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平成25年度経営指針発表会 ~技術力・提案力・人財力で『島根発、全国に通用する企業へ!!』~

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2013年3月16日(土)、協和地建コンサルタント株式会社 平成25年度経営指針発表会を開催しました。ちょうど一年前に、当社初の経営指針発表会を開催してから1年。2回目の経営指針発表会を開催することが出来ました。当社に関わりある全てのみなさまに感謝致します。当日は、当社役員、社員に加え、金融機関のみなさん、協力会社のみなさん、その他当社の発表会を聞きたいと駆けつけて頂いたみなさん等、総勢40名の参加者を得て、今期の総括と次年度の経営計画、さらには将来に向けた方向性を示しました。今回、2回目の開催ということでの留意点、工夫、そして今後に向けた課題をまとめてみます。

平成25年度経営指針発表会の様子

1.“内向きの経営指針発表会”を隠れたテーマに据える~いい意味での内向きの経営~

今回の経営指針発表会において私自身のテーマとして設定していたのは、「内向きの経営指針発表会」ということです。なぜ内向きなのかは後述するとして、内向きなら社内だけでやればいい訳ですが、外部の方をお招きして開催することにもこだわっています。それは、当社の経営環境からすると金融機関のみなさんへのアピールも要りますし、協力会社のみなさんへも今後の方向を知って頂きたいということもある、そして何より、そうやって当社に関わる様々な方々と共に進んで行こうとする姿を、社員のみなさんに感じとってもらいたいと考えたからです。

さて、内向きの経営指針発表会を目指す背景には、ある社員の言葉があります。昨年度の経営指針発表会の開催を経て、その後の職員面談で経営指針発表会についてどのように感じたかを聴いた際に、ある職員から、「同友会だの、○○だの、よそから持ってきた言葉の受け売りに感じる。もっと社長の言葉で説明してほしい。これは外向けの経営指針ではないのか。」という厳しい指摘を受けました。中小企業家同友会での学びを経て作成した経営指針であることは間違いないですが、私なりの考えで当社になじむように創り上げたとある程度自負していましたので、言われた時はかなり頭にきました。しかし、冷静になると、そう感じている社員がいるという事実を、きちんと受け止めなければなりません。

この問いかけにいかに答えるのか。それは経営指針に基づく経営を行うと宣言し、それを実践に移し、成果をあげるしかないと考えています。そして、取組みの成果を通じて、少しずつ社内が変わってきているということを、社員一人一人が体感できるようにすること。その説明が社内に対して不十分だったのだと考えています。なぜその取組みが必要なのか、なぜするのか、繰り返し説明することが大事だと改めて感じています。いい意味での内向きの経営。それをできるだけ意識して今回の発表会を構成しました。毎年の成果の集大成を経営指針発表会で報告し、更なる発展の方向性を示していく。そうやって3年、5年、10年と続けていくことで、きっと全員にわかってもらえる日が来るはずです。そう信じ、来期の経営にまい進したいと考えています。

来期に向けたメッセージを語る社長

2.「部門計画」の立案・発表で深まる課題認識~現場の課題は現場で導き出す~

今回の経営指針発表会では、「部門計画の発表」という時間を盛り込みました。昨年度は、すべて私(社長)が一人で話をしたのですが、目指すべきは、社員全員で構築する経営指針だと考えています。今回は、「全員でつくりあげる経営指針」の第一歩として、各部門長3名が、部門計画を発表する時間を設けました。実は、当社で改めて部門計画というものを策定したのは、今回が初めてです。仕事は各部署単位でしっかりと成果をあげてもらっていますし、それぞれの部門・仕事の課題解決はこれまでも実践してきているところです。しかし、期の最初にあらたまって「計画」という形で施策をとりまとめ、それを発表したことはありませんでした。

これを実施してみてもっともよかったのは、各部門において計画を作るための話し合いの場が持たれた、ということです。これまでも部門のミーティングはある訳ですが、取りかかっている案件についての協議や、社長が示す方針に対応するための打合せが主体だったと思います。それに対し、今回は、全社目標は社長が掲げ、それを実現するための各部門の役割、役割を見据えた部門目標、目標達成のための具体的方策(3つ)という様式を定め、検討してもらいました。その結果、部門ごとに自主的に部門目標を設定し、そのために何が必要か具体的に考える、という行動が生まれました。

世間一般からみれば、組織運営としてはまだまだこれからの会社です。当たり前のことを今さらやっているのかもしれませんが、当社にとっては大きな一歩だったと考えています。現場を最もよく知るのは現場で働いている社員です。その課題認識に基づき、各部で立案された取組みは、今後1年間をかけて、今までのトップダウンの施策展開とは異なる新しい流れを具現化してくれるのではないかと期待しています。今回発表した計画がいかに実践され、また成果を生み出すのか、しっかりとフォローアップしていきたいと考えています。

最後はガンバローコールで締め

3.将来に向けてさらに大きなビジョン・方向づけを見出す

昨年度策定した経営指針では、いわゆる長期的な将来ビジョンのようなものは示さず、経営方針の中で「当社の目指す3つの姿」という方向性を示し、3カ年の具体的な目標を掲げました。これは、5年、10年先の情勢は到底見通せないが、せめて3年後にどうありたいか、ぐらいは示し、それに向かって行くことが現実的と考えたからです。しかし、最近感じるのは、近い将来の姿だけ追い求めていると、そのことで将来の可能性を小さく制約してしまうことにつながらないか、ということです。

荒唐無稽な夢を描いてもいけませんが、「思い描かなければ実現しない」とも言われます。ということは、思い描く姿が小さくまとまっていると、実現した姿も小さなものになるということではないでしょうか。昨年度設定した“3つの姿は、今後とも実現に向けて取り組んでいきます。しかし、さらにその先にある、もっと大きな将来像、我々はどうなっていたいのか、もう少し大きな姿を描き、それを追いかけたいと考えています。今回、来期経営計画の発表の中で、その頭出しを行いました。当社が到達する将来像イメージ、それは、「地質」、「地下水」、「地熱・地中熱」に特化した独自技術と提案力、人財力で地域に貢献し、他の追随を許さない島根県内NO1・オンリーワン企業。そして、「島根発、全国で通用する企業へ!!」発展していく。

地元島根に根差してきた会社ですから、今後との中心的なフィールドは島根にあります。しかし、我々が今後培って行く技術力、提案力、そして人財力は、島根だけにとどまらず、全国の我々を必要とされるお客様のところに届けることができる。そういう未来を描きたいと考えています。この一年間でその姿をもう少し具体化し、また至る道筋を整理し来年度の経営指針発表会で提示したいと考えています。

交流会最後の集合写真

私が今回の経営指針発表会でうれしかったことの一つは、発表会後の交流会の最後に役員、職員全員で移す集合写真です。昨年も同じタイミングで全員の集合写真を撮ったのですが、「今年の方が、笑顔が明るい」のです。昨年は初めてだったこともあり、全体的に表情が硬かったように感じますが、今年は、表情も穏やかで笑顔が非常に多い。これが、この1年の変化をあらわしているのではないかと考えています。短期間に飛躍的に良くなるのは中々難しいことです。しかし、少しずつは、良くなっていけるはず。会社は少しずつ良くなってきている、そう感じてもらい続けることができる経営を今後とも継続していきたいと感じ、第2回目の経営指針発表会の報告のまとめとします。来期、さらに飛躍・発展する協和地建コンサルタントをよろしくお願い致します。

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