで大型のガラス張りになっており開放感がありますが、外周は柵で囲われているのは少し残念です。中々難しいのかもしれませんが、夜の空港を眺望しながら入浴する、といったことが可能であればさらに魅力が増すのではないかと思います。外には露天風呂があります。露天風呂は岩風呂風の仕上げで、内風呂よりはやや小さめですが、寝湯が併設されており、外の空気に触れながらゆっくり過ごせる配慮がなされています。

洗い場は20箇所程度。仕切り付のタイプで、シャンプー、コンディショナー、ボディソープがありました。ロッカーは、およそ100個以上あり、受付で鍵をもらうタイプですので、場所は指定されています。ロッカーは縦長で上着等も収納できるようになっています。また、受付でフェイスタオルとバスタオルのセットを借りることができますので、タオル等の持参無しで利用できます。また、脱衣場にもフェイスタオルはたくさん準備されており、滞在中の複数入浴に配慮されています。洗面台は10箇所ほどあり、アメニティ類も豊富でドライヤーも各席にセットされています。また、仕切りがついており、清潔感もありとなりを気にせず利用できるのはいいと思います。

利用料金は、大人1,500円。そこそこの金額ですが、リラックスルームをはじめ長時間滞在可能な設備が整っています。なお、午前1時を過ぎると深夜料金がさらに1500円必要となります。合計3,000円ですが、これは、ここを宿泊施設代わりに使うというニーズに対応するもののようで、遅くに千歳空港に到着する便を利用する方が利用するようです。また、5,000円から客室(宿泊室)の利用も可能で、予算と利用形態にあわせて多様な宿泊形態を選べるというのも魅力の一つのようです。

営業時間は午前10時から翌朝9時までという長丁場で、前述のとおり、宿泊施設代わりに利用する方向けの設定です。このため、前述のリラックスルームは、通常の休憩エリアと、宿泊用の安眠エリアに分かれ、また女性専用のリラックスルームもありました。そのほか、お食事処、ゲームプラザ、読書処、といったものまでありました。また、マッサージ各種、岩盤浴など、女性向けのサービスにも力が入れられています。

フロント周辺の様子

今回、新千歳空港到着が遅い時間になったため、空港内のホテルに宿泊しましたが、このホテルを利用すると、新千歳空港温泉が無料で利用できるという特典があり、大変お得感がありました。残念ながら空港ターミナルが23時で閉鎖されるため、それ以降の利用には一旦空港外に出てから利用する必要があるとのことでした。それを差し引いても、夜遅い便で新千歳空港入りし、空港で宿泊して翌朝早朝から旅行やビジネスに出かける。移動に時間をかける必要がある北海道ならではの使い方なのかもしれません。

2014
08.20

2014年8月14日(木)、松江市八雲町の夏祭り「やくもまつり おいでな祭」が開催されました。このまつりは、まつえ南商工会八雲支部の青年部メンバー(OBも含めて10数名)が中心になって、企画・立案し、毎年開催しているものです。前回のブログで今回の気づきについてまとめましたが、2週連続でやくもまつりについて書いてみたいと思います。今年で15回目になる“やくもまつり”ですが、地元団体や露天商による出店、ステージイベント、花火、の3つから構成されています。今回私は、当日分担で「ステージイベント」の担当としてステージ脇のサポートを行いました。初めて経験だったのですが、それを通じて気がついたことがいくつかありましたので、まとめています。

雨の中元気に踊る だいやぁ☆もんど の3人

1.地方で頑張り地方から全国を目指す若い力が地域を盛り上げる

今年のステージイベントには、地元(米子中心)で活動するグループ5組に参加して頂きました。藤本たから、Dr.YUBI、WHITE 4TH&Divr、だいやぁ☆もんど、カミソリクローバーZ、の5グループ。私はこういったことにほとんど関心がないので、いずれのグループも今回初めて知ったのですが、地元にも色々頑張っている若い人たちが居るものだと感心したところです。

地元を中心に地元を盛り上げたいと活動しているグループもあれば、地元からさらに大きな舞台を目指して頑張っているグループもあります。目指しているものはそれぞれでしょうが、悪天候にもかかわらず一生懸命取り組んでくれている姿を見て、ステージ脇で非常に感銘を受けました。そういった地元グループのパフォーマンスを一連で見せてもらってふと思ったのは、「なんだか中小企業に似てるな」ということです。中小企業は自らの地域を基盤にしていますが、目指す方向はそれぞれです。あくまで地域密着でいく方向もあるし、地域に根差しながら全国へ打って出るという方向もある。各社及び経営者の方針でそれはいかようにも決まります。

彼らも、自分達がどんなステージで、どんな風になっていきたいか、というイメージを持って活動されています。それは地方にいるから、まだまだメジャーな存在ではないからこそ、これからの方向を定められるのではないか、と考えています。だから、未来を夢見て必死に取り組めるし、日々楽しく活動できる。そんな風に感じました。

そう考えると、中小企業も、地方だから、マイナーだから、という発想からは抜け出さなくてはなりません。地方だからこそ色々な選択肢がある。マイナーだからこそメジャーになるという夢が描ける。飛躍した感じもしますが、今回のステージイベントを振り返ったとき、大きな力をもらったように感じます。彼らに負けぬよう、私自身も頑張っていきたいと考えています。

2.自分がそう思うから他人もそう思うとは限らない

今回のステージで感じたことの一つが「価値観は多様」ということです。当たり前のことだし、頭では分かっていることです。しかし、異なる価値観に納得する、という機会は意外に少ないように思います。

今回のやくもまつり、ステージイベントのリハーサル中、そして開始してから1時間後、かなり強めの雨に見舞われました。降雨にも関わらずステージに立って頂いたみなさんには本当に感謝しています。特に、地元系アイドルグループの「だいやぁ☆もんど」の3人が本番のステージに立つ時間は、かなりの雨になりました。雨中にも関わらず、笑顔で元気よく歌って踊ってもらいました。

ステージ係として脇にいた私は、降りてきた3人に、「せっかくなのに(雨で)悪かったね」と声をかけました。すると、「全然大丈夫です!雨の中でライブするのが夢だったんです!」との回答。社交辞令的に「大丈夫です」と言うにしても、「夢でした!」は大げさではないかと思いましたが、後でマネージャーさんに聴くと、雨の中のステージというのもライブをする人たちにとってはいいものなのだそうです。印象に残るというか、拍がつくというか。観客との一体感が出るという効果もあるそうです。なので、「夢でした!」というのも社交辞令などではなく、そういう経験をしてみたかった、という本心だったのでしょう。事実、後日記載された彼女たちのブログにもそのようなことが書いてありました。

まつりの主催者側からみると雨はいやなものです。当然、ステージで歌う人だって雨より晴れている方がいいはずだ、と思うのが普通だと思います。もちろん、毎回雨では困るでしょう。しかし、自分がそう思う(雨の中はいやだろうな)から、他人もそう思っているとは限らない。なるほどそういう価値観もあるのだ、と妙に納得できる経験でした。

3.必要とされることがあらゆることの原動力になる

今回のステージイベントに際し、いわゆる“追っかけ”のファンの方々が10人近く会場に駆けつけており、リハーサルの時間からずっと観覧されていました。“おっかけが居るんだ!”とびっくりしましたが、どうやら、だいやぁ☆もんど、藤本たから、の2組はこの辺りでは結構有名なのだそうです。

私はアイドルやバンドなどのおっかけをしたことはありませんし、そもそもライブやコンサート等にもあまり興味がありません。なので、なぜ「おっかけ」までするのか中々理解できない(というか興味がない)訳ですが、今回、ステージ脇で歌う側と聴く側(盛り上げる側)を見ていて、その理由の一つが分かったような気がしています。

要するに、追っかけの人たちがハイテンションでステージを盛り上げるからこそ、“アイドルのステージ”が成り立つ訳です。ステージの後ろから、盛り上げる人たち越しにみえる一般聴衆の方々をみてふとそのことに気が付き、妙に納得しました。ステージ上のアイドルは単に歌を歌って終わりではなく、会場に呼びかけ、リアクションを求めます。それにまた聴衆が応えることによって、盛り上がり感が作り上げられる。しかし、今回のやくもまつりのように、いわゆる営業廻りのイベントで聴衆全員がいきなり盛り上がるということはありません。むしろ、ほぼ全ての人が一歩引いた感じでステージを見ることになります。その中で、彼らのような存在が居なかったらどうなるか。全く盛り上がりに欠ける“寒い”ステージになることは間違いありません。

はたから見ると一見浮いているように見えるおっかけのみなさんのハイテンションも、実は、ステージを盛り上げ、そのイベント全体に盛り上がり感を出すために非常に重要な要素となっている訳です。そして、彼ら自身もそういう自分達の声援がアイドル達のステージにとって必要だと認識しているから、また次のステージに向けて追っかけていくのだろう、というのが私の理解です。ちなみに、当然ながら彼らは雇われでもサクラでもなく、純粋なファンのようで、イベント終了後は馴染みどおしとして色々な会話をし、写真をとり、次のイベントでの再会を約束し、帰って行かれました。我々スタッフに対しても非常に礼儀正しい、とてもいい方々でした。

「必要とされる」ということは、あらゆることの原動力になるのだな、と感じます。今回のまつりも何かの縁。参加して頂いたグループのみなさんの活躍を応援したいし、また、おっかけのみなさんの頑張りも合わせて応援したいなと感じています。

熱唱する 藤本たから さん

前回のブログでも記載しましたが、今回、私が関わって5回目にして本格的な雨模様の中の開催となりました。しかし、その結果として多くの学びや気づきがありました。中止しなくてよかったなと本当に思います。やくもまつりにお越し頂いたみなさん、携わって頂いたみなさん、ご支援頂いたみなさん、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

2014
08.15

2014年8月14日(木)、松江市八雲町の夏祭り「やくもまつり おいでな祭」が開催されました。このまつりは、まつえ南商工会八雲支部の青年部メンバー(OBも含めて10数名)が中心になって、企画・立案し、毎年開催しているものです。今年で15回目になります。運営側で参加するのは5回目となります。毎年たくさんの発見があるこの祭りの取り組みですが、今回も特徴的な出来事や新しい動きがありましたので、まとめてみます。

小雨の中のステージイベント

1.継続してきた行事だからこそ際立つ“雨天の祭り”

私はやくもまつりの運営に参加して5年目ですが、その中で今回初めて、祭り開催前そして開催中も雨に見舞われながらの開催となりました。

まつりの開催決定は、当日の正午に行うことが決まっています。そのため、当日は朝から実行委員が本部であるまつえ南商工会八雲支所に集合し、天候の行方を確認しながらその判断を行いました。最終的には、祭りの開催中の少雨は予想されたものの、ステージイベントや花火は実施可能な範囲内に収まるだろうという判断の元、開催を決定しました。

その決定の背景には、何よりも毎年まつりの開催を楽しみにして頂いている町民のみなさんがいる、ということです。そして、祭りを盛り上げようと露店の準備をして頂いている町内の支援者のみなさん、たくさんの寄付を寄せて頂いたみなさん、たくさんの関係者の方々の想いを何とか形にしたいという気持がありました。そしてもう一つ、参加者の方の安全の確保という観点。降雨が台風の接近に伴うものなどであれば難しかったと思いますが、今回は、雨は降るにしても、参加者のみなさんの安全に差し支えるほどの降雨は予想されなかったことも判断の後押しとなりました。

結果的には、最後の花火まで予定どおりの催しを開催することができました。18時開催までにはかなりの雨が落ち、一旦上がった後、19時頃に再度強い降雨がありました。しかし、花火前の20時には雨が上がり、曇り空ではありましたが、予定していた2000発の花火を打ち上げ、参加者のみなさんに楽しんで頂くことができました。

今回、祭りの開催は難しい判断でした。しかし、こういったイベント事は“開催してこそ意義がある”と改めて感じます。中止を決定してしまうのは簡単です。ですが、“お盆休みにふるさと八雲に戻った人たちが集まれる場を設ける”というコンセプトを掲げるやくもまつりは、後日開催という訳にはいきません。そして、15回の歴史があるからこそ、雨の中の祭りも思い出として後々際立ってくるのではないかと考えています。15年の中には様々な出来事があったでしょう。「あの時の雨は大変だった」等と振り返ることが出来るのも、継続の歴史があるからこそであり、それが後々のノウハウや経験につながります。今回、とても貴重な経験をさせてもらったと考えています。

2.寄付金から垣間見る景気回復の流れ?

私がやくもまつりの運営に参加してから5年になりますが、一貫して寄付金関係の担当をしてきました。その担当者として今回注目しているのは、寄付金の額が増額に転じた、ということです。

15年の歴史を持つ、やくもまつりですが、最初の頃からするとずいぶん寄付の額も減って来ているそうです。寄付をお願いする先は、大きく3つに分かれます。八雲町内の自治会、そして八雲町内に事業所を有する商工業者のみなさん(商工会会員)、そして町内の一般事業者及び個人の方々です。このまつりは、松江市八雲町のまつりです。平成の大合併前の八束郡八雲村のまつりです。さしたる産業もない小さな自治体ですので、商工業者も限られます。そういった中で寄付をお願いしていますので、もともと大きな額を集めることが難しい環境にあります。私が寄付金担当になってからは一貫して寄付金総額も減少傾向にあり、昨年度は特に少なくなりました。経済環境を中心にさまざまな事情があり、やむを得ないことです。しかし、回はそれが増額に転じました。まつりの運営側としては大変助かりますし、寄付をして頂いたみなさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

もう一つ注目すべきは、寄付金の集まるスピードも速かった、という点です。寄付金を集めるために、もちろんお願いして歩きまわる訳ですが、今年は、そういった足で稼ぐ活動の前に、かなりの寄付が集まりました。集まりの出足も良かった、ということです。その理由は何なのか。たまたまと言ってしまえばそれまでですが、やはり、一つには気分的な景気の上向き感があるのではないか、という気がしています。消費増税後の初めての寄付金集め。当初の見通しでは、昨年からさらに減少するのではないかという見方もありました。しかし、実態は違いました。景気回復の波は地方まで及んでいない、というのがマスコミ等では定説ではありますが、この春の島根県の昇給率は昨年を上回りそうだという報道もありました。少しであってもやはり給料が上がれば気分が上向くし、前向きな気持ちになります。それが全てではないことは重々承知ですが、そういった少しずつの気持ちの積み重ねが、寄付金の増加という形で表れたのではないか、そんな気がしています。

寄付が多くなれば、それだけまつりも賑やかにできます。そうなれば、それが呼び水となり、またさらにお客さんも集まってくる。そして地域の活性化につながっていく。そういったいい流れが来年以降も続いてくれることを祈りたいと思います。

3.若い力が地域を盛り上げる~八雲ゆう人会~

今回のまつりにあたり注目すべきことがあります。それは、「八雲ゆう人会」という若手のまちおこしグループのみなさんに協力をして頂いたことです。

八雲ゆう人会は、八雲中学校の卒業生を中心に、今年の4月に発足したグループで、20代の男女10数名で構成されているそうです。現在、八雲町の名物だった「意宇川のこいのぼり」を復活させようと取り組みを開始されています。意宇川のこいのぼりは、八雲町内を流れる意宇川に地元の有志が300匹近いこいのぼりを掲げる5月の風物詩でしたが、地元有志の方々の高齢化や設備の老朽化等で一昨年が最後となりました。内外から残念に思われる方が多いと聞いています。

そいうった想いを受け止め、何かしたいという気持を持って活動しようとする若者が居るということ自体、素晴らしいですし、感心するほかありません。私も、八雲町に住む者として、意宇川のこいのぼりが継続した方がいいと思います。だからと言って、「私がやります」と手を上げるだけの熱意や使命感はありません。私自身もしょせん他人事としか捉えていませんでした。そんな中、実際に行動に移す人たちが居た。それはやはり応援しなければならないと思っています。

そして一番感銘を受けるのは、単にこいのぼりを復活することが目的ではなく、「八雲のためになにかしよう」ということが根本にあるということです。だから、ゆう人会の活動はやくもまつりとは直接関係はないのですが、8月14日早朝より、やくもまつりの準備を手伝ってくれています。そしてステージイベントの途中で、こいのぼり復活に向けた力強いアピールをして頂きました。本部テントにて募金を受け付け、一日でかなりの金額が集まったようです。そして、翌日の15日の朝は、会場の清掃活動にも参加して頂き、大変助かっています。

私も地域の中では十分に若手の部類なのですが、それでも年々年を取ります。そういった時に、こういった熱意ある本当に若い人たちと一緒に過ごせること自体、元気をもらいますし、もっと頑張らねばという気持にさせてもらえます。今後とも彼らの活動を応援したいと思いますし、一緒に活動できることがあれば、ぜひ連携、協力していきたいと考えています。

八雲ゆう人会のみなさんによるPR

やくもまつり、5回目にしてさらに貴重な経験をさせてもらいました。昨年は、島根県西部の豪雨災害対応で開催当日の参加が出来なかったので、一年ぶりのまつり参加となり、大いに楽しむことができました。やはり、まつりは開催してこそ意味がある。当たり前ですが、その当たり前を感じさせてもらえました。雨の影響もあり、例年に比べると参加者数は低調だったと思います。それでも、まつりを楽しみに、たくさんの方々に来て頂きました。お越し頂いたみなさん、携わって頂いたみなさん、ご支援頂いたみなさん、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

2014
08.08

2014年8月5日(火)、島根同友会松江支部・青年部会8月合同例会にて、報告をさせて頂きました。これは、2014年9月18日(木)~19日(金)にかけて開催される、「第42回青年経営者全国交流会in奈良」で報告する前の壮行報告会として開催して頂いたものです。全国大会で報告する内容として準備したものを報告させて頂き、今回の例会でのご意見を踏まえ、最終的な報告内容として取りまとめる予定です。先日、プレ報告での気づきをブログにまとめていますが、その後の精査や意見交換を通じて、さらに気がついたことを整理しておきます。

報告直前 吉岡座長による紹介

1.「本当はどう思っているのか」を話すことこそ本当の総括ができる

今回報告、最初のプレ報告に持っていった話とはずいぶん異なったものとなりました。

同友会の学びを通じて会社がどのように変わって来たかを報告するという点では同じですが、最初の話はどちらかと言うと“美しい話”で、教科書的な面が強かったように思います。当初は、同友会の全国大会で報告するのだから、同友会らしい、いい報告をしなければならない、という気持ちがありました。しかし、島根同友会のみなさんとの議論の中で、本当はどう思っているのか、どのような気持ちで経営に取り組んできたのかをもっと率直に話すことこそが、全国大会での問題提起であり、また、そこでたくさんの議論を交わすことこそが、わざわざ参加して頂いたみなさんの為になる。そのような方針のもと、大幅に内容の練り直しを行いました。

人間誰しも、「本音と建前を使い分ける」という機会があると思います。仕事の上でも、近所づきあいでも、家庭生活でも、多かれ少なかれ、ある方が普通ではないでしょうか。経営者の場合も同様で、経営者という役割を持っているからこそ話すこと、行動することがあり、それが、その人の本来の性質であったり、主義主張であったりとは異なる場合もあると思います。だから、建前の部分を前面に出して報告しても、果たして本質的な議論になるのだろうか、参加した方の学びになるのだろうか、という疑問もあります。そのため、今回は、私自身が「本当はどう思っているのか?」ということを報告のテーマに据え、まとめてきました。

その結果、一番学べたのは、私自身でした。自分の本心に問いかけるという時間を持つこと。日頃は中々できないことです。自分の本心と、現在の会社の状況。その間にある経営の実践。それらがどうつながり、現在に至っているのか。結果には必ず原因がある。だから、いい結果を生みだす原因を作りださなければならない、と言われます。いい結果を生みだす原因を作りだせた“きっかけ”は何か、私自身の経営体験の中で、いくつかの答えを見いだせたように感じています。それを全国大会当日に参加者のみなさんに伝え、そこからどのような意見を頂けるのか、しっかりと受け止めて来たいと考えています。

2.経営指針に関する勘違いを振り返る~理念・方向性ははじめの一歩に過ぎない~

今回の報告のまとめを通じ、改めて認識した経営指針に関する私の大きな勘違いがあります。それは、「理念や将来像、方向性をしっかり示せば、給料はあまり上がらなくても社員はついてくる」というものです。なぜそう考えていたのか、理由はいくつかありますが、いずれにしても勘違いであることは間違いありませんし、それを改めて認識する機会にもなりました。

本来行わなくてはならないことは、「会社の理念や将来像をしっかりしめし、社員一人一人の将来展望も明らかにする」といったことでしょう。最初につくった当社の経営指針は、会社としての理念や将来像については一定の姿を示したものの、それが社員一人一人の将来に、また処遇の向上にどうつながるのか、までは示し切れていませんでした。社員が経営指針を自分事として捉えられるかどうか。それは単に給料や賞与だけのことではなく、社員一人一人にどんな将来展望が開けるのか。それを一人一人が想像できるのか、ということでしょう。そこが経営指針の浸透、そして実践にあたって大変重要な事なのではないかと考えています。

同じような事は、経営指針を策定する前に実施した社員へのアンケートでもありました。社員に対して、「何のために仕事をしているか?」「大事にしている価値観」などについて問いかけたのですが、「何のために仕事をしているのか?」という質問に対する回答のほとんどが、「お金のため」「生活ため」というものでした。これに対して、私は、「これではだめだ、もっと社会のため、お客様のため、といった回答が出てくるようにしなければ」、と感じていたのですが、今は、それ自体が思い上がりだったと認識しています。

「生活のため」と社員が回答しているのだから、まずは、その部分をしっかりやることが大事なのに、そこを見つめ直さず、一足飛びに理念とか方針とかを考えていました。生活を安定させ、将来が展望できるような賃金・賞与の水準を確保し、それを担保する仕組みとセットで将来像を語り、そこに向って進めるよう、働きかける。それが、経営指針の策定と実践を通じて経営者の行う仕事のベースにあることだと考えています。

3.自分自身の人生の棚卸し~振り返れば自分も変わって来ている~

今回の報告をまとめるにあたり、自分のこれまでの“人生の棚卸し”のようなことをさせてもらい、気がついたことがあります。それは、現在の自分自身の性格や人間性は、これまで生きてきた環境に大きく影響されており、また、時期と共に変化してきているということです。当たり前のことのように感じますが、常に“今”の自分と向き合う我々は、現時点の性格や人柄が、ずっと昔から続いているように思ってしまいます。しかし、振り返ってみると色々な時期があったなと思い起こされる訳です。

少なし、私自身については、生来の性質というものは変わっていないのかもしれないが、人と人との付き合いにおいて現れる対外的な自分というものは、ずいぶん変わって来ていると感じます。その背景にあるのが、「自信とよりどころ」ではないかと考えています。

小学校から中学校にかけての私は、勉強はそこそこ出来る方でそこには一定の自信がある一方、スポーツが苦手でそこは自信がありませんでした。ところが高校、大学と進むにつれて、学力レベルは相対的に低下して人並み以下に、また部活もしていなくて得意なこともなく取り柄もない、といった環境変化が訪れます。そういったこともあり、高校・大学時代の私は、多くのことに自信がなく、自分を必要以上に低く評価していたように思います。その後、就職を経てまた転機が訪れます。前の職場は私に様々なことを経験する機会を与え、成功体験を通じて自信を持たせてくれました。しかし、一方で過剰な自信は思い上がりにつながり、人を思いやる気持ちに欠ける面が強く出るようになったとも感じています。

そして、ある程度の自信を持って会社を継いだのですが、当然ながら思うように行きません。再度自信を失いかけていたところを救ってくれたのが、同友会であり、経営指針であり、それに基づく実践という訳です。そして、再度私に自信を与えてくれた源泉は、実践を通じて感じる“変化”です。変化を感じることができるから、次の実践を決断できる。その気づきに到達することが出来たことが一番の成果であり、“報告者が一番勉強になる”とは、そういうことではないかと、実感するところです。

例会の様子

今回の例会の最後に、島根同友会青年部会の企画で、例会参加者のみなさんと一緒に壮行式を開催して頂きました。奈良青全交に向けては、応援団として、また、全国の学びへの参加に向け、島根同友会から50名の参加者確保を目標に取り組みを進めて頂いています。たくさんの応援して頂いているみなさんの期待に応えられるよう、また、島根同友会を代表して報告するという意識をしっかり持ち、引き続き準備に取り組み、自分自身にとっても納得のいく報告ができるよう、頑張っていきたいと思います。引き続きのご支援をよろしくお願いします。