島根県中小企業家同友会

島根同友会 経営指針成文化セミナーフォローアップ~ブラッシュアップの中にあふれる学びと気づき~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年10月15日(土)~16日(日)にかけて、島根同友会の経営指針成文化セミナーに参加し、経営指針のたたき台を作成しました。その後、引き続いて「フォローアップセミナー」に参加し、内容のブラッシュアップを図っています。このブラッシュアップを進める過程が、経営指針成文化セミナーで経営指針の素案を作成することにまさるとも劣らず重要なことだと感じています。そのことについて、3点ほど整理しています。

第2回フォローアップセミナーの様子

1.フォローアップミーティングからの学び~質問されてはじめて自分のことに気づく~

島根同友会の経営指針成文化セミナーでは、受講者1名に対して、同セミナー受講済の会員がアドバイザーとして2名ずつ付いて、経営指針の完成までフォローするという体制をとっています。既に経営指針を策定している経営者が、自分の経験等に基づいて助言をしたり、策定の進捗を支援したりするという、ある意味贅沢なサポート体制です。アドバイザーの方は、貴重な時間を割いて、受講生が策定する経営指針のたたき台を読み込み、ミーティングの場に出向いて様々な意見や指導をして下さいます。もちろん無報酬です。私にも2名のアドバイザーの方が付いて下さっていますが、本当に感謝です。

このアドバイザー制度の重要な点は、言うまでも無く、アドバイザーとの人間的信頼関係です。各受講生の直接の担当として助言して頂くためには、まず、会社の内部環境、外部環境、問題点・課題、自分(経営者)の想い・人となり等、様々なことを理解して頂く必要があります。そのことにかなりの時間を割きました。様々な質問を受け、答えながら自分自身の考えや、会社の状況を把握していきます。質問されて、いかに自分が自分の会社のことを知らないか気づかされることがあります。しかし、そういった手間をかけるだけのことがあります。アドバイザーが当社のことや私の考えを理解してもらう分だけ、策定している経営指針への助言が的確になり、具体性を増すことにつながるからです。

経営指針の完成まで、繰り返しアドバイザーの方と議論する機会があります。その中で培われるアドバイザーの方々との人間的信頼関係、これもまた、このセミナーを受講することで得られる財産だと感じます。

2.フォローアップセミナーに参加することの学び~多くの経営者が集まる貴重な時間~

島根同友会の経営指針成文化セミナーでは、2日間のセミナーの後、3回にわたって「フォローアップセミナー」が開催されます。これは、同友会の経営指針が、経営理念、経営戦略、経営計画、の3つに大別されることにからめ、各回にテーマを設け(第1回目は経営理念、第2回目は経営戦略、第3回目は経営計画)セミナー後の各社における検討状況を確認し、よりよい経営指針とするための幅広い意見交換を行うものです。

フォローアップセミナーは、大変限られた時間なのですが、各参加者それぞれの想いや、アドバイザーからの意見を頂ける貴重な場となっています。たくさんの経営者の方々が貴重な時間を割いて集まって頂いている訳ですから、その時間を1分たりとも無駄にせず、学びや気づきを貪欲に収集する場にしたいと考えています。

惜しむらくは、島根同友会のアドバイザーのみなさんはやさしいというか、ソフトな方が多く、割とおだやかな雰囲気で進むということです。他県の同友会ではもっと厳しいやり取りが交わされると聞いています。よいところは良いと褒めればいいと思いますが、足りないところや甘いところは、もっと厳しく指摘し合い、それを真摯に受け止める。そういった流れを築くことがもっとできれば、さらに良い取組みになる気がしています。私も経営指針策定中の身ですから、そんなに偉そうなことを言える立場でもないですが、たくさんの経営者が貴重な時間を割いて集まる場です。指導を受ける受講者側だけでなく、参加するアドバイザー側にとっても気づきと学びのある場になれば、なお有意義な会になると考えています。

3.共に学ぶ仲間からの学び~意欲ある若手経営者が切磋琢磨し続ける~

今回の島根同友会の経営指針成文化セミナーは6名が受講し、これがいわゆる“同期”ということになります。一方、最近は島根同友会のメンバーでもフェイスブックを活用される方が多くなっています。そして、この同期の仲間の仕事ぶりや活躍の様子はフェイスブックを通じて日々伝わってきます。そういった様々な活動の様子を垣間見ると、自分も負けてはいられない、もっと頑張らねばと、発奮させてもらうことができます。業種も、年齢も、経験も異なる経営者どおしですが、同じ時期に経営指針を策定しようと決め、まじめに経営に取り組んでいる仲間から、日々刺激を受けつつ仕事に向えるのはありがたいことだと感じます。

そして、単に刺激を受けるということだけでなく、取り組みの方策を参考にさせてもらったり、同友会の例会で会ったときに相談したり、実践に向けて役に立つことも多々あります。それは、セミナーを通じてお互いの会社の実情や課題、財務状況、今後の方向性など、企業経営にかかる様々な情報を共有しているからこそ、より実践的な話し合いや、問題点・課題の指摘などが適切にできるということだと考えています。これは、前述したアドバイザーの方に当社の状況をよく理解してもらっていることと似通った面があります。

今回、集まったメンバーは、取り組み姿勢、熱意、人格、本当に素晴らしい経営者の方々ばかりです。これも一つのご縁です。このご縁を大切にし、活かし、お互いの経営の向上につながっていくよう努めていきたいと考えています。

私は、島根同友会に入会以降、毎月の例会をはじめ、様々な活動に参加させて頂き、都度、学びや気づきを得させて頂きました。入会後1年ほどの経験ですが、同友会の活動の中で最もオススメなのは、この経営指針成文化にかかる各種取組みだと感じています。経営指針成文化セミナーを受講することはもちろんですが、フォローアップセミナーや、成果発表会での報告には、経営にかかる様々なエッセンスが詰まっています。同友会会員のみなさんには、この場にもっと参画し、ぜひ役立てて頂きたいと感じています。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*