2015
01.27

社長の温泉めぐり71 東郷温泉(水明荘) 鳥取県湯梨浜町

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

71箇所目は、鳥取県湯梨浜町「東郷温泉(国民宿舎 水明荘)」です。訪問日は、2015年1月26日です。

水明荘 外観

東郷温泉は、鳥取県の中央部にある東郷湖の南岸に位置する温泉地で、その東郷湖の湖底より湧き出した温泉を活用している特徴的な温泉地です。北岸には“はわい温泉”があり、この近接する2つの温泉地は、湖畔の風景が優雅な雰囲気を醸し出す鳥取県を代表する温泉地となっています。東郷温泉は高温の源泉を有し、かつ、湧出量も豊富なことで知られます。水明荘は、東郷温泉街の中心に位置する施設で、東郷湖湖畔にそびえる五階建て、中華風の瓦屋根が特徴的な建物です。温泉はかけ流しで運用されているそうです。基本的には温泉宿泊施設ですが、日帰り入浴も可能であり、今回利用してみました。

東郷温泉(水明荘)の泉質は、含弱放射能-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。成分分析表によれば、元々水明荘が所有している源泉と、東郷温泉管理組合が所有している2号泉の混合泉となっています。混合後の泉温は70.5度とかなりの高温です。また、成分総計1.491g/kgで、含有量としては比較的薄めの泉質と言えます。源泉は違いますが、同じ東郷温泉の入浴施設「ゆアシス東郷龍鳳閣」もほぼ同じ性質を有しています。泉質面では、塩化物泉の特性として、塩化物イオンの“パック”効果で湯ざめしにくい温まりの湯、ナトリウム-硫酸塩泉の特性として、浴用により高血圧症、動脈硬化症などの効果が期待されます。一方、phは7.8と弱アルカリ性の泉質で、入浴した時のぬめり感はさほど感じません。さっぱりした入浴感と言えます。また、温度が高いため加水されているようですが、「季節により加水している」旨の記載があるので、今回(冬季)は、源泉そのままのかけ流しで運用されていたかもしれません。

2Fベランダからの眺望(風呂からの眺望もほぼ同じ)

水明荘の風呂は男湯、女湯、家族風呂、障がい者風用風呂、露天風呂、という構成になっています。今回は日帰り入浴だったので男湯のみを案内されましたが、宿泊の場合は、露天風呂、家族風呂なども利用可能だと思われます。また、男湯が2F、女湯が4F、露天風呂が5F、となっており、男湯と女湯の入れ替えはなさそうです。男湯はシンプルな長方形の内湯のみ。特徴的なのは、窓からの眺望です。東郷湖の湖畔のすぐ脇に建物がありますので、風呂場から眺望が絶景です。風呂に浸かりながら眺望を楽しむことができます。当日はあいにくの雨模様でしたが、春先や秋口の眺めの素晴らしさは容易に想像されます。当然ながら上の階ほど眺望がいいと思われ、常に4Fが女風呂であるため、この施設では常に女性が優遇されています。2Fを4Fも入れ替えで入れるようにすればいいのにという気もしますが、事情があるのかもしれません。いずれにしても、女性優遇は正しい選択だと思います。

洗い場は7箇所。仕切りはありません。リンスインシャンプーとボディソープが備えつけてあります。ロッカーは篭が置いてあるタイプで32箇所あります。貴重品は、別途貴重品ボックス24箇所あり、そちらに預けるようになっています。日帰り入浴の場合は少しめんどくさいですが、基本的に宿泊者の方が利用する前提なので、こういう形が妥当でしょう。貴重品は出来るだけ車に置くなどして利用するのがいいかもしれません。洗面は4箇所あり、ドライヤーは2つのみでした。

日帰り入浴の利用料金は、大人540円。70歳以上は320円となっています。入浴可能時間は、平日10:30~21:30と長く設定されており、遅くまで利用できるのも特徴と言えます。私が訪れた時間は、平日の昼時でしたが、地元の方と思わしき方が結構利用されていました。

飲泉(龍泉の湯)

また、建物の外には「龍泉の湯」と呼ばれる飲泉があります。温度は思いのほかぬるく、気軽にすくって飲むことが出来ます。ホームページによるとペットボトルに入れて持ち帰る方も多いそうです。この東郷温泉をはじめ、鳥取県内の温泉は飲泉適とされている温泉が多くあります。入浴だけでない温泉の楽しみ方として選択肢が広がり、いいことだと思います。

水明荘は、前述のとおり国民宿舎として、湯梨浜町内の主要宿泊施設の一つとなっており、リーズナブルな価格設定で地域の食材を豊富に使った料理が楽しめます。また、会議、宴会、みやげ物販売等、多様な活用がなされています。私が訪問した日も、午前中から会議利用があったようで、たくさんの利用者の方がいらっしゃいました。また、当日はあいにくの雨模様でしたが、隣接する東郷湖畔公園は水明荘の湖岸前のスペースと一体となり、湖畔の風景を楽しむオープンスペースを創りだしています。好天時には温泉入浴前後にさわやな散策を楽しむこともできます。時間がたっぷりある時に、宿泊で訪れてみたい温泉地です。

2015
01.23

2015年1月13日(火)、島根県中小企業家同友会 松江支部1月例会が開催されました。この日は、『「人を活かす経営の実践」ES(社員満足度)No.1企業からCSR経営企業へ~自主的社員が会社の未来を創造する~』と題して、アースサポート株式会社 代表取締役 尾﨑俊也さんから報告を頂きました。アースサポート㈱は、松江市を拠点に、一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬処理、総合リサイクル事業、総合ビルメンテナンス、トータルサポート業を行う会社です。尾崎社長からは時々お話を聴く機会がありますが、人口減少が続く山陰地域で業績を伸ばされている企業として、特に戦略及び営業面での取り組みの卓越性にいつも学ばせて頂いています。今回の報告でも企業経営に関する様々な示唆を頂きましたが、企業を発展させるために何が必要か、戦略、営業、成長(市場開拓)、という観点で私なりの気づきをまとめてみます。

報告するアースサポート尾﨑社長

1.戦略の失敗は戦術ではカバーできない

この数年のアースサポート㈱のテーマは、「踊り場からの脱出がテーマ~もっと成長のスピードを上げていく~」だったと話されます。「リーマンショックの際には全ての業種でゴミの排出量が減るという減少が起こった」そうです。とてもショックな出来事で、その前後には、それまで成長を続けていたアースサポートも横ばいの時期を迎え、そのステージを早く抜け出すための取り組みが課題だったと話されます。

そのために重視されているのが「戦略」です。最初に話されたのは、「戦略の失敗は戦術ではカバーできない」ということ。例えて言えば、どの山に登るのかを決めるのは経営者、どのルートから登るのかは社員と一緒に考える、ということです。すなわち、登る山を間違えてしまえば、どのルートから登るのか必死に考えても意味が無い、ということになります。それだけ、経営者が判断し、決定する戦略(方向性)は大きな意味を持ちます。

あと二つ、戦略に関する言葉を教えて頂きました。一つは「勝者は自社の他社の弱みにぶつける。敗者は自社の弱みと他社の強みにおびえる」というものです。だから、まずは自社の強みを考え、それに合ったチャレンジをする、ということ。そして、「雑魚は磯辺で遊べ」というもの。魚は小さいうちは磯辺で育つ。大きくなったが外海へ出ていく。自社の成長ステージにあわせて、どこで戦ったらいいのかをよく考える、戦いやすい場所を見つける、ということです。

この3つの言葉。自社に置き換えた時どうなのか、が一番重要です。登るべき山は間違っていないのか。自社の強みを活かしたチャレンジができているのか。自社の成長ステージにあわせた市場で戦っているのか。次年度に向けた計画策定の中で、今一度振り返り、確信を持った上で良く年度を迎えたいと思います。

2.ベタベタの営業で1件1件つぶしていく

尾﨑さんの話で私が印象に残っている言葉として、「中小企業の業績は営業力で決まる」というものです。過去にある会合で発言されていたものです。言われてみれば当たり前のように感じますが、私自身強く印象に残っています。技術、仕組み、品質等で圧倒的に差がある場合は違うかもしれませんが、そこまで大きな差が無いのが一般中小企業。そうであれば、やはり営業力が強い方が勝つ。では、営業力を強めるとはどういうことなのか。

今回の報告でも、その答えのいくつかを話して頂きましたが、基本は「ベタベタの営業で1件1件つぶしていく」ということです。画期的な秘策がある訳ではありません。仕事をもらうためにスマートなやり方などありはしない。お客さんとの接点を増やし、つかんだら離さない。営業先をリスト化して、1件1件全員でアプローチしていく。当たり前のことのようですが、自社に置き換えてみると出来ていない部分、取り組みが弱い部分であることを痛感します。

今期受注面で苦戦した当社にとって営業面をいかに見直し、伸ばしていくのかは喫緊の課題です。今までのやり方は、基本的に“待ちの姿勢”でした。公共事業の元請はもちろんですが、下請にしても、民間の仕事にしても、以前のお客さまやその紹介の方からアクセスして頂くケースがほとんどでした。それはそれでありがたいことですが、そういったお話が途切れた時に対応する術を持っていないのが当社ではないかと感じています。そう言った中で、尾﨑さんの話は耳が痛く、突き刺さります。地道な努力無くして成功なし。肝に銘じて、当社としての地道な営業のあり方を見つけ、実践に移したいと考えています。

3.チャレンジし続けることでしか成長は得られない

松江市を中心とするマーケットで圧倒的なシェアを目指すアースサポートですが、さらなるチャレンジを進められています。

その一つが東京進出です。昨年、東京都内の工場を買収され、新しい市場へ打って出られました。東京は現在インフレにあり、もうしばらくは人口が増えていく、島根からみれば海外のような市場だと話されます。事実、廃棄物処理に関しても島根の水準からみればかなり高い単価での取引が出来るそうです。東京を“海外のような市場”と視る。島根とその周辺しかみていない私にとっては新鮮な視点、考え方です。強みを活かせる分野があるのであれば、新しいエリアに進出していく。そういう戦略、決断も経営者の仕事であり、今後の当社ではどうしていくのか、考えるきっかけを頂いた気がします。

もう一つ紹介頂いたのが、「Tポイント」。代理店としてゴミ処理にTポイントを付与し、個人顧客の開拓につなげていらっしゃいます。その具体的な事例は、人口減少社会の中の新しい領域として個人向けビジネス「ごみのコンビニ片付け堂」。この不用品回収ビジネスとTポイントを組み合わせるというのが戦術であり、チャレンジ戦略と戦術の組み合せのお手本とも言える取り組みです。感心してばかりではなく、当社も同じような視点を持った取り組みができないか、次年度以降の取り組み際して考えていきたいと思います。

次々と新しいチャレンジをしていく尾﨑さんですが、その根底には「チャレンジし続けることでしか成長は得られない」という基本認識があります。私も同感です。同じことを同じようにしていて成長できる時代ではありません。しかし、重要なのはその挑戦が自社の強みを活かせるものかどうか。私自身、しっかりと考え、かつスピード感を持って判断します。

例会の様子

尾﨑さんは、平成26年7月からは株式会社山陰スポーツネットワークの代表取締役にも就任されました。本業がただでさえ多忙な中、「愛する地域に興奮と感動、誇りを提供する」という志のもと、地元プロバスケットボールチーム「島根スサノオマジック」を率いていらっしゃいます。スポーツビジネスはスピードが第一。とにかく直ぐにやること。そして、勝たなければ意味が無い。と、端的に話されます。その「スピード」と「勝つ」という結果重視の姿勢は、まさにアースサポートの会社の姿勢そのものでもあるように感じます。あらゆる経験を会社と地域の発展に活かされる尾﨑さんの姿勢に大いに刺激を頂き、私も次年度大きなチャレンジをしていく勇気を頂いたと感じています。

2015
01.13

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

70箇所目は、島根県浜田市旭町の旭温泉「あさひ荘」(リニューアル後)です。訪問日は、2015年1月6日です。

旭温泉には、1軒の公共浴場と3軒の旅館があります。今回訪れたのは、日帰り入浴施設である「あさひ荘」です。あさひ荘は、昭和52年に旭温泉の元湯として整備されて以来、長らく地域の温泉施設として活用されてきましたが、平成26年8月にリニューアルオープンしました。リニューアル前のあさひ荘は、平成21年のブログ記事で紹介しています。この間、平成23年度には旭温泉の新泉源(2号井)が開発され、当社にて調査及び掘削を実施させて頂きました。その新泉源の誕生に合わせて施設も一新されたのが、現在のあさひ荘です。かつては鉄筋コンクリート造2階建ての建物でしたが、瓦葺の木造平屋建て趣を変え、木材の質感を前面に出した温かみある外観へと変貌しています。

あさひ荘(リニューアル後)外観

旭温泉(2号井)の泉質は、アルカリ性単純温泉です。以前使用されていた1号井と同じ泉質名ですが、特性は少し変わっています。1号井はph値が9.9と高く、お湯に入った瞬間から肌にぬめり気が出る感覚が非常に強く感じられましたが、2号井は同じアルカリ性温泉ながらph値は8.5とほどほどの値であり、適度な入浴感は適度にすべすべで、こちらの方がさっぱり感を得られます。好みは人それぞれだと思いますが、第二泉源の方が誰もが入りやすい泉質と言うことが出来ると思います。

風呂は内湯のみです。リニューアル前のあさひ荘の面影を残すシンプルな形状で、地域に根差した公衆温泉浴場という位置づけを端的に表していると言えます。洗い場は大理石、風呂の中はタイル張り、壁面は無垢の木材を多用した明るい雰囲気になっています。大きめのガラスからは手入れされた庭園を望むことができます。リニューアル前のあさひ荘も内湯のみのシンプルな施設でした。色々な考え方があると思いますが、普段着で気軽に立ち寄れるところが地元の方にも好評だったという施設ですので、新しくするからといってコンセプトは大きく変えず、より人が集まりやすく、気軽に立ち寄りやすい施設にするという考え方はとても素晴らしいと思います。

内湯の様子(誰も居なかったので撮影)

洗い場は5箇所。仕切りはありません。リンスインシャンプーとボディソープが備えつけてあります。ロッカーは鍵付きのタイプで、造りつけと思われる木製のものが10箇所、既製品(後で追加で設置されたのでしょうか)のロッカーが10箇所ありました。洗面台は2箇所でドライヤーも2つありました。オープン間もない施設だけあって、とてもきれいに保たれていますし、脱衣場内の清掃がとても行き届いているのが好印象です。

リニューアルしたあさひ荘は日帰り入浴に特化した施設となっており、みやげ物やお食事処などは備わっていません。これらは旭温泉の温泉旅館や飲食店や近傍にある地場産品を取り扱う施設などとすみ分けているのでしょう。また、以前からある別棟が休憩コーナーとなっていました。この施設は元々地域の集会所のような形で利用されていたようですが、渡り廊下で接続され、温泉利用後にゆっくり畳の部屋で休憩できるよう、配慮されています。有料で使える広いスペースもあるようです。

利用料金は、大人(中学生以上)400円。当日から使える会員となることで350円となります。営業時間は9時から20時までと比較的長く、早めの入浴や夕方の入浴など幅広く使える施設となっています。私が訪れた時間は、平日の昼時で、長年通っているという地元の方と少しお話することができました。昼時は一番人が少なく、夕刻になると結構込みあうそうです。

受付、ロビーの様子

なお、現在のところ元々利用されていた1号井はあさひ荘ほか温泉施設への供給は実施されていないようです。同じアルカリ性の泉質ではありますが、ph値の違いにより入浴感には大きな違いがあります。ゆくゆくは、男湯と女湯を日替わりで泉源を変えて入浴できるようにするなど、せっかくの温泉資源を有効活用するような運用も期待したいところです。いずれにしても、新泉源の開発に携わらせて頂いた者の一人として、旭温泉の新たな顔となる「あさひ荘」が、地域の方々そして観光やレジャーで訪れる方々に幅広く活用される施設となるよう願ってやみません。

2015
01.08

新年あけましておめでとうございます。旧年中はたいへんお世話になりました。

ブログをスタートしてから5年以上が経過し、投稿した記事も250件を上回ります。現在では、毎月2000人前後の方に訪問して頂いています。たくさんのみなさんに読んで頂いており、本当に感謝いたします。引き続きのご愛顧をよろしくお願い致します。

昨年、平成26年は「経営指針」に基づく経営の3年目でした。引き続き多くの学びとご縁を頂きましたが、業績面ではかなり苦戦した一年でもありました。経営者の努力が至らなかった結果と重く受け止め反省するとともに、このピンチを大いなるチャンスとすべく、平成27年は、未来を見据えた変化の一年にしたいと考えています。年初にあたり、今年、行動に移すべきと考えていることを整理し、ご挨拶とします。

 1.方針と戦略を重視した新3カ年計画を策定する

平成27年度から始まる新3カ年計画を策定します。

今期受注面で苦戦した反省を踏まえることが重要になると考えています。当社は、目指すべき将来像として主として業務領域に視点をおいた「3つの姿」を掲げています。これまでの3カ年計画では、3年後に達成を目指す数値目標については掲げていましたが、それを実現するための方策について、具体性を欠く部分がありました。それでも、従来領域において受注環境が良好であったため、その欠点は大きく顕在化せず3年目を迎えました。しかし、3年目にしてその欠点が露呈し、前述のとおり受注面で苦戦する結果となりました。

安定的に仕事を確保するための営業力を強化することが喫緊の課題です。そして、その営業力の源泉は、適切な方針と戦略にあります。これまではそこが不明確、あるいは不十分なまま進んできていました。理念に基づいた目指すべき姿が間違っている訳ではありません。そこに至るための方策について、私自身の頭の中で明確にしないまま、“なんとかなるんじゃないか”という甘えを抱いたまま進んでいました。それを大いに反省し、方針と戦略を重視した、新しい3カ年計画を策定し、着実に実行に移したいと考えています。

 2. 経営理念に立ち返り、現在の立ち位置を分析する

経営方針と戦略を立案する前提として、当社の現在の立ち位置分析を今一度詳細に実施したいと考えています。

最初に経営指針を策定した際も、当然自社の立ち位置の分析を実施し、その上で方針を定めました。しかし、日々外部環境は変化していますし、自社が進化する、或いはライバルとなる同業他社が進歩することによって、結果的に立ち位置も変わってきます。そもそも、元々の認識に間違いがあったかもしれません。

立ち位置を分析するだけでなく、それをいかに社内で共有するかも重要なテーマと考えています。経営者だけが認識するステージから、社員全員が立ち位置を認識し、次に向かう方向を理解する。そういう組織が出来た時に、方針と戦略が社内に浸透し、さらには、社員一人一人もまた、自分自身の立ち位置を認識し、どうしていくべきかを考えることができるようになると考えています。

 3.新しい力と既存の力を融合し当社らしい力を創出する

経営指針策定以来、取り組んでいる新卒採用の成果を次のステップに高めます。

これまで、平成24年度から毎年1名以上の新卒者を採用してきています。平成27年度で4年目となり、採用者数は計6名、会社全体の25%を占めるまでになります。環境は厳しくとも新卒採用は継続していきたいと考えていますが、「新卒者を採用して新たな力を社内に取り入れる」ということ自体に意義があった段階から、一人ひとりを戦力化し、また、中期的な採用を見据えて組織体制を整えていく段階に移行したと考えています。また、新卒採用以外にも、様々なご縁を頂きながら中途採用も並行して実施してきています。

これらの新しい力と既存の力との融合、相乗効果によって当社らしい力を創出する。そのための組織体制を構築しなければなりません。中核となるメンバーも当社のプロパーメンバーだけでなく、中途入社の面々も加え、“新執行部”とでも言うべきチームを構成したいと考えています。そのための取り掛かりを昨年からスタートしていますが、今年はその体制をさらに強化し、一人ひとりが組織運営を担うという自覚を持って日々の取り組みにあたってもらえるよう、共通認識を持ちたいと考えています。

以上、今年早々に取り組むべきことを3つ掲げ、前を向いて進んで行きたいと考えています。

『今日の成果は、過去の努力の結果であり、未来はこれからの努力で決まる。』稲盛和夫さんの言葉の一つです。今日の成果に足らないものがあるとすれば、過去の努力が足らなかったということ。今年度の受注面での苦戦は、過去の努力が足りていなかったということです。一方、明るい未来を創りだすためには、これからの努力が大切。過去を反省し、未来に向けて努力を惜しまない。そうすることで、次の3カ年後の未来も拓けてくるのではないかと考えています。以上、今年そして次の3カ年に向けてやるべきことをまとめ、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。お客さまに、共に働く仲間に、我々を取り巻く全ての方々に対して感謝し、明るく元気に、一年を乗り切って行きたいと思います。これからも協和地建コンサルタントをよろしくお願い致します。