2010
06.28

協和地建コンサルタントでは、2010年6月25日(金)に、松江市道路愛護団推進事業として、道路環境の保全活動(草刈り)を実施しました。

松江市道路愛護団事業は、地域住民や市内企業が結成する「道路愛護団」が、道路の除草や側溝の清掃などのボランティア活動を実施し、自らの手で生活道路周辺の環境を良くしていこうとするものです。当社も昨年度から登録しており、今年度第1回目、通算で3回目です。

さて、当社は松江市八雲町に倉庫を設置しており、その倉庫沿いの道路を対象に草刈りを行いました。山間の路線ということもあり、道路脇にはかなり草があります。6月も後半ですので、伸び具合はかなりのものでした。だからこそ草刈り後はきれいになります。

草刈りの様子

前日までは非常に天気が良かったのですが、当日は曇り、作業後半は雨模様となりました。少し雨にぬれましたが、何とか大降りになる前に作業を終えることができました。今回、草刈り機をあるだけ投入して、まず全区間を草刈りし、その後、草の廃棄を行いました。前回の草刈りでは、人手が多かったこともありますが、草刈りをしながら草捨てを並行して実施したのですが、これが意外に時間がかかってしまいました。初めてでしたので、役割分担や作業手順などの指示について、不徹底な面があったと思います。

その反省を活かし、今回は事前の役割分担と作業計画を明確にし、事前の打合せで個々人の作業内容を明確に指示してからスタートしました。そんなことは仕事では当たりですが、ことボランティアという話になると、段取りなどの面でどうしてもラフになってしまいます。仕事でもなんでも一緒ですが、事前の段取りと指示の徹底、やはり重要なんだと気付かされました。

さて、今回は、清掃活動の後、会社に戻って懇親会(バーベーキュー)を実施しました。近年、当社に限らないと思いますが、忘年会や新年会、花見や暑気払い、社内の懇親行事は縮小傾向です。しかし、そういった時期だからこそ、社内の懇親を深め、また頑張って行こうという雰囲気にしていくことも重要だと思います。汗をかいたあとのビールと焼き肉、中々いい感じでした。

バーベキューの様子(雨天につき、本社倉庫内で開催)

この企画は、年度初めに実施した職員面接の中である職員から提案を受けました。今回、良い機会だと思い、さっそく実行に移してみました。私からは、職場の懇親の機会なので“時間中どこかで顔を出すように”というお願い(というか命令)をしたところ、ほとんどの方が都合を付けて参加してくれました。あいにくの天気にはなりましたが、当社の倉庫が中々良い会場となり、和気あいあいとした時間を過ごすことができたと思います。

提案して頂いた職員の方、準備をして頂いた方、また参加してくれた役職員のみなさんにお礼を言いたいと思います。今年度も一緒にがんばりましょう。

2010
06.22

社長の温泉めぐり21 鷺の湯温泉(ふれあいプラザ) 島根県安来市

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。

21箇所目は、島根県安来市の鷺の湯温泉 「ふれあいプラザ」です。訪問日は、2010年6月20日です。

鷺の湯温泉は、戦国時代から栄えたという歴史ある温泉です。現在の泉源は、平成7年に新たに開発されたものだそうで、毎分600㍑という豊富な湧出量を誇っているそうです。現在、3軒の温泉旅館が営業しています。さらに、旅館街に隣接して日本一の庭園としても名高い「足立美術館」があります。来訪したのは日曜日の午後ではありましたが、駐車場には観光バスが10台以上並び、観光客でごった返しており、非常に賑わった印象でした。

ふれあいプラザ外観

一方、公共の温泉施設としては、旅館街・足立美術館から川を挟んだところに「夢ランドしらさぎ」、その隣接地に今回訪れた「ふれあいプラザ」があります。こちらは足立美術館の人出とは縁遠い、のんびりとした雰囲気でした。この「ふれあいプラザ」は、健康増進・介護予防拠点施設と位置付けられており、浴室に加えて、各種研修や会議などが行えるスペースなどが設けられています。

鷺の湯温泉の泉質は、含放射能‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉で、お湯は、無色透明、無味無臭です。成分分析表に微塩味とありましたが、ほとんど感じませんでした。鷺の湯温泉の泉源は湧出量が多いことから、ホームページによるとすべての施設が“かけ流し”で使用しているとのことです。おそらくはこの施設もかけ流しだと思います。入浴するとすぐに肌にすべすべ感を感じることができる、さっぱりした入浴感が好印象でした。だんだん暑くなってきたからかもしれませんが、少し熱めのお湯加減に感じました。

浴室内は、シンプルな構成です。大浴槽にサウナ、そして露天風呂があるだけです。露天風呂も小ぶりな岩風呂風ですが、浴槽の周りのスペースを大きくとってあり、広々としています。加えて、すぐ近くに山が迫っているため、塀の外側にそのまま山の緑がつながって目に入ります。山中で露天風呂に浸かっているかのような雰囲気があり、気持ちがよかったです。

洗い場は16箇所ありました。リンスインシャンプーとボディソープが備わっていますが、ボトルには隣の“夢ランドしらさぎ”の名前がプリントされていました。同じ安来市の施設ということで共通して利用しているのでしょう。

ロッカーは鍵付きですが、100円を入れて返却されるタイプです。数が80箇所程度ありましたが、風呂場の大きさからすると多すぎではないかという印象でした。洗面台は4箇所、それぞれにドライヤーがありました。

ロビーの様子

なお、この施設は、男風呂、女風呂は固定されているようなのですが、パンフレットをみると、女性用の方が浴槽自体が大きく、さらに洗面台の数も多く設置されているようです。私も家族でこうった施設に行くことが多々ありますが、男風呂は空いていても、女風呂は込み合っていることがよくあります。逆はあまりありません。その意味では、はじめから男風呂と女風呂の大きさや設備を変えておくというのは一つの考え方だと思いました。その他、家族風呂、介助浴室という設備があります。これは要予約となっていました。

利用料金ですが、一般は500円、高齢者や中高生が300円となっています。隣接する松江市の施設では市民割引があり、一般500円でも市民は300円で入浴出来たりしますが、そういった料金制度は無いようです。

特徴的なのは、隣接する「夢ランドしらさぎ」と渡り廊下でつながっていることです。どちらの施設から入ってもそれぞれの施設を利用することが可能になっています。同じ公共の施設で、かつ隣にある訳ですから、こういった配慮は良いと思いました。ただし、料金支払いなどフロントはそれぞれ別でした。

2つの施設をつなぐ渡り廊下

鷺の湯温泉の公共施設は、“夢ランドしらさぎ”の方が歴史が古く、知名度もあると思います。今回は、ふれあいプラザの方が新しい施設だということで、こちらを利用してみました。次回は、“夢ランドしらさぎ”を利用してみたいと思います。

2010
06.17

新規事業に取り組もうと応募した助成金事業に落選したという話です。

協和地建コンサルタントでは、当社の強みの一つである温泉開発の実績やノウハウを活かした新規事業を計画しています。その一つが、「しまねの温泉宅配事業」です。

この事業は、島根県内の低利用・未利用の温泉源を活用し、温泉水を一般家庭や福祉施設などに宅配するサービスを行うものです。一般家庭においては健康増進ニーズや手軽な温泉レクリエーションの提供、福祉施設等では施設サービスの付加価値向上などを期待し、事業化を計画していたものです。

中小企業がこういった新規事業を事業化するにあたっては、資金面が課題となります。お金持ちの会社もありますがが、平時から金融機関からの借り入れがあり、日々、資金繰りに苦慮しながら経営している会社にとっては、新規事業を始めるための初期投資は金額の大小によらず負担となります。

そこで、そういった中小企業を支援するために、公的な補助金や助成金制度が存在します。こういった公的支援策の活用に取り組んでみて、色々と思うところを記してみました。

1.「補助金」と「助成金」・・・役所的発想による仕分け

今回活用したのは、「しまね地域資源産業活性化基金助成金交付事業」という助成制度です。島根県内の中小企業などが県内の地域資源を活用して、新規事業に取り組む場合、その費用の一部を助成してもらえるというものです。

こういった公的支援には、「補助金」タイプと「助成金」タイプがあります。今回の事業は、名前のとおり「助成金」というタイプの支援事業(ソフト事業)です。

一般の人には何が違うのか分かりませんが、大まかに言えば、補助金事業は、事業で実際に使う設備など、その事業者の資産となるものを購入するための費用として使えるもの、助成金事業は、事業を具体化するまでの事前準備(試作品作成、マーケティング・市場調査など)について費用を見てもらえるものです。一般に、助成金事業ではモノを買ったり、助成金で作った試作品を販売して収益を上げてはいけないことになっています。それは、役所的発想では、事業の準備段階と実施段階とは明確に分かれるものだという認識があるからです。つまり、準備段階にかかる経費として支援する金なのだから、それで収益を上げたり、モノを買って自分の資産にしてはいけないということです。

本来、商売(事業)というのは、何かのニーズがあってそこに合った商品やサービスを提供し、顧客がそれに対して価値があると思えば対価を得ることができるものです。試しに作った商品でも、売ってくれという人がいれば売れるし、大量生産して売る気満々で発売しても、全く売れなければ、サンプル配布などをしなければならないときもあるでしょう。事前の準備段階と具体的の段階に明確な線引きが存在するとは限らないと思います(特に我々中小企業の商売においては)が、役所的発想としては、準備段階と事業実施段階は明確に分かれていないと色々と都合が悪いようです。

なので、窓口に申請の相談に行っても、事業の内容より、申請する経費が当該事業に該当するかどうかの話に熱心になる傾向があります。それが仕事だということは良くわかりますが、事業の内容やその支援策の有効な使い方についてもっと意見が欲しいなと思いますね。

2.応募が目的化してはいけない、落選しても得られるものもある

今回、かなりの手間と時間をかけて応募資料や、プレゼンテーションの資料を準備しましたが、残念ながら落選となりました。敗因はある程度分かっていますが、落選するのは悔しいものです。

しかし、それまでの作業が全損という訳ではありません。事業の内容や実現性、市場性などを理解してもらうために検討を重ねることで、漠然としていた事業の細部が固まってきたり、思わぬ課題を事前に発見できたりします。以前からお世話になっているしまね産業振興財団の方には応募に当たって色々と相談に乗って頂き、色々な新しいアイデアも頂きました。

そういった意味では、応募してみて良かったと思っています。ただ、応募し、特定されることが目的化してはいけません。特定されることを重視しすぎて、事業の本来の枠組を崩してしまっても意味が無いからです。そこは気を付ける必要があると感じました。

一つ苦情もあります。事務局側が“非特定となった理由を説明しない”ということです。紙きれ一枚で「非特定となりました」と通知するのみで、しかも、わざわざ「審査の内容に関する問合せには応じられません」とまで書いてあります。一々説明するのが面倒なのも分かりますし、テストではないので定量的に当落の線引きが明確になるものでもなく、説明がしにくいのも分かります。しかし、当社に限らず、各社時間をかけて準備して応募資料を提出しています。さらに、この事業はプレゼンテーションと質疑応答があります。各社わざわざ出かけてきた上で落選する訳ですから、応募者に対する配慮・気遣いがもう少しあっても罰はあたらないし、まじめに取り組んでいる企業にとって、何が悪かったのか、足りなかったのかを示すことも重要で、それもこういった支援策の役割の一つだろうと思うところです。

愚痴はこのぐらいにし、次の展開を考えなければなりません。悔しいので費用を全部自社の持ち出しでやってやろう(本来事業を興すというのはそういうものでしょうが)という気もしますが、やはり公的な資金手当ては魅力ですし、有ると無いでは全然違います。一旦具体化は保留にし、その他の制度の活用や、この制度への再チャレンジ(春と秋、年に2回応募ができる)などよく検討してみたいと考えています。

こういった支援策は貴重な税金を使ったありがたい制度です。相手(制度)を良く知り、上手く活用することが大事だと思います。

2010
06.09

協和地建コンサルタントは、2010年4月13日に、ハートフルしまね(島根県公共土木施設愛護ボランティア支援制度)の愛護団体に認定されました。

これを受け、2010年4月23日(金)に第1回、そして、5月28日(金)に第2回の活動を実施しました。当社が担当する施設は、島根県の管理する国道432号のうち、松江市八雲町日吉の約700mの区間です。

清掃作業の様子(今回も、もっぱら草取り)

第1回の活動では、歩道上のゴミはあまり見当たらず、歩道脇の縁石の隙間に根付いた雑草などの草とりを中心に実施しました。このため、第2回目ははじめから草取り中心で準備を行い、作業を実施しました。しかし、この草取りが中々重労働で、根がアスファルトの下深く入り込んでおり、大きく成長したものは簡単に取ることができません。このため、今回は鍬や鎌などを準備し、刈り取りや歩道わきに溜まった土の除去などもあわせて行いました。

また、第1回目は、初回ということもあり歩道の片側のみ作業を実施したのですが、その後、わずか1カ月で残った根から葉が伸び、かなりの大きさまで成長していました。やはり根から根絶しないと解決になりません。そこで、今回は市販の除草剤を準備し、刈り取った後、根に直接薬を投与して様子を見ることにしました。

残った根に除草剤を投与

しかし、改めて大きな雑草を刈り取ってみると、下のアスファルトに大きく根が入り込み、ぼろぼろになっています。根が枯れて朽ちてしまえば、アスファルト自体に穴があいてしまう可能性もあります。植物の力のすごさを見せつけられる気がしますが、草取り一つとっても早い段階から少しずつやっておくことで、道路(歩道)を長持ちさせ、結果的に維持管理費を安くすることにつながるのだと、改めて感じたところです。

雑草の根が入り込んで傷んだ歩道の舗装

今回気が付いたことは、雑草の茂みには動物(おそらくは犬でしょうが)のフンが結構あるということです。飼い犬か野良犬かは分かりませんが、生い茂った雑草が目隠しになり、格好のトイレになっているということです。見通しの良い道路なので、雑草が無ければ、少なくとも飼い犬についてはフンをそのままにする人は少ないのではないでしょうか。しかし、雑草があればそこで…という思いもわいてくるのかもしれません。歩道上の雑草を刈り取ることで、衛生面でも多少改善されるという効果もありそうです。

今回除草剤を投入してみたので、今後は様子を見て、次回は秋口に同様の作業を予定しています。自分たちの作業したところがキレイになるというのは気持ちがいいものです。しかし、あくまでボランティアですので、無理をせず、しかし、工夫はしながら少しずつ進めていきたいと考えています。

2010
06.02

2009年4月から島根県技術士会に入会し、活動に参加させて頂いています。

島根県技術士会http://peshimane.s3.zmx.jp/

島根県技術士会には「青年部」という若手会員の組織があり、その活動の一つに「オモシロ技術塾」というものがあります。普段は、会議室で講演、ディスカッションなどを行うのですが、この度、屋外の見学企画が催されました。

現地での説明の様子

2010年5月29日(土)に「田園倶楽部奥出雲(奥出雲トマト)農園見学」と題して、島根県奥出雲町横田にある、トマト農園を見学させて頂きました。この農園は、最新の設備で糖度の高い高級トマトを大量に生産し、都市部を中心に出荷されています。

今回は、技術士会のメンバーだけでなく、その家族も参加しての企画でした。見学では、トマト農園の景山社長から技術的な話、販売の話、家庭向けの話と、幅広く説明を頂きました。非常に示唆に富んだ内容で、全部は記せませんが、私の頭に残っている要点を3つほど記しておきます。

1.新技術を使えば上手くいく訳ではない

説明を受けて初めて知ったのですが、このトマト農園は全国的に例を見ない規模で、さらに最新の技術をふんだんに取り入れた温室として整備されているそうです。4haほどの敷地に2haのハウス(細かい数字は聞き漏らしました)があり、日本最大の“フッ素樹脂フィルムによる複層型エアハウス”という設備のようです。光の透過率が高く、またフッ素樹脂のフィルムは汚れが付きにくく、黄砂もひと雨で全て流れ、掃除要らずだそうです。

しかし、最新の設備であっても、その設備の環境でトマトを育てたデータが存在しないため、当初は失敗続きだったと聞きました。透過率が高いという特性も、光を通し過ぎるので内部の管理が想定したようにいかないこともあったそうです。

そう考えると、一般に“最新の設備=良い設備”という認識を持ちますが、その使い方のノウハウが存在しないというデメリットもあるという示唆は教えてもらって初めて分かることでした。技術者の観点からすれば、最新の技術に飛びつくのではなく、安定して実績のある技術をうまく活用し、結果として果たすべき目的を達成するという選択肢も考慮すべきだということになるでしょう。

ハウス内で説明する景山社長

2.独自の販売ルートと直売所を組み合わせて評価を知る

田園倶楽部奥出雲のトマトは、現在では島根県内でも買えることがあるそうですが、当初は大阪の大規模集荷業者と契約を結び、都市部に対してのみ出荷していたそうです。それ以外では、農園事務所の横にある直売所でのみ販売していたということです。大半を都市部に出荷しているのにわざわざ直売所を設けるのは、「お客さんの声を直接聞く」ためで、直売所のお客さんは特に厳しい評価をされるそうです。まあ、結構な値段がしますので、不味かったら文句を言うのも当然とは思います。

さて、この農園では糖度の高いトマトを栽培していますが、評価を直接聞くのは、要するに、「糖度の高さは機械で測定できても、実際の“食味”は食べてみないと分からない」ということなのだそうです。だから、食べた人の生の声が大事だということです。当日は試食をさせて頂き、糖度の低いもの(といっても普通よりは高いのですが)から高いものまで食べ比べをさせて頂きました。私は、一番糖度が高いトマトより、ひとつ糖度のランクが低いものの方がおいしく感じられました。そういったこともあるのだと実感します。

都市部に出荷すれば、末端の消費者の声は現場に届きにくくなるでしょう。しかし、直売所を設けることで、微妙な管理の差でも食味が異なってくる農作物の評価を直接聞き、それを改善に活かしていくというスタンスは、何の仕事に限らず、良い結果を追求しようとする姿勢の表れであり、感心したところです。直売所は、年間3,000万円の売り上げがあるそうです。

管理されて整然と育つトマト

3.普通の種でも美味しく育つ・・・家庭向けトマト育成の秘訣

これも聞いて初めて分かった話ですが、ここでは本当に糖度が高く美味しいトマトを作られているのですが、その種はごく普通のトマトの種で、ホームセンターで売っているものと同じだそうです。美味しくなるかどうかは育て方の問題で、「節水管理」が重要だそうです。実際、ここのトマトは、水分が少なく、皮が硬い、小さいトマトばかりです。1本のトマトの木に20ccずつの水を10分おきに与えるという管理を機械的に実施しているそうで、家庭でも同じことができれば、糖度の高いトマトができるそうです。(実務的にはほぼ不可能ですが)

その他にも様々なポイントを教えて頂きました。トマトの木は最大で6mぐらいの長さに育つそうですが、高さは2mまで(この農場では1.4mに設定)に抑えるよう、斜めに延ばすと良いそうです。2m以上は栄養素が上がらなくなるので、木が高くなると水っぽくて味がうすいトマトができるそうです。また、葉っぱも12枚(束)までにして取ってしまわないと、やはり葉に養分が行き過ぎて美味しくならないそうです。

こういったアドバイスは、事前に試食をさせて頂いた上で、実際にハウスの中で整然と育っているトマトを見ながら聞くので、非常に納得がいくものでした。

試食の様子(ハウスに入る前に頂きました)

今回、座学ではなく、現地に出向いて話を聞くというスタイルでしたが、実際の現物を見ながら、様々な取り組みをされている方の話を聞くということの重要性を改めて認識させられました。特に、失敗をしながら改良し、現在の仕組みを構築されてきた方の話は説得力が違います。技術士会の活動に限りませんが、外に出ていく企画は参加するのがつい億劫になるものです。しかし、それではいけません。こういったチャンスを逃さず、刺激に触れる機会を増やしていきたいと思い直させてくれる、非常に良い会だったと思います。