2011
10.26

島根県が主催する平成23年度「人財塾」に参加しています。このたび第4回目が2011年10月18日~19日にかけて開催され、島根県大田市の株式会社中村ブレイスにお伺いする機会がありました。なお、2日目は、島根県内の先進企業視察などの行程が組まれていたのですが、残念ながら都合が付かず、参加できませんでした。(第1回第2回第3回、の様子はこちら)

今回の人財塾では、中村ブレイスの中村俊郎代表取締役のお話を伺うとともに、中村ブレイスの社内を見学させて頂くという、大変貴重な機会を頂きました。義肢・装具などを制作する中村ブレイスは、私が語るまでもない大変著名な企業ですので、その事業内容の紹介などは他に譲り、中村社長のご講演と会社の見学から、私の感じたことについて整理しておきます。

講演する中村俊郎社長

1.若者を育てる~父から受け継いだ夢を自分が実現する~

中村社長は、「若者を育てる」ということに心血を注がれています。中村社長は、高校卒業後、県外の義肢装具製作所でしばらく働き、その後米国に渡って研修生として修業、装具士としての最先端技術を習得して帰国、そして大森町に戻って一人で創業されています。創業までの経歴だけですさまじいものがありますが、一つの転機が留学で、「そのチャンスを下さった方が居たから、今の自分がある。」とおっしゃいました。そういった“チャンスを大切にする”ことを伝えていきたいという想いが、若者を育てる原動力の一つのようです。

そして、人材の育成については、このようなお話もされていました。「技術というものは、どんな学校を出ていても直ぐに仕事で使えるものではない。10年、15年かけて育てていくもの。その間に何をするかといえば、『人間を育てる』。そう思えば苦にならない」。自らの経験と地域のへの想いが強く重なり合い、中村ブレイスの、中村社長の人づくりの根底をなしているのではないかと、感じたところです。

この、「若者を育てる」という想いは、社員を育てるということだけでなく、地域全体で若者を育てるための具体的な取り組みにつながっているようです。びっくりしたのですが、中村ブレイスでは、石見銀山の町、毎年少しずつ大森町の民家を買い取り、改修を行っているそうです。これまでなんと37軒の家屋を修繕され、修繕した古民家は、大森町で若い方のギャラリーや、店として貸し出しているそうです。これも、中村社長の考える、「若者を育てる」ことの一つの形なのだと理解しています。現在、大森町を訪ねると家々が小奇麗に修繕されており、美しい街並みが形成されています。これらのうち、かなりの部分が中村ブレイスによるものだったとは、今回初めて知りました。資金的にそれができるのもすごいし、やろうと決断するのもすごいし、それを創業以来継続していることもすごい。とにかく、すごいとしか言いようがありません。

2.器量と度量~自信を持ってやっていく~

中村社長が講演や質疑応答の中で、何回か使われた言葉に「器量と度量」という表現がありました。辞書によると、器量とは「ある事をするのにふさわしい能力や人徳」、度量とは「他人の言行をよく受けいれる、広くおおらかな心」という意味です。中村社長は、講演を聴講している私たちに対し、「みなさんは既に様々な器量を持っている」、だから、「後はそれを使う度量を持ちなさい」と話して下さいました。これを聞いて、経営者と従業員の関係に置きかえたとき、腑に落ちるものがありました。例えばですが、実務的には非常に優れた能力を持った従業員が居る。ただし、態度や思考には感心しない面もあり、どうも気に入らない。しかし、経営者はそれも含めてその人を受け入れ、その上で経営者としての判断を下していく。やや次元の低い話かもしれませんが、そういったことが経営者に求められることなのだと、私なりに感じたところです。

そしてもう一つ、「自信を持ってやる」ということです。中村社長自らが、父の言葉、受け継いだ志に基づいて事業に取り組んだことも踏まえ、「一人ひとりが自分の父・母から生まれたことを誇りに持ちなさい、みなさんは父・母から受け付いたいい面(器量や度量)を持っている。」と語りかけて下さいました。それに気が付かないだけだと。気が付いた時、それが自信になる、ということだそうです。私自身、いつの頃からか、自分は自分、親は親、自分の道は自分で切り開く、という感覚を普通に思っていました。確かにそうであるけれど、やはり、自分のルーツ、受け継いできた血、といったものを受け入れることが、特に、私のように後継社長として事業を行う経営者が、自分自身の役割、何のために会社を経営しているのかを確認する原点になるのではないかと感じたところです。

会場となった「なかむら館」

3.中村ブレイスの社内見学~若く、熱気のある職場のすばらしさ~

講演後、中村ブレイスの社内を見学させて頂く機会がありました。最初は、シリコーンゴム製の人工乳房や指・手などの人工補正具を制作するメディカルアート研究所、続いて、本社に移り、義肢や装具の製作現場を見せて頂きました。この業界では当然なのでしょうが、全てが手作りで社内製。外注は一切ないそうです。

現在、約70名の職員が居て、そのほとんどが大田市の大森町の本社及びメディカルアート研究所で仕事をされています。職員の平均年齢は、30代半ばという若い会社で、職場を訪れたのはすでに17時を過ぎていましたが、職員さんの熱気・活気を感じずには居られず、その雰囲気に圧倒されました。石見銀山のある大森町は、言うまでもなく過疎の町です。ここに、70名からの若者が働く職場をつくり、社員寮などを設けてその地に定住させている。そして、みなさんが本当にいきいきと働いている熱気ある現場、この事実を目の当たりにすると、大きな衝撃、そして感動を覚えます。大変貴重な機会を頂いたと思います。

ところで、中村ブレイスというと、途上国で障害持つ方々の支援など「いいことをしている会社」というイメージがあります。もちろんそのとおりで、その取り組みは素晴らしいでのですが、それとて、本業においてきちんと利益が出る仕組みがあり、それが継続出来ているからに他なりません。中村社長は装具士という一技術者である一方、優れた経営者でもあり、教育者でもある。その人間力のすさまじさに感嘆するばかりです。

中村ブレイス本社

ところで、中村社長はなぜ、故郷の大田市大森町で起業されたのか。今、大森町は石見銀山の世界遺産指定や中村社長の努力などによる定住人口の増加や街並みの修復・若者のお店の立地等、賑わいがあります。講演の中で、「当時、大森町が現在のような状況であれば、私はここで起業しなかったと思う。」とおっしゃいました。中村社長は、かつては石見銀山が世界一の銀山で、銀山のある大森町が夢のある街であったという話を子どもの頃から聞かされたそうです。それが現代においては過疎で夢の無い街になった。そこで、一度世界の誇る街になったことがあるのなら、それをもう一度実現することもできるのではないか、と考えたのが、わざわざ大森町で起業された原点となっているように伺いました。この壮大な夢を描き、チャレンジする。そのための器量、度量、そして自信が、中村ブレイスの根底にあると感じます。

中村ブレイスという会社について、私が総括することなどとてもできませんが、中村社長の人づくりへの熱意、地域への愛着、世の中の役に立つ仕事づくり、それを行えるだけの利益をだせる企業づくり、これは、地域における中小企業が目指すべき高みの一つだと言って過言ではないでしょう。そんな会社が島根県にあることに誇りを持ち、その高みに少しでも近づけるよう、努力していきたいと考えています。

2011
10.19

この度、2011年10月15日(土)~16日(日)にかけて、島根同友会の経営指針成文化セミナーに参加しました。同友会では、“経営指針の成文化”という取り組みに力を入れています。同友会では、経営理念、経営方針(経営戦略)、経営計画をあわせて「経営指針」と呼びます。このセミナーは、2日間でその素案を取りまとめるものです。講師には、東京同友会所属、コンサルタント朋友 代表取締役 奥長弘三氏をお迎えして開催しました。島根同友会の経営指針成文化セミナーは今回11回目ですが、初回からすべて指導を頂いている実績ある先生です。

私は、島根同友会に入会して間もなく、このセミナーを受講した経営者の方々の成果発表会に参加する機会がありました。一人ひとりの経営者が自社の経営をどう考えていくのか、真剣に考えた成果を発表し、さらに意見を取り込もうという姿勢には大変感銘しました。その時から、私も出来るだけ早く受けたいと思っていました。この度、受講することができましたので、その感想と気づきの一部をまとめておきます。

経営指針成文化セミナーの様子

1.経営指針の成文化の意味~自社の存在意義の明確化~

今回のセミナーで私がもっとも重要だと感じたのは、「自社の存在意義の明確化」について考えた時です。自社の存在意義、それは我が社固有の役割とも言えます。少し前に流行った言葉で言えば“コアコンピタンス”、簡単に言いかえれば“自社の強み”ということもできるかもしれませんが、もっと上位に位置する概念のように感じます。他の会社ではなく、当社でなければならないもの、とは何なのか。そして自社が世の中にどう役立つのか。そもそも、当社にそんなものがあるのか。無ければどうつくっていくのか。このことを考え、明確化せずして、自社のあるべき姿や将来を明確にすることは出来ないと直感しました。

しかし、考えてみれば当たり前のことです。当社が、誰でも出来ることを、誰もと同じ値段・品質でやっているたくさんの会社のうちの一つであれば、それは、あってもいいけど、無くてもいい会社ということになります。とすれば、本来、こういったセミナーの機会を得なくても、常に考え続けていかなければならないことです。しかし、長年同じ仕事をし続けていくと気が付かなくなる。今までやって来た仕事を今までどおりこなして行くことが日常になってしまう。そのことに気づくことの重要性も感じることが出来ました。特に、公共事業に携わる地元企業というのは、そういう側面をより強く持っているのではないかと感じています。「自社の存在意義は何か」、この問いかけを常に頭に置き、ぶれない経営の方向性を見出したいと考えています。

2.同友会らしい経営指針の作成~人間的信頼関係、一貫性、グループ討議~

経営者が経営の勉強をする会・組織は、なにも同友会だけではありません。同友会に所属していなくても、素晴らしい経営理念や経営方針を持ち、立派な経営を続けていらっしゃる企業はたくさんあります。そういった中で、なぜ同友会のセミナーに参加して経営指針をつくるのか。これは私がセミナーを受ける際に、明確にしたい課題の一つでした。今回、講師の奥長先生から、同友会でつくる経営指針には3つの特徴があること説明して頂き、当社ならびに私の考え方にも合っていることを理解しました。

特徴の一つ目は、社員と経営者との関係の捉え方です。中小企業の経営者が、社員に対して、どう向き合って経営をしていくのかということですが、同友会の捉え方の本質は、「経営者と社員との人間的信頼関係の構築」にあるとの説明を受けました。そのために経営指針をつくるという訳です。“人間的信頼関係”とは、従業員が“会社”ではなく“社長”を信頼できるのか。社長が、“社員”という括りではなく、○○さん、××さん、という一人ひとりを信頼できるのか、ということです。大企業と異なり、経営者と従業員との距離が近く、日々直接的にかかわって仕事を進める中小企業だからこそ、最初に考えるべきことではないかと感じます。経営の前提とも言うべき、重要な要素であることは間違いないと理解しています。

二つ目は、“経営理念”を重要視し、経営理念~経営方針(戦略)~経営計画に一貫性がある、ということです。経営方針と経営計画に関連があっても、経営理念とは乖離している会社が多いという話も聞きました。確かに、経営理念がその時の会社の方針と直結していなくても業績が上がる場合もあるでしょう。しかし、これから先も継続して発展し続ける企業であり続けるためには、経営者自身の価値観・人生観、従業員や顧客・取引先への基本姿勢、地域社会に対する考え方など、事業活動の背景にあるものが明確で、かつ正しいものであり、関係する人々に理解されうるものでなければなりません。その意味で、大きな流れの一貫性というのは企業活動の説得力を高め、お客様そして取引先や従業員から指示される経営につながっていくのではないかと考えています。

三つ目は、グループ討論を経ている、ということです。島根同友会の経営指針セミナーは、今回6名限定で参加者を募集して開催されました。その6名が、セミナーの途中で演習として、自社の経営理念や経営方針などのたたき台を作成し、それを参加者に対して発表し、グループ討議の中でお互いに意見交換をしながら、つくり上げて行きました。お互いに異業種の経営者が、異業種の視点でお互いの経営指針について意見を述べあいます。特に、真剣に経営を見直そうとしている経営者どおしが交わす意見であったからこそ、なおさら大きな気づきにつながったと感じます。そして、社内に持ち帰った後もグループ討議を経て経営指針を精査することが推奨されています。経営者と従業員の顔が見える中小企業だからこそ、このようなプロセスが重要で、役に立つのだと理解しています。

3.フォローアップと成果のとりまとめ~発表会を通じて社内外に道筋を示す~

セミナーは2日間でしたが、この2日間で経営指針(経営理念、経営方針、経営計画)がすべてまとまる訳ではありません。今後、およそ3カ月間をかけ、内容をブラッシュアップしていくスケジュールとなっています。この間も、同じ島根同友会の会員で、すでにこのセミナーを受けた経験のある経営者がアドバイザーとなり、それぞれの受講者の検討作業をフォローアップして頂けるようになっています。自分一人だけで考えるのではなく、随所で“討議するプロセス”を盛り込んでいるのは、“同友会らしい”仕組みと言えます。

今後、2012年1月末に、今回のセミナー受講者が最終的に取りまとめた経営指針の発表会が開催されます。当社では、その発表後、社内向けの発表会を行うことにしています。発表会は、役職員だけでなく、金融機関、協力会社、その他関係先を招き、社外の会場を借りて開催したいと考えています。当社としては初めての試みです。これは、セレモニー的な要素も含め、新しい経営のよりどころを社内外に示し、その方向性に基づいた取組みを進めていくための経営者としてのコミットメントであり、共通認識を社内に浸透させていくためのきっかけにしたいと考えています。

演習で作成したシート

色々なことを考えさせられるセミナーでした。演習において、「何のために経営をしているのか」を考えた時、これは、私のような後継社長こそ、しっかりと考えなければならないことだと思いました。もちろん、今まで考えたことが無いわけではなく、色々と想うところはありました。しかし、当社は50年以上の歴史があります。縁あって当社で働いて来られた、創業以来の諸先輩方が積み上げ、引き継がれてきた実績、技術、経験、ノウハウ、は様々なものがあります。これらを、今、三代目社長として預かる私の役割は何なのか。そして現在も一生懸命働いて頂いている役職員のみなさんがいます。そういったみなさんに対する私の基本姿勢とは何なのか。今、どう想っているかだけでなく、どう想わなければならないのか。そこで考えたことを、当社の新しい経営理念として、経営方針として明確化し、将来に向けた道筋を明らかにしなければらないと、改めて決意することができました。その決意を忘れず、鈍らせず、当社らしい経営指針の取りまとめと実践に向いたいと考えています。

2011
10.13

社長の温泉めぐり39 比田温泉(湯田山荘) 島根県安来市広瀬町

私はさほど風呂好き・温泉好きではありませんが、温泉開発を行う会社の社長として、温泉に詳しくなければ説得力がありません。そこで、仕事や私用で出かけた先で温泉を巡り、少しずつ記事にしていくことにしました。温泉ソムリエらしいコメントにも配慮したいと思います。

今回39箇所目は、島根県安来市広瀬町の「比田温泉 湯田山荘」です。訪問日は、2011年10月9日です。比田温泉は、江戸後期の頃から効能の高い湯治湯として知られていた温泉だそうで、幹線道路からはかなり離れた奥まった立地です。しかし、現在の湯田山荘は、ひなびた秘湯的なイメージとはやや異なり、大広間、宿泊設備、お食事処、などを備えた2階建ての立派な施設です。また、湯田山荘の本体とでもいうべき宿泊施設などがある建物と、健康増進施設と名付けられている温泉施設が別棟で同じ敷地に建っており、渡り廊下で結ばれています。健康増進施設には、専用の入り口があり、直接入ることもできました。

湯田山荘の外観

泉質は、含放射能-アルカリ性単純温泉です。源泉温度は27.3℃と低めなため、加温・循環式の温泉となっています。この温泉の特長は、「放射能泉」であることです。成分分析表による、ラドン含有量は9.22M・E/kgです。見慣れない単位で、直感的に多いのか少ないのかも分かりにくいのですが、放射能泉は全国的にみても数が少なく貴重で、含有量も比較的高い数値(全国調べた訳ではないので知っている限りの感覚的印象ですが)を示していると思います。

ところで、今、「放射能」という言葉にはみなさん敏感で、大変恐ろしい印象を受けますが、温泉中に含有される放射能=ラドンは、自然界に存在するもので、人体に悪影響を与えるものではありません。常温で気体化し、温泉の湧出後は空気中に飛散します。呼吸や飲泉などによって体内に吸収されますが、短時間で体外に排出されます。体内で神経の鎮静に作用し、神経痛、リウマチ、など神経痛の痛みを和らげる効果があるとされています。また、放射能泉は、入浴の適応症に「痛風」が含まれている唯一の泉質で、非常に効能の幅が広いとされます。しかし、前述のとおり温泉中の放射能はすぐに空気中に飛散しますので、温泉の鮮度が重要になります。この点、比田温泉は、加温・循環式を採用しているため、表記の含有率ほどの効果が期待できるとは限らないという点は頭に入れておく必要があります。

風呂場内部は、施設外観と同様に思いのほか近代的なイメージで、ひなびた湯治場のイメージとは少し趣が異なっていました。しかし、天井が高く、中庭を見渡せる大型のガラスが室内を明るく、開放感あるものにしており、清潔感があります。浴槽は、L型にレイアウトされており、ジェットバスや寝湯などに細かく区切られています。成分濃度が高い温泉では泡を出したりする設備は採用しにくい(温泉成分で設備が痛む)ですが、この温泉はアルカリ性単純泉で成分的には薄いことから、こういった設備が採用できるのでしょう。また、コンパクトながら、サウナ、水風呂(かなり小さくてかわいい)、打たせ湯、ボディシャワーと名付けられた全身にシャワーをかけることのできる設備がありました。なお、内湯のみとなっており、露天風呂はありません。

浴室内部(誰もいなかったので撮影)

洗い場は5箇所あり、仕切りなどは無いタイプですが、一つずつ鏡がついています。間隔も適度に空いており、使いやすい印象です。ボディソープとリンスインシャンプーがありました。脱衣場も比較的広く確保されており、ロッカーは45番まで番号がありました。ロッカーの大きさはやや小さめで、上着などを掛けることはできないタイプです。洗面は2箇所のみ。ドライヤーはそれぞれについていました。また、休憩室を兼ねたロビーがかなり広々としているのも特徴だと思います。

この施設は、入浴料が大人500円です。入浴券は券売機で購入し、入口付近にいる受付の方に手渡す仕組みです。同じ安来市広瀬町内にある広瀬温泉(月山の湯)は、大人300円であることを考えると、やや割高な気もしますが、午後6時以降は半額になるようで、地元の方が夕刻に風呂代わりに使うのによさそうです。

健康増進施設内部のロビー

健康増進施設は、その名のとおり、地元の公衆浴場的な位置付けで、地元地域の会合や宴席などでも活用されている様子が伺えました。その一方、歴史ある湯治湯として遠方からの宿泊客も受け入れられるよう、多様な使い方ができる施設として整備されているようです。また、あまりPRはされていないようですが、湯田山荘の入り口横に源泉を汲めるスペースがあり、帰るときに源泉を汲みに来られている方がいらっしゃいました。

私が訪れたのは、3連休の中日の昼時でしたが、お食事処では複数グループが食事をされており、私たちのように地元以外から温泉入浴に訪れたと思われる方々で賑わっていました。ここのお食事処、以外に(といっては失礼ですが)、美味しかったです。聞くと、最近調理場の設備が新しくなったそうで、そのことも併せて、地元の食材を上手く使った料理が施設の特長の一つとなっているかもしれません。

2011
10.05

協和地建コンサルタントでは、2011年9月22日(木)に、松江市道路愛護推進事業を実施しました。道路愛護推進事業は、地域住民や市内企業が結成する「道路愛護団」が、道路の除草や側溝の清掃などのボランティア活動を実施し、自らの手で生活道路周辺の環境を良くしていこうとするものです。当社も一昨年度から登録しており、今年度第2回目、通算で6回目です。(今年度は、今回以外にも6月24日(金)にも実施しています。)

この道路愛護団、活動内容は要するに“道路の草刈り”なのですが、今回は、当社においては過去最大規模の作業となり、一部は草刈りの域を超え、雑木の伐採に及びました。というのも、当社が対象としているのは、松江市八雲町の道路(沿道に当社の倉庫・資材置き場がある)なのですが、その一角に「堤」があって、草と雑木がかなりの高さまで生い茂っている部分があります。そして、悪いことにその堤部分がカーブになっているため、見通しが大変悪くなり、危険箇所となっていました。当社も倉庫に行くためにトラック等で走行するため、気になっていました。

なお、この路線、我々道路愛護団以外にも、松江市の発注・委託による草刈り作業が実施されるのですが、堤脇の雑木までは伐採しません。そのため、道路脇の雑木はどんどん大きくなり、年々見通しが悪くなっていました。この堤は地元で管理されているため、関連する自治会で数年に一回伐採がおこなわれるのですが、確認したところまだ少し先とのことでした。そういった背景を踏まえ、急いで伐採した方が地域のためになるのではないかと考え、今回、事前に地元の了解を取り、この箇所の作業に絞って作業に取り掛かることにしました。

伐採作業中(右側が堤)

実際の作業ですが、予想どおり難航しました。道路脇が直ぐに堤になっているため、作業には注意が必要で、最初は安全を確保しながら少しずつ伐採を進めました。当初どこまで刈れるかと思っていましたが、結果的に道路の見通しを遮っていた草や雑木をほとんど全て伐採することができました。安全な足場を確認し、丁寧に作業を進めて頂いたおかげで、危険性も無く、作業を終えることができました。伐採が終了した後は、最初の様子が分からなくなるくらい、きれいに、明るくなりました。見通しも完全に確保され、道路通行上の安全性は格段に高まったと思います。

後日、地元の方(私自身がこの近くに住んでいますので)から、大変良くなったという声を聞きました。地道な草刈りも大事ですが、こういった目に見えるぐらい大きな伐採作業はやった本人たちも達成感があるし、地元からも喜ばれます。チャレンジしてみて良かったと思っています。

作業前の様子(左側が堤)

伐採後の様子(見通しを確保)

さて、清掃活動の後は、恒例になってきている、同じ八雲町内にある八雲温泉ゆうあい熊野館での懇親会です。あいにく参加者が少なめでしたが、過去最大規模の伐採作業の後での懇親会だっただけに、その高揚感も大きかったのか中々の盛り上がりで、よい会となりました。そして、意気揚々とした気分と関連があったかどうかは分かりませんが、その中で、トイレの改修話が大変盛り上がり、結果、社内のトイレを和式から洋式に改修することになりました。

当社の本社社屋は、平成7年にリフォームを行い、その後15年が経過しています。トイレもその際に改修しているのですが、その時点では和式水洗を採用していました。現状不具合がある訳ではないのですが、社員のみなさんの要望は、やはり洋式で温水洗浄便座付がいいとのこと。確かにそっちの方がいいですよね。ただ、トイレを改修しようとすると費用が馬鹿にならないのは分っていましたので、簡単には手を付けられないと思っていました。しかし、今回の懇親会で、思いのほか要望が強いということを感じ、改修を決断しました。

飲み会で盛り上がったノリでトイレ改修というのもいささか軽い感じがしますが、小さな会社ですので、そういった日頃の意思疎通の中で、細かいことでも社員のみなさんの要望を聞き取り、少しずつ改善していくことも経営者の仕事ではないかと思っています。その改修ですが、 本日時点はまだ見積り依頼中なので、どこまで立派なトイレが出来るか分かりません。が、私自身、楽しみにしているところです。